毎日がうまくいく朝のスイッチ

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毎日がうまくいく朝のスイッチ
出版社
定価
1,540円(税込)
出版日
2021年08月13日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

「朝のルーティン」は、動画投稿サイトの人気コンテンツのひとつだ。様々な朝の習慣が投稿されているが、自分自身はどのように朝を迎えているだろうか。朝の活動はその日一日のパフォーマンスを左右する、大切なものだ。誰もが毎日充実した一日を過ごしたいはずだが、そのためには何をすればいいのだろうか。

本書は一日を晴れやかに過ごすための「朝のスイッチ」を指南するものだ。「毎日のストレスから解放されるスイッチ」「人からの不快な言葉に左右されなくなるスイッチ」など、悩みごとに合わせた様々なスイッチが紹介されている。どれも簡単で、すぐに実践できるものばかりだ。すべてのスイッチを実践する必要はなく、自分に必要なものだけ取り入れることができる。

本書で紹介されるスイッチは、体操やストレッチのように肉体を鍛えるものというよりは、自分の心と体に向き合うためのものが多い。求められるスピードがどんどん上がっている現代、ゆっくりと自分自身を見つめ直す時間は貴重だ。バタバタと過ごしてしまいがちな朝にこそ、少しでも「自分」をケアする時間が必要なのかもしれない。

現在は先行きが見えず、誰もが不安を抱えている。心の不調は体の不調を招きかねない。自分のパフォーマンスを最大にしたいビジネスパーソンはもちろん、日々「生きづらさ」を抱えている人にも役立つ一冊だ。

ライター画像
千葉佳奈美

著者

大嶋信頼(おおしま のぶより)
心理カウンセラー。米国私立アズベリー大学心理学部心理学科卒。
アルコール依存症専門病院、周愛利田クリニックに勤務する傍ら、東京都精神医学総合研究所の研究生として、また嗜癖問題臨床研究所附属原宿相談室非常勤職員として依存症に関する対応を学ぶ。嗜癖問題臨床研究所原宿相談室室長、株式会社アイエフエフ代表取締役を経て、現在、株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役。短期療法のFAP(Free from Anxiety Program)療法を開発し多くの症例を治療している。
著書に『無意識さんの力で無敵に生きる』(青山ライフ出版)、『「いつも誰かに振り回される」が一瞬で変わる方法』『「すぐ不安になってしまう」が一瞬で消える方法』(以上、すばる舎)、『「気にしすぎてうまくいかない」がなくなる本』『片づけられない自分がいますぐ変わる本』(以上、あさ出版)、『「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法』(PHP研究所)、小説『催眠ガール』(清流出版)、『チクチク・いやみ・理不尽と感じる「ほんのひと言」に傷つかなくなる本』(大和書房)等多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    自分に向ける言葉はダメ出しではなく、エールにする。人は自分に厳しくしてしまいがちだが、自分の体に意識を向け、ほめることで、体は最高のパフォーマンスを発揮してくれる。
  • 要点
    2
    自分の体の中心軸を感じることができるようになると、自分の体の弱点がわかる。そうすることで、逆に何事にも動じない自分になれる。
  • 要点
    3
    本来の自分は「無」である。「無」の自分を感じる習慣をつけると、周囲に左右されずに、自由に人生を楽しめるようになる。

要約

【必読ポイント!】 気持ちとパフォーマンスを上げるスイッチ

脳の電気信号を意識してひらめきやすい状態に

朝目が覚めて、まだ頭がぼーっとしているとき、自分の脳に3分間だけ注目する「朝のスイッチ」を試してみよう。やり方は簡単だ。起きたときの脳に流れる電気を意識し、脳に注目するだけだ。目は閉じたままでも開けていてもかまわない。

脳には血流があり、脳細胞の間を絶え間なく電気信号が流れている。電気信号は、そのときに必要な部位に集中する。しかし、ひらめきが訪れるときは脳の一部分ではなく、脳全体に電気信号が流れている。脳のこの状態を「デフォルト・モード・ネットワーク」と呼ぶ。

デフォルト・モード・ネットワークはぼーっとしているときと同じ状態だということが脳の研究からわかっている。つまり、朝起きたばかりの脳は、ひらめきやすい状態なのだ。起きた直後の3分間、自分の脳に意識を向けて、この状態を覚えておくようにしよう。この状態の感じ方は人それぞれだ。「脳に流れる電気の信号」などと言われても何も浮かばないという人は、その「何も浮かばない」という「無」の状態を意識してほしい。

1日の生活の中で、アイデアがほしくなったとき、不安なことがあったとき、この布団の中の3分間の状態を思い出すようにしよう。きっとあなたの脳の状態を、良い方向に導いてくれるはずだ。

自分の成長を感じ、毎日を楽しく過ごす
PeopleImages/gettyimages

昨日の自分を振り返って、バージョンアップしたポイントを5つリストアップしてみよう。歯を磨いているときや顔を洗っているときなど、ちょっとした時間にできる。「書類の提出が速くなった」「昼食をよく噛んで食べるようになった」など、変化は何でもいいし、自分の主観でかまわない。リストアップしたものはスマホなどに記録するといいが、バージョンアップは日々積み重ねていくものなので、読み返す必要はない。

このスイッチには、「どんどん成長して大人になる」効果がある。

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要約公開日 2021.11.03
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