最大化の超習慣

「堀江式」完全無欠の仕事術
未読
最大化の超習慣
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「堀江式」完全無欠の仕事術
未読
最大化の超習慣
出版社
出版日
2022年01月31日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

本書の著者、堀江貴文氏は「はじめに」で、「これまで多くの本を出してきたが、ぼくのメソッドをここまではっきり、踏み込んで述べるのははじめてだ」と語っている。メソッドの切り口は「やり抜く」「アイデア」「時間コスパ」「ストレスフリー」「トップコンディション」の5つだ。

とくに印象に残ったのは、「アイデア」の章に書かれている「時間とお金を得るために、スマホにお金をかける」という教えだ。そこで要約者は、3年半使っていたスマホを最新機種に変更した。それまであるアプリの起動の遅さにイライラしていたが、最新機種では、1回につき3.5秒ほども短縮できた。もちろん他の作業も爆速だ。費用はかかったが、まさにパフォーマンス直結の「投資」であった。

「アイデアの極意は、脱オリジナリティ」「リソースをぜんぶ突っ込むのが『合理的』である」など、本書の教えに驚く人もいるだろう。だがどれも非常に合理的で、パフォーマンスを高めてくれること間違いなしの仕事術ばかりである。

変化の激しい現代で、未来を予測することは不可能だ。だからこそいますべきことは、着実に一歩ずつ進むとともに、歩みのスピードを速めることである。本書はそのために必要な考え方を教えてくれる。仕事のパフォーマンスを高めたい人はもちろん、夢をかなえて充実した人生を送りたい人にもぜひおすすめしたい。

ライター画像
木下隆志

著者

堀江貴文(ほりえ たかふみ)
1972年、福岡県生まれ。実業家。
ロケットエンジンの開発や、スマホアプリのプロデュース、また予防医療普及協会理事として予防医療を啓蒙するなど、幅広い分野で活動中。
会員制サロン「堀江貴文イノベーション大学校(HIU)」では、1,500名近い会員とともに多彩なプロジェクトを展開。
『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『多動力』(幻冬舎)、『健康の結論』(KADOKAWA)、『時間革命』(朝日新聞出版)、『生き方革命』(共著・徳間書店)など著書多数。

公式サロン
堀江貴文イノベーション大学校
http://salon.horiemon.com/

本書の要点

  • 要点
    1
    アクションを起こすための第一歩は、自分が夢中になれるものを探すことだ。損得勘定をはさむことなく、自分の心に正直になろう。
  • 要点
    2
    アイデアにおいて大切なのは、オリジナリティではなく実現可能性である。オリジナリティは、真似し、学び、実行し、失敗し、チューニングしてリトライするプロセスでおのずと出てくる。
  • 要点
    3
    すきま時間を有効活用するコツは、仕事を細切れに分割することと、すきま時間に処理するタスクを前もって決めておくことである。

要約

【必読ポイント!】「やり抜く」ための習慣

アクションを「習慣」にする

あなたが「悩みはなんですか?」という問いに具体的かつ客観的に即答できるなら、それはアクションを起こしている証拠だ。納得いくまで悩み抜けばいい。悩むことで、あなたの知力や思考力、対応力が最大化する。

一方、具体的かつ客観的に即答できないなら、それはアクションを起こしていない証拠である。これに反論するひとは、アクションの定義が著者のものと異なっているのだろう。

著者が本書でいうアクションとは、「なにか」を変えようとする意思と実行のことだ。正しいアクションさえ起こせば、「なにか」を起こせる。その「なにか」とともに現れる課題や試練が、あなたを変えてくれるのだ。

アクションはあなた自身の手で起こすしかない。根性や気合いに頼ると長続きしないので、アクションを持続的、連続的、永続的な習慣にするのがポイントである。

自分に正直になる
gettyimages/cofotoisme

アクションを起こさなければなにもはじまらない。では、あなたにとって正しいアクションとはなにか。その答えを得るヒントは「自分が夢中になれるものはなんなのか」という問いかけにある。

ゲームやマンガ、アニメ、アイドルが好きなど、あなたが夢中になれるものは必ず何かある。ここで「好きだし夢中になれるけど、やっぱりそれは生産的でなさそうだ」と思って、夢中になれるものを否定してしまってはいけない。ゲーム好きならゲーム実況をしてみてはどうか。記事を書いたり、ゲームの作り手に回ったりするのもいいかもしれない。

夢中になれるものを探すときには、損得勘定をはさむことなく自分に正直になる必要がある。生活なんてどうにでもなる。困ったら生活水準を下げればいいだけだ。

「点」を打つ

アクションを起こせば、そのアクションが次のアクションを呼び込んでくれる。そうやってアクションを続けた先に、夢の実現があるのだ。

著者はたびたび、スティーブ・ジョブズの「Connecting the dots=点をつなぐ」という言葉を引用する。これは、未来をあらかじめ予測して点と点をつなぎ合わせることはできないが、いまやっていることを信じて行動すればやがて点と点がつながるはずだ、という意味である。

あなたもどんどん「点」を打ってみてほしい。「あれもこれもと手を出さず、腰を据えろ」「堅実にひとつの仕事をこなせ」などと外野から非難されるかもしれないが、その非難には根拠などないのだから、気にしてはいけない。ひたすら点を打てば、雑音は自然と遠のいていく。

やがて「点」は、思わぬかたちであなたを救うだろう。あなたが多くの「点」を打つのは、無茶でも無謀でもない。変化の激しい現代においては、むしろ堅実な生き方なのである。

アクションを増やして運を手繰り寄せる

成功には、能力と運が必要だ。運は自力ではどうにもならないかというと、そうではない。

著者は以前、秋元康氏から、

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要約公開日 2022.03.14
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