考え方

未読
日本語
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出版社
定価
1,650円(税込)
出版日
2017年04月01日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.5
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

大きな成功を収め、長期間にわたって飛躍や成長を続け、誰もが認める有名な組織。それらは、立派な理念を掲げるだけでなく、様々な社会事業を行うなど、実践面においても倫理的に優れていて、世間からの尊敬を集めている場合が多い。強引な手法や法的にグレーなやり口では、一時的に利益を上げることができたとしても、長い目で見れば持続的な成長には至らず、世間からの支持も得られないだろう。すぐれた組織ではそれ以上に、組織の一員として働く人たちが、自らの仕事に誇りを抱き、社会貢献のために尽力する意欲を持つことで、より大きな力を発揮できるのではないだろうか。

本書の著者は、京セラの創業、第二電電(現・KDDI)の設立、日本航空の再生に携わった、日本を代表する経営者の一人である。しかし、利益を上げるために効率だけを重視したり、企業や株主の利益を優先したりするような主張は、本書には一切見られない。人としての徳を備えた正しい「考え方」を持つことこそが、大きな成功を生む力になる、という人生観と経営理念に基づいている。

本書に書かれた言葉は、著者自らの人生における経験から生み出されたものであるため、ありきたりな人生訓ではない、リアリティを伴った力がある。これからの社会においても、著者のような「考え方」を大切にする経営者や指導者が、新たな世界を作ってほしいと願ってやまない。

ライター画像
大賀祐樹

著者

稲盛和夫(いなもり かずお)
1932年、鹿児島県生まれ。鹿児島大学工学部卒業。59年、京都セラミック株式会社(現・京セラ)を設立。社長、会長を経て、97年より名誉会長。84年に第二電電(現・KDDI)を設立し、会長に就任。2001年より最高顧問。10年には日本航空会長に就任。代表取締役会長、名誉会長を経て、15年より名誉顧問。
このほか、1984年に稲盛財団を設立し、「京都賞」を創設。毎年、人類社会の進歩発展に功績のあった人々を顕彰している。
主な著書に『生き方』(サンマーク出版)、『働き方』(三笠書房)、『稲盛和夫のガキの自叙伝』(日本経済新聞出版社)、『成功への情熱』(PHP研究所)、『君の思いは必ず実現する』(財界研究所)、『人生と経営』(致知出版社)、『燃える闘魂』(毎日新聞出版)、『ど真剣に生きる』(NHK出版)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    「能力」「熱意」を数値化すると0から100までだが、「考え方」にはマイナスからプラスまでがある。マイナスの「考え方」が掛け合わさると、どれほど優れた「能力」と「熱意」を持っていても、マイナスの結果が導かれてしまう。
  • 要点
    2
    正しい「考え方」を強い信念として持ち続けることで、どんな苦境に陥っても、乗り越え、良い結果をもたらすことができる。
  • 要点
    3
    善き「考え方」は、自分の力となるだけでなく、周囲の「他力」や、天の導きといった「他力」も味方にする。

要約

【必読ポイント!】 人生を左右する「考え方」

人生の方程式

どのような「考え方」を選択するかによって、人生は素晴らしいものにもなれば、壊れてしまうことにもなる。困難に直面した時に選択される判断は、自分の「考え方」から生じる。1つひとつの判断が集積されたものが、人生の結果となって現れるのだ。

著者には、「人生・仕事の結果=考え方✕熱意✕能力」という、人生の方程式がある。それほど裕福ではない家に生まれ、入学試験や就職試験にことごとく失敗し、多くの挫折を経験したことで、人並みな能力しか持たない自分が人並み以上のことを成し遂げるためにはどうすればいいのかと、悩んだ末に導き出された方程式だ。

この方程式は、「能力」「熱意」「考え方」という3つの要素から成り立っている。「能力」の多くは生まれつき備わっているもので、勉強や運動が苦手な人もいれば、運動神経が発達し、勉強の成績も良い人もいる。この「能力」に掛かる要素が「熱意」であり、「努力」と言い換えてもいい。「熱意」にも個人差があるが、「能力」と異なり、自分の意志で決められる。自分は能力がさほど高くないと自覚するのであれば、誰よりも情熱を持って努力をすることで、能力があっても努力をしない人よりはるかに素晴らしい結果を残せるだろう。

「考え方」ひとつで変わる
ofc pictures/gettyimages

さらに、「考え方」という要素が掛かってくるが、これは、その人の思想、哲学、理念、信念、人生観、人間性などを意味する。この「考え方」が最も重要な要素となる。「能力」と「熱意」が0点から100点まであるのに対して、「考え方」には、悪い考え方から良い考え方まで、マイナス100点からプラス100点までの大きな振れ幅があるからだ。

どんなに才能があり、熱心に仕事をしても、「考え方」が間違っていては、人生の結果は決してよいものにはならない。言い訳と不平不満ばかり言い、他人や世間を妬み、まともな生き方を否定するような「考え方」を持つなら、結果はマイナスとなってしまう。それどころか、「能力」や「熱意」が大きいほど、いっそう大きな負の結果を残すことになるだろう。

一方で、どれほどの苦難に直面しても、前向きな明るい心で受け止め、さらに努力を重ねていこうとするプラスの「考え方」をすれば、能力が多少劣っていたとしても、素晴らしい人生の結果を得られるようになる。これは、個人の幸福だけでなく、会社の幸福にも同様に当てはまる。

人間として正しい「考え方」を持つ

日本航空は「日本を代表する航空会社」なのだと、幹部社員たちはいつの間にか傲慢になっていた。著者はそのような態度をとる幹部社員には厳しく叱責し、人間としての「徳」のレベルについて、朝から晩まで必死に説いていった。現場の最前線も回って、一人ひとりの社員に直接語りかけることもした。こうして、「考え方」が次第に全社員に浸透していくことで、業績が飛躍的に向上していったのだ。

幹部社員は能力を持つエリートだったが、人間としての正しい「考え方」など気に留めることはなく、組織全体が「人として大事なこと」をないがしろにしていたために、お客様を大切にせず、経営破綻した。心を失い、能力だけがある人は、才に溺れ、必ず失敗する。

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