超ファシリテーション力

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超ファシリテーション力
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超ファシリテーション力
出版社
定価
1,650円(税込)
出版日
2021年11月12日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.5
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おすすめポイント

本書の著者は、インターネットテレビ局「ABEMA」に約20あるチャンネルの1つ「Abema News」内で、平日夜の看板番組となっている「Abema Prime(通称:アベプラ)」の進行を務める平石直之氏である。個性の強い出演者たちを巧みにまとめ上げるさまから“アベプラの猛獣使い”と称され、その場を仕切るファシリテーション力に定評がある。

本書は、そんな“猛獣使い”がファシリテーションの極意を余すことなく記した一冊だ。読めば、ファシリテーターの心得から、会議前の準備の仕方、困ったときに役立つキーフレーズまでを知ることができる。

著者はファシリテーターを「円滑なコミュニケーションを促す人」と定義している。そして、ファシリテーション力を高めるためには、「準備力」「聞く力」「場を作る力」の3つの力をつける必要があるという。本書の構成は、多くのファシリテーターが抱える疑問や“あるある”な困りごとを取り上げ、著者が豊富な経験から導き出した対応策を教えてくれる形式となっている。自身の抱える悩みに対する回答から読み始めることもできるため、誰でも気軽に手を伸ばしやすく、3つの力を自然と鍛えられるだろう。

重要な会議のファシリテーターに任命された方はもちろん、進行に慣れている方にも、ぜひ読んでほしい。 “猛獣使い”のメソッドを学べば、グループ活動がより円滑なものになるはずだ。

著者

平石直之(ひらいし なおゆき)
テレビ朝日アナウンサー。「ABEMA Prime」の進行を担当。1974年、大阪府松原市生まれ。佐賀県鹿島市育ち。早稲田大学政治経済学部を卒業後、テレビ朝日に入社。報道・情報番組を中心に、「地球まるごとTV」「やじうまテレビ!」などでMCを務め、「ニュースステーション」「スーパーJチャンネル」「サンデー・フロントライン」「報道ステーション」などでは、キャスターおよびフィールドリポーターとして全国各地を飛び回る。訪れた地は全47都道府県。2004年6月から1年間、ニューヨーク支局に勤務し、イチロー選手(当時)が年間最多安打記録を打ち立てた歴史的な試合や、アメリカ大統領選を取材。帰国後に「数字が読めるアナウンサー」を目指し、独学で8カ月かけて簿記3級と2級を取得。
2019年から新しい未来のテレビABEMAの報道番組「ABEMA Prime」の進行を担当。“論破王”と呼ばれるひろゆき氏との軽快なかけあいや、ジャーナリスト・佐々木俊尚氏との熱い議論など、アナウンサーという枠を超え、ファシリテーターとしての役割を存分に発揮。個性が強い出演者たちを巧みにまとめ上げる、“アベプラの猛獣使い”として番組を大いに大いに盛り立てている。
特技はテニス。学生時代はテニススクールのインストラクターのアルバイトで、コミュニケーションスキルを磨いた。自他ともに認めるスイーツ男子で、愛猫家の一面も。
また、大学の卒業旅行で中国のゆかりの地をめぐった“三国志マニア”で、本、映画、連続ドラマ、ゲームなど、あらゆる形でこよなく愛する。
Twitterアカウント:@naohiraishi

本書の要点

  • 要点
    1
    ファシリテーターの役割は、出席者の顔ぶれや議題などによって立ち回り方を柔軟に変化させ、グループ活動を促進することだ。
  • 要点
    2
    会議は「大なわとび」のようなものだ。ファシリテーターは縄の回し手として、参加者が心地よく跳び続けられる場を作ろう。輪に入れず戸惑っている人がいれば、丁寧にフォローする。
  • 要点
    3
    会議の残り時間が少なくなってきたら、「残り時間があと10分となりましたが、最後にもう一巡、みなさんのお考えをお聞きしたいと思います」などと声をかけよう。

要約

【必読ポイント!】ファシリテーターの心得

そもそもファシリテーターとは?

ファシリテーターの役割は、活発な議論を促したり、対立する意見を調整したり、会議をスムーズに進行させたりすることだ。これはサッカーにおけるボランチの役割に似ている。ボランチは、その日のスタメンによって攻撃的な動きが求められる場合もあれば、守備に専念すべきときもある。こうした働きは、状況によって立ち回り方を変えるファシリテーターの役割そのものだ。

ポイントは、その場の顔ぶれによって柔軟に対応すること。声が大きく口数の多い人がそろっている場合は進行に徹し、おとなしめの参加者が多い場合は自ら意見を述べて議論を活性化させる。ファシリテーターが立場を柔軟に変えることで、議論がより効率的かつ機能的なものになるだろう。

人に話を振るとき、質問がうまく思いつかない……。
itakayuki/gettyimages

ファシリテーターがうまく質問することで、議論の流れが見えやすくなり、会議も円滑に進む。その一方で、質問のタイミングには気をつけなければならない。

たとえば人が饒舌に話している途中で、「それは〇〇ということですか?」と口を挟むと、その人がもとの話に戻れなくなってしまうことがある。このように、質問によって相手の話を妨げてしまうのは避けたい。

明確に言いたいことがありそうな人に対しては、質問形式で口を挟むのではなく、「〇〇さん、どうぞ」とか「では〇〇さん」と名前を呼ぶだけで十分だ。むしろそのほうが場の流れを損なわず、議論にテンポ感を出せる。

なかなか意見が出ず、会議が盛り上がらないときは?

会議は「大なわとび」のようなものだ。ファシリテーターが縄の回し手で、参加者は跳ぶ人である。ファシリテーターが回す縄の中に、次々に人が入ってくるイメージだ。

理想は、参加者たちが輪の中に入ったり出たりしながら、心地よく跳び続けられること。うまく輪に入れない人がいれば「少しゆっくり回しますね」と声をかけ、入りやすくしてあげる気配りも、ファシリテーターには求められる。メンバーの様子に気づけるよう、一人ひとりをさりげなく観察しておこう。

とくに一部のメンバーだけがヒートアップしていると、ほかの参加者は議論に入りにくくなる。そんなときは「ところで、この件について、〇〇さんはどう思いますか?」「そろそろ〇〇さんや△△さんのご意見もうかがってみたいですね」などと声をかけて、ほかの参加者に発言を促す。一部のメンバーが議論を牽引するのは決して悪いことではないが、参加者全員に出番が回ることを常に意識しておきたい。

相手にとって話しやすい雰囲気を作るポイントは?

参加者が話しやすい雰囲気を作ることもファシリテーターの重要な役割だ。

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