AI分析でわかったトップ5%リーダーの習慣の表紙

AI分析でわかったトップ5%リーダーの習慣


本書の要点

  • 本書は、膨大なデータをAIと人間により分析し、withコロナでも成果を上げ続ける「5%リーダー」の特徴を描き出した。

  • 5%リーダーは聞き上手で、メンバーから声をかけやすい雰囲気を出し、フラットに「共感・共創」できる関係を築いている。

  • 個人の能力を引き出すだけでなく、組織全体での成果を最大にするために、メンバー同士の掛け合わせに気を払ったり、やる気がなくても前進できるシステムの構築に注力している。

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AI分析でわかったトップ5%リーダーの特徴

トップ5%リーダー1841人の調査から

本調査は著者のクライアント企業27社を得て、管理職の中でトップ5%の「5%リーダー」1841名、一般的な管理職1715名、計3556名を対象に行われた。

テレワークで今回入手可能になったオンライン会議の録画データや、様々なツールの利用履歴、従来からのアンケートやヒアリングで得られた膨大なデータをAIと人間により分析し、成果を上げ続ける5%リーダーの特徴を描き出した。

前著の5%社員の習慣は、著者の会社のコンサルティング活動に活かされている。そして本書の5%リーダーの習慣は、研修として178社に展開、特に78社はリーダーシップ研修を複数回開催し、成果を出し続ける新リーダーの育成に取り組んだ。変化の激しい時代には、自分たちで考えて自分たちでやる「自走式組織」が求められる。このような人材や組織を作ることには時間がかかるものだが、5%リーダーの行動習慣を参照することで、無駄な挑戦や実験を省くことができる。すべてに再現性があるわけではないが、5%リーダーに共通する習慣を真似れば、即座に学び、成果を出すことが可能だ。

ゆっくり移動し短く話す

shapecharge/gettyimages

オフィスに定点カメラを設置したところ、5%リーダーのうち59%は、明らかに平均よりもゆっくりと社内を移動していた。5%社員とは真逆の習慣だ。5%リーダーたちはゆっくり歩いているという自覚はないようだったが、アンケートでは「意図的に時間と気持ちの余裕をつくるようにしている」と答えている人が58%いたため、それが歩くスピードにも反映されているのだと思われる。

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要約公開日 2021.08.20
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