「会社がしんどい」をなくす本

いやなストレスに負けず心地よく働く処方箋
未読
日本語
「会社がしんどい」をなくす本
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いやなストレスに負けず心地よく働く処方箋
未読
日本語
「会社がしんどい」をなくす本
出版社
定価
1,694円(税込)
出版日
2021年06月07日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

「今、ストレスを抱えているか?」

そう聞かれて「ストレスはありません」と迷わず言える人はどのくらいいるだろうか。

ただでさえストレスが多い世の中である。加えて、長引く新型コロナウイルス感染症の流行により、多くの人が悩んでいると思う。

本書の著者は、産業医として日々ビジネスパーソンと向き合っている精神科医だ。本書は、組織で働く人に向けたストレスの処方箋である。実例を交えて職場のさまざまなストレスの対処法が紹介されている。中には、「会社勤めをしていたら当たり前のことだ」と受け入れている人もいるかもしれない。そうであっても、できれば「しんどい」を軽減したいというのが本音だろう。

また、今は問題がないと感じている人でも、いつ強いストレスに襲われるかわからない。会社で元気に働き続けるためには、ストレスを迎え撃つ準備をしておくことが必要なのだ。

ストレスをなくすことはできない。しかし上手なつき合い方を知っておくことで、その負担はかなり軽減されるはずだ。産業医という立場で、会社も会社員もよく知る著者だからこそわかる、実情に沿った解消法を知ることができる。

本書で紹介されているストレス対処法は、会社員ではなくても実践可能である。

まずは、本書が提唱する自分の「ココロ充電池」の充電レベルを確かめてほしい。そして、充電レベルが下がっていたら、迷わず心身を休ませてエネルギーをチャージしよう。きっと心が楽になってくるはずだ。

ライター画像
中山寒稀

著者

奥田弘美(おくだ ひろみ)
精神科医(精神保健指定医)・産業医・労働衛生コンサルタント
株式会社朗らかLabo代表取締役
1992年山口大学医学部卒。精神科医。そして約20の事業所の産業医として、日本経済を支える働く人の心と身体のケアを日々応援&サポートしている。これまでにメンタルケアを担当したビジネスパーソンは累計2万人以上。マインドフルネスやコーチングを活用した心の健康法も、執筆やセミナーなどにて提案している。
著書には『1分間どこでもマインドフルネス』(日本能率協会マネジメントセンター)、『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』(すばる舎・共著)など多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    日本の会社の多くは同調圧力があり、多くの人がストレスを感じている。組織において働くうえで同調圧力は避けられない。しかし、自分がスパイト(いじわる)行為をしないことでストレスとの関係を薄めることができる。
  • 要点
    2
    働き方改革によって、労働時間が短くなった一方、短時間で成果を出さなければいけないというストレスが生み出された。
  • 要点
    3
    自分のココロ充電池の充電レベルのチェックを日課にする。残量が下がっていたら、その日のストレスになる行動を減らしたり、エネルギーを充電したりしてみよう。

要約

【必読ポイント!】ストレスを感じやすい職場環境

同調圧力は日本人の国民性

日本の会社で働いている人の多くは、ストレスを感じている。特にストレス源になっているのが組織の中に存在する「同調圧力」である。

同調圧力が強いのは、日本人の国民性であり、「和」を大切にする組織であることが原因である。集団で「和」を保とうとすると、「個性」や「希望」が抑制されてしまうのだ。

会社で働く多くの日本人は、同調圧力に逆らわず、スパイト(いじわる)行為を受けないように意識して行動している。そこで今までとは違うやり方をしたり、意見を言ったりすると、同調圧力により周りの反感を買ってしまう。

組織でできるだけストレスなく働くためには、自分もスパイト感情を抱かないようにすること、そしてスパイト行為をしないようにすることが大切だ。

「類は友を呼ぶ」という言葉通り、スパイト行為をする人の周りには、同じような人が集まり、グループが形成される。

そのグループに入るかどうかは自分次第である。グループに入らなければ独りぼっちになるリスクがある。一方、グループに入っても強い同調圧力が存在する可能性が高い。“つかず離れず”のスタンスでいたほうが長い目で見ればストレスは少ない。ときには、「嫌われてもよい」と開き直ることも有効だ。

仕事の効率化による過緊張
kazuma seki/gettyimages

この20年で、「過緊張」の状態に陥り、メンタルの不調や体調不良を訴える人が増えている。過緊張とは、「自律神経の交感神経が過剰に緊張した状態」のことだ。

アクティブに活動するときは、心身を緊張させる交感神経が優位になる。反対に、心身をリラックスさせて穏やかな眠りにいざなうためには、副交感神経が優位になることが必要だ。この調整がうまくいかず、交感神経による緊張が長く続いてしまう人が急増している。

過緊張が悪化すると、寝つけない、仕事の夢ばかり見て何度も目が覚める、わずかな時間しか寝ていないのに目が覚めてしまい眠れないなどの不眠の症状が起こる。これが週に何度も起こるようになると、やがて「抑うつ状態」に移行してしまう。もはや、うつ病の一歩手前だ。

過緊張が働く人に蔓延するようになったのには理由がある。まずは、急速なIT化による過度な効率化だ。日常から“スキマ時間”がなくなり、心身の余裕が奪われてしまったのだ。業務の密度が上がりすぎたことにより、過緊張が誘発されている。

さらに携帯電話やメール、チャットを通じて、昼夜関係なく連絡を取ることが可能になった。そんな状況がONタイムとOFFタイムの境目を消してしまったのだ。本来ならOFFであるはずの夜や休日であっても、仕事から離れられない人が増えている。

そこで過緊張になりがちなビジネスパーソンにすすめているのが、意図的に「緩み時間」を増やすことである。緩み時間とは、意識的に副交感神経を活性化させる時間のことを指す。

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