自己肯定感のコツ

「自分の価値」に気づく92のヒント
未読
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「自分の価値」に気づく92のヒント
著者
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自己肯定感のコツ
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出版社
自由国民社

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出版日
2021年08月05日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

自分を大切にできる人は幸せになれる――著者のメッセージは明快だ。毎日の生活の中では、落ち込むことや不安なこと、心配なことも多い。人間関係も面倒なことばかりだ。そんなもやもやしたネガティブな気持ちが自分の中に生まれだしたら、著者のアドバイスに素直に従って、ちょっと考え方を変えてみてはどうだろうか。

たとえば本書には、こんな例が掲載されている。せっかくの休日なのに雨が降っていたとしたら、なんとなくがっかりした気持ちになるかもしれない。そこでちょっと発想を転換し、「雨で残念だなぁ」と思うのではなく、「雨だから家でゆっくり本を読める。読みたい本があったから、かえって良かった」と考えてみるのだ。

タイトルにもある「自己肯定感」とは、心理学の用語だ。自分という人間を肯定的に受け入れられる感覚のことで、自分の生き方に自信と誇りをおぼえたり、周りの人たちのために自分が役立っていると感じられたり、すばらしいことを成し遂げられると期待できたりする感覚のことである。本書を読むと、自己肯定感が人の幸せに大きく影響していることがわかるだろう。

本書は、自分の人生を前向きに明るく生きて、自己肯定感を高めるためのポジティブ・シンキングのコツをさまざまな角度から助言してくれる。「自分の価値」に気づくヒント、つまり幸せになるコツが詰まった、誰にでもおすすめできる一冊だ。

ライター画像
たばたま

著者

植西聰 (うえにし あきら)
東京都出身。著述家。
学習院高等科・同大学卒業後、資生堂に勤務。独立後、人生論の研究に従事。
独自の『成心学』理論を確立し、人々の心を元気づける著述活動を開始。
1995年(平成7年)、「産業カウンセラー」(労働大臣認定資格)を取得。

○主な著書(ベストセラー)
・折れない心をつくるたった1つの習慣(青春出版社)
・平常心のコツ(自由国民社)
・「いいこと」がいっぱい起こる!ブッダの言葉(三笠書房)
・マーフィーの恋愛成功法則(扶桑社文庫)
・ヘタな人生論よりイソップ物語(河出書房新社)
・「カチン」ときたときのとっさの対処術(KKベストセラーズ・ワニ文庫)
・運がよくなる100の法則(集英社・be文庫)
・運命の人は存在する(サンマーク出版)
・願いを9割実現する マーフィーの法則(KADOKAWA)

○近著
・そわそわしない練習(青春出版社)
・眠る前に1分ください。明日、かならず「良いこと」が起こります。(WAVE出版)
・人生は「やめる」といつもうまくいく(成美堂出版)
・「心配ぐせ」を無くせば人生10倍豊かになる(ロングセラーズ)

本書の要点

  • 要点
    1
    「自己肯定感」とは、自分という存在をさまざまな意味で肯定的に受け入れられる感覚のことで、人間が幸せに生きるために必要なものだ。
  • 要点
    2
    自己肯定感を高めるには、自分に良い暗示をかける、元気よく歩く、笑う、自分の希望や夢を口に出して言う、オーラが漂っている人のそばに行く、適度な運動をするといったことが効果的である。
  • 要点
    3
    大きな目標を細分化して小さな目標を作り、着実に達成していけば、自己肯定感が育ち、大きな目標が達成できるようになる。

要約

「自己肯定感」を高めると、幸せになれる

自己肯定感が高い人は幸せな人

心理学に「自己肯定感」という言葉がある。この言葉は、「自分という存在を、さまざまな意味で肯定的に受け入れることができる感覚」という意味だ。具体的には、自分の能力を使って周りの人や世の中のために役立つことができる、ありのままの自分自身に満足している、自分は少しずつ成長している、チャレンジすることに生きがいを感じられる、などといった感覚である。

自分自身の存在や人生を肯定的に受け入れることは、人間が幸せに生きていくために欠かせない。どのように自己肯定感を高めていくかを考えることが、幸せな人生の第一歩となる。

自分にポジティブな言葉をかける
Ridofranz/gettyimages

自分自身に対して否定的な言葉を使うと、自己肯定感が下がっていき、悲観的になってしまう。人の脳は暗示にかかりやすいからだ。自己肯定感が下がると、幸せな人生を築いていこうという意欲が失われる。

そうならないために、自分を否定するような言葉は使わず、ポジティブな言葉をかけ続けよう。「私は、すごい能力を持っている」「私は、大きなことを成し遂げられる」「私には、みんなを幸せにする力がある」……根拠など必要ない。次第に自分が言葉通りの人間だと思えるようになってくるはずだ。

「私には能力がある」と思い込めば、自己肯定感がアップし、何事にも積極的に取り組めるようになる。成長意欲が高まり、勉強するようになれば、実際に能力が高まっていく。自分に暗示をかけることで、好循環が生まれるのだ。

「気」を高める

元気よく歩く

人の体内には、「気(き)」という生命エネルギーのようなものが存在する。「気」が高まると、自分にはどんなことでもできると思えるようになり、自信や勇気が生まれ、自分の力で人生を切り開いていける。

気を高めるのは簡単で、「元気よく歩く」だけでもよい。うなだれながら歩いていると気持ちが沈んでしまう。顔を上げて、元気よく歩くように心がけよう。早起きをして、朝日を浴びながら散歩をするのも効果的だ。

明るく笑う

明るい笑顔を心がけるだけで、「気」の力が高まり、自己肯定感も上がる。実際、アメリカの哲学者であるウィリアム・ジェームズは「人間は楽しいから笑うのではない。笑うから楽しいのだ」と述べた。人の表情が精神面に影響を与えていることがわかる言葉である。

たとえ楽しい気分でなくても、明るく笑ってみよう。自然と楽しい気持ちになり、自信がよみがえってくるだろう。特に自己肯定感が低下しているときには、できるだけ明るい笑顔を心がけるようにしたい。

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要約公開日 2021.10.06
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