flier_logo
ゴールドプランなら4,000冊以上が全文読み放題! 7日無料体験はこちらから

本書の要点

  • 話し合いや会議には、「議論」と「対話」がある。対話は、結論を出すことに固執しない。参加者が互いの異なる意見や主張の背景を深く理解し合うことを大切にする。

  • 主体的な合意形成に至るためのポイントは、参加者が「ぜ~んぶ出しきった!」と思うくらい拡散することと、目的を握ることだ。

  • ファシリテーターは「合意的現実レベル」「ドリーミングレベル」「エッセンスレベル」という3つの現実を行き来する。

1 / 4

グラフィックファシリテーションを知ろう

参加者が主役のファシリテーション

ファシリテーションを直訳すると「促進する」という意味になる。では何を促進するのだろうか。本書では、話し合いや会議の参加者が「目的」を自覚し、主体的に「場」で話し合い、主体的に決められるよう促進していくこととしている。ポイントは、場の主役はファシリテーターではなく、参加者であるという点だ。

また、グラフィックファシリテーションの特徴は、ファシリテーターという「人」ではなく、形や線や色といった「絵」でファシリテートすることである。

場には議論と対話がある

本書p14@Natsuko Yamada

「議論」は結論を出すことが前提になる。ときには結論を急ぐあまり、話し尽くすことなく終えてしまうことがあるだろう。そのため、結論に納得していない参加者から、後で「本当はこうしたかった」「そもそもよいと思ってなかった」と、不満の声が起きることもある。

これに対し「対話」は結論を出すことに固執しない。場の参加者が、お互いの異なる意見や主張と、その背景を深く理解し合いながら、「主体的な合意形成」に至ることを目指すのだ。

私たちは話し尽くす前に結論を出したがる傾向にある。そのため、グラフィックファシリテーションでは、あえてその傾向に待ったをかける。そして、意識的に対話に踏みとどまるようにグラフィックを使って働きかけていく。

2 / 4

【必読ポイント!】 主体性を持ち、目的を握る

主体的な合意形成

主体的な合意形成の「主体的」とは、周りから強制されるのではなく、自らの意思で目的をつかみ、行動することを意味する。では、どうしたら参加者が主体的になるのだろうか。

対話の大きな流れは「拡散」から「収束」へと向かっていく。そのなかで1つめのポイントは、まず参加者が「ぜ~んぶ出しきった!」と思うくらい拡散することである。

それを後押しするのが絵(グラフィック)だ。色や形や線のゆらぎによって、参加者の信条や発言の背景を浮かび上がらせて共振を引き起こす。場を活性化することで、参加者の間からさまざまなインスピレーションやアイデアが湧いてくる。

また、図解やフレーム、チャートといった「図」は、参加者の発言を「構造化」することによって収束を後押しする。

場の目的を握る

参加者が主体的になるためのもう1つのポイントは、みんなで「場の目的」を握ることだ。

目的を握るとは、参加者一人ひとりが、次の2つの意味を明確につかんでいる状態を意味する。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3042/4052文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2021.08.31
Copyright © 2026 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

教養としてのデータサイエンス
教養としてのデータサイエンス
北川源四郎(編)竹村彰通(編)内田誠一川崎能典孝忠大輔佐久間淳椎名洋中川裕志樋口知之丸山宏
変える技術、考える技術
変える技術、考える技術
高松智史
不安な時代をどう生きるか
不安な時代をどう生きるか
本田健
職場学習論 新装版
職場学習論 新装版
中原淳
新版 ミーニング・ノート
新版 ミーニング・ノート
山田智恵
ユーザー中心組織論
ユーザー中心組織論
金子剛並木光太郎
起業は意志が10割
起業は意志が10割
守屋実
FREE, FLAT, FUN
FREE, FLAT, FUN
伊藤羊一

同じカテゴリーの要約

気がかりゼロ
気がかりゼロ
山田智恵
やらないことを決める技術
やらないことを決める技術
大平信孝
人づきあいの戦略書
人づきあいの戦略書
吉川ゆり
ゆるまる脳
ゆるまる脳
菅原道仁
無料
ビジネスマンの父より息子への30通の手紙
ビジネスマンの父より息子への30通の手紙
キングスレイ・ウォード城山三郎(訳)
投資初心者の僕がプロたちから学んだ、正しいお金の増やし方
投資初心者の僕がプロたちから学んだ、正しいお金の増やし方
国山ハセン
自由より自在に生きる
自由より自在に生きる
内田樹近内悠太
日記をつけて何になる?
日記をつけて何になる?
蟹の親子
書店に行くとだいたいイイコトが起こる
書店に行くとだいたいイイコトが起こる
杉浦正人
無料
いつも機嫌よくいられる本
いつも機嫌よくいられる本
岡崎かつひろ

フライヤーは、著者・出版社の許諾を得たうえで要約を掲載しております。また、選書委員会を設けて今読むべき本を厳選し、ライターが要約を作成しております。詳しくはコンテンツポリシーをご確認ください。