成しとげる力

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出版社
サンマーク出版

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定価
1,980円(税込)
出版日
2021年11月25日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

カリスマ経営者は、ゼロから立ち上げた会社をどのような思いで育てあげたのか――。本書では、世界一の総合モーターメーカー、日本電産の創業者である永守重信氏の生い立ちとともに、その経営哲学が明かされている。

永守氏は半世紀前、たった4人で日本電産を立ち上げた。金も設備も知名度もない。まさにゼロからのスタートである。

いまや世界一の総合モーターメーカーとなった日本電産だが、けっして順風満帆に成長してきたわけではない。むしろ困難の連続だったという。そうした困難に、地道に粘り強く、逃げることなく向き合ってきた結果、チャンスをつかみ、「兆円企業」となることができたのだ。

永守氏は本書で、経営の世界では「人生は運が7割、努力が3割」だと実感することが多々あると言っている。ここで永守氏が強調するのは、運が7割を占めるからといって、結果を「運」に丸投げしてはいけないということだ。チャンスを逃さないようにするには、普段からの準備と努力が欠かせないのだという。

本書を読んでいると、何度も「努力」という言葉にであう。努力を積み重ね、一つひとつの出来事にしっかりと向き合う姿勢が何より大事だとあらためて実感することができた。

先の見えない時代を生きぬいていくにはどうすればいいのか。氏の熱い思いに触れ、自分や会社のあり方について深く考えさせてくれる一冊である。

ライター画像
中山寒稀

著者

永守重信(ながもり しげのぶ)
1944年京都生まれ。職業訓練大学校(現・職業能力開発総合大学校)電気科卒業。73年、28歳で従業員3名の日本電産株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。80年代から国内外で積極的なM&A戦略を展開し、精密小型から超大型までのあらゆるモータとその周辺機器を網羅する「世界No.1のモーターメーカー」に育て上げた。代表取締役会長兼社長(CEO)、代表取締役会長(CEO)を経て、2021年より代表取締役会長。
2014年、世界のすぐれたモータ研究者の顕彰と研究助成を目的とした公益財団法人永守財団を設立、理事長に就任。また18年には京都先端科学大学を運営する学校法人永守学園理事長に就任。ブランド主義と偏差値教育に偏った日本の大学教育の変革と、グローバルに通用する即戦力人材の輩出に情熱を燃やしている。
著書に『「人を動かす人」になれ!』(三笠書房)、『情熱・熱意・執念の経営』(PHP研究所)、『永守流 経営とお金の原則』(日経BP)など。

本書の要点

  • 要点
    1
    気宇壮大な夢を持ち、たゆまず努力を続けることで、やがて報われるときがくる。夢が大きければ苦難も大きいが、それに打ち勝つことで、「成しとげる力」がつく。
  • 要点
    2
    一番をめざすことで気概が高まり、実力が磨かれる。
  • 要点
    3
    困難との向き合い方によって、その後の展開は大きく変わる。
  • 要点
    4
    旗を掲げて夢を叫ぶからこそ、「成しとげる力」を発揮できる。

要約

ゼロからスタートした日本電産

気概と執念の創業

2021年6月、著者は自ら創業した日本電産のCEOを後任に譲った。今後も会長として経営に関与していくものの、創業してから48年間途切れることなく務めてきた職を、初めて譲ることにしたのだ。

たった4人で日本電産を創業したのは、著者が28歳のときのことだった。仕事がない、資金が足りない、人材が採用できないなど、悩みごとは尽きず、つねに景気に翻弄されてきた。

それでも「兆円企業をつくる」という気概と執念だけは誰にも負けなかった。そして創業から半世紀を経て、日本電産は、世界に300社を超えるグループ企業を擁し、従業員11万人を超える「世界一の総合モーターメーカー」になった。

困難は必ず解決策を連れてくる
Wako Megumi/gettyimages

2008年にリーマン・ショックが起こったとき、著者はすぐに図書館に向かった。1929年の世界恐慌を乗り切った会社を分析すれば、生き残り策が見つかるだろうと考えたからだ。

片っ端から本を読んでいくと、思ったとおり、生き残った企業がいくつか見つかった。そうした企業を分析し、いまの時代に通用する法則を探した結果、リーマン・ショックを乗り切ることができた。

困難は必ず解決策を連れてくる。困難がやってきたときは、逃げずにその解決策をつかみとることだ。厚い壁がたちはだかっているなら、それを打ち破るか、乗り越えなければ前には進めない。そこで経験したことは、それ以降の成長を支える糧となってくれるはずだ。

【必読ポイント!】一番をめざせ!

一番以外はビリと同じ

著者は子どもの頃から「一番になること」だけを考えてきた。将来は社長になると決めていたし、会社を創業したときも「世界一のモーターメーカーをめざす」という大きな夢をもっていた。

一番をめざすからこそ気概が高まり、実力が磨かれるものだ。だから創業以来、幹部や従業員、そして自分をも「一番をめざせ」「一番以外はビリと同じ」と鼓舞し続けている。

製品の品質や精度、シェア、マーケティング力、人材も、一番であることが必要だ。「二番でもいい」と考えたら、あっという間に三番以下になってしまうだろう。

一番をめざすためにやるべきは、その分野のトップを研究し、真似ることだ。一から始めたのでは時間がかかってしまい、時代についていけない。真似をし、そこに独自の強みを注入することで、世界一になることができる。

トップに立つ分野を選択する

一番をめざすためには、身を投じる分野を慎重に選ぶことが大切だ。

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