なぜ、あなたは他人の目が気になるのか?

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なぜ、あなたは他人の目が気になるのか?
出版社
フォレスト出版

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定価
990円(税込)
出版日
2021年06月28日
評点
総合
3.2
明瞭性
3.0
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

面倒な仕事も嫌な顔ひとつしないで引き受けてくれる、疲れているのに愚痴を長々と聞いてくれる、急なランチの誘いにも喜んで来てくれる……そんな友人や同僚はいないだろうか? いや、もしかしたら「これ、自分だ」と思った方も多いかもしれない。

心当たりのある人は、間違いなく「いい人」である。そんなあなたは、本書のタイトル『なぜ、あなたは他人の目が気になるのか?』にドキッとしたことだろう。心理カウンセラーである著者・根本裕幸氏のもとには数々の相談が寄せられるが、「いい人」からの相談が驚くほど多いという。そうした人たちは他人の言動に振り回され、人間関係に疲れ、人のいい笑顔の陰で深く悩んでいるそうだ。

「いい人」たちに共通するのは、自分と他人の間に線引きができていないことである。互いに無理のない関係を築くには、それぞれが自分の軸にしっかり立ち、適度な距離感を保ちながら付き合う必要がある。だが「いい人」たちは境界線を越えて相手の領域に入り、自分の立ち位置を見失ってしまうのだ。本書では「自分軸」「他人軸」という表現を使って、自分も相手もハッピーになる対人距離のつくり方を、一つひとつ丁寧に説いていく。

もしあなたがまわりに気をつかいすぎてしんどい思いをしているなら、本書から多くの学びがあるだろう。自分のためにも周囲のためにもぜひ一読してほしいと思う。

ライター画像
矢羽野晶子

著者

根本裕幸(ねもと ひろゆき)
心理カウンセラー。
1972年静岡県生まれ、大阪府在住。1997年より神戸メンタルサービス代表・平準司氏に師事。2000年より、プロのカウンセラーとして活動。2015年よりフリーのカウンセラー、講師、作家として活動を始める。著書にベストセラー『敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法』や『つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法』(共にあさ出版)をはじめ、『ふと感じる寂しさ、孤独感を癒す本 』(清流出版)、『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』(大和書房)、『7日間で自分で決められる人になる』(サンマーク出版)など多数。
オフィシャルブログ http://nemotohiroyuki.jp/

本書の要点

  • 要点
    1
    「いい人」の本質は「いい人でいようという意識の強い人」であり、相手からすると「都合のいい人」だ。「いい人」は、相手を優先させるあまり自分が不在になる「幽体離脱」を起こしてしまっている。
  • 要点
    2
    疲れない人間関係をつくるには、自分と他人の間に明確な線を引いて「自分軸」に立つ必要がある。それに対して、他人の言動に左右される状態を「他人軸」という。
  • 要点
    3
    理想的な人間関係は「相互依存」であり、相互依存には自分軸の確立が不可欠だ。自分軸に立てると、他人軸にいたときより相手のことがよく見えるようになり、良好な人間関係が築きやすくなる。

要約

なぜ相手との距離感がつかめないのか?

「いい人」は「都合のいい人」

他人に気をつかいすぎる。人目を気にする。批判・否定されるのが怖い。まわりを失望させたくない。自分に自信が持てない。嫌われるのが嫌で無理してしまう。子どもの頃から自分の意見を押し殺してきた……ここからうかがえる人物像は「自分よりも相手(他人)を優先するいい人」である。しかしその本質は「いい人でいようという意識の強い人」であり、しばしば「都合のいい人」と軽んじられてしまう。

「いい人」になろうとしすぎると、自分らしさがなくなっていく。「便秘気味だから野菜中心の料理が食べたい」と思っていても、友人が「やっぱ焼肉だよね!」と言えば、「いい人」のあなたは笑顔で賛成するだろう。無理して焼肉に行ったとしても、メリットといえば、その日嫌われずに過ごせることくらいだ。

相手を優先するあまり自分が不在になってしまう状態を、著者は「幽体離脱」と呼ぶ。幽体離脱の間、あなたは自分の魂を置き去りにしている。離脱していた魂が自分に戻ってくると、その間に感じていた感情がどっと戻ってきて、ぐったり疲れてしまうだろう。

幽体離脱の原因は、相手との距離がうまくはかれていないことにある。自分と相手の間の線引きができず、いつも人間関係に疲れている人は驚くほど多い。

コミュ障の原因は「正解主義」
fizkes/gettyimages

自分を殺しながらコミュニケーションを続ける人は、「正解」、つまりコミュニケーションスキルに目を向けがちだ。私たちは試験勉強などを通して「正解を求める」癖がついてしまっているのだろう。

あるとき著者のもとに、1人の女性が相談にきた。彼女は自分の状況を的確に表現できる聡明な人であったが、人とコミュニケーションがうまくとれないのだという。仕事では大勢の前でプレゼンをしたり、取引先に商品説明をしたりすることもできるが、プライベートになると何を話していいのかわからなくなるそうだ。著者は意外に感じたが、たしかに仕事とプライベートにおいて、求められるコミュニケーションは異なる。仕事では「何を話すべきか」が明確に提示されているからうまくいくのだろう。

巷にはコミュニケーションのテクニックやマニュアルが溢れている。しかしこうしたスキルは、数ある模範解答のひとつにすぎない。正解やスキルを学ぶよりも自分に自信を持たせることを優先したほうが、ずっと有意義である。

相手との間に明確な線を引く

人との距離感がわからず、つい入り込みすぎてしまったり距離を置き過ぎてしまったりする……これはバウンダリー(心の境界線)がわからない状態かもしれない。バウンダリーは通常、幼少期からの人間関係で培われるもので、親子関係に問題があったり、いじめにあったり、大切な人を失う経験をしたりすると、バウンダリーがわからなくなることがある。この問題は、同僚や友人、恋人、家族との関係性など、さまざまなところに現れる。

疲れない人間関係をつくるには、まずは「私は私、他人は他人」という意識でいるようにして、相手との間に明確な線を引くことだ。これを「自分軸」と呼ぶ。これに対して、相手を気にしてしまう状態を「他人軸」という。幽体離脱をしている人は、典型的な他人軸にいる人だ。

自分軸でいると、相手より自分を大事にするため、「譲れるもの」と「譲れないもの」がはっきりする。相手からきついことを言われても、自分軸にいれば「そんなふうに思っているんだ。でも、それは仕方ないことだから」とスルーできて、心が疲れない。

そもそも、安心感は人からもらうものではない。相手からもらう安心感は他人軸のものであり、その安心感は「いつか自分から離れていくかもしれない」という恐怖と表裏一体のものだ。本当の安心感は自分軸でいるときにのみ得られるものだと理解しよう。

他人軸にいる人が幸せになれない理由

他人軸で生きている人の3つのパターン
kokouu/gettyimages

他人軸にいる人は、主に次の3つのパターンに分類できる。

1つ目は、「NOが言えない気をつかう人」だ。相手から拒否されることを恐れるあまり、イエスマンになってしまう人である。

2つ目は、「YESが言えない自分がない人」だ。「NO」は言えてもその理由がわからない。「晩ごはんはなんでもいいよ」と言いながら相手の提案にことごとく「う〜ん」と渋るような人は、このタイプだ。

3つ目は、「YESもNOもわからず流される人」だ。「私はどんな仕事が向いていますか?」などと周囲に尋ねるが、「○○じゃない?」と言われてもしっくりこない。

犠牲であなたの心は満たされない

自分軸がない人は、嫌われるのが怖い、ゴタゴタは嫌だと思っているため、損な役割を受け入れることになる。その結果、相手から「都合のいい人」として大切にされ、さらに自分軸を見失っていく。

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