自分の頭で考える読書

未読
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自分の頭で考える読書
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自分の頭で考える読書
出版社
日本実業出版社

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定価
1,650円(税込)
出版日
2022年02月01日
評点
総合
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明瞭性
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革新性
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応用性
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おすすめポイント

「読書」には、さまざまな「ねばならない」がつきまとう。良書は読んでおかねばならない、読み始めたら読みきらねばならない、読んだら役立てねばならない——。読書は次第に義務化していき、ただ面白いからという理由だけで本を読んでいると、「本当にこんなふうに本を読んでいていいのだろうか」なんて考えが頭をもたげてくることすらある。そんな読書にまつわる不安を、本書は、「読書に『べき論』なんてない。時間をとって、読書を楽しもうぜ!」と一蹴し、読書本来の楽しさを思い出させてくれる。

著者は、Voicyで「荒木博行のbook cafe」という読書のチャンネルを運営している荒木博行氏だ。読書をテーマにしながら、本書は「読書法は究極的にはケースバイケース」だと語るところから始まる。前提知識も目的も違うのだから、全員に通用する「必殺読書法」のような万能の方法は存在しないというのだ。そうした幻想を解き放ったうえで、読書を通して自分の問いを育てる、「自分の頭で考える」読書を提案する。

間違うことを恐れるあまり、読書をするときですら、私たちはただ一つの正しい読み方を求めてしまうのかもしれない。しかし、誰かが考えたことを丸呑みし、誰かの感想をそのまま受け入れるだけでは、「他人の頭で考える」読書になってしまう。本ならではの「余白」に、自分ならではの「色」をつけていく。そうすることで、本ははじめて命を吹き込まれるのだという本書の考え方に触れると、自由で楽しい読書のあり方を思い出すことができるはずだ。

ライター画像
池田友美

著者

荒木博行(あらきひろゆき)
株式会社学びデザイン代表取締役社長。住友商事、グロービス(経営大学院副研究科長)を経て、株式会社学びデザインを設立。書籍要約サービスのフライヤー、NOKIOOなどスタートアップ企業のアドバイザーとして関わるほか、絵本ナビの社外監査役、武蔵野大学で教員なども務める。音声メディアVoicyの「荒木博行のbook cafe」やPodcast「超相対性理論」も好評を博している。著書に『藁を手に旅に出よう』(文藝春秋)、『見るだけでわかる! ビジネス書図鑑』シリーズ(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『世界「倒産」図鑑』『世界「失敗」製品図鑑』(ともに、日経BP)など多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    本の内容を無批判に受け入れるのが「他人の頭で考える」状態だとすれば、本書が目指すのは「懐疑」と「問い」を持って頭を駆動させる、「自分の頭で考える」読書だ。
  • 要点
    2
    本の最大の魅力は、自分の思考を投入する余地、「余白」があることである。読者がさまざまな色で余白を塗りつぶすことによって、本は新たな命を与えられる。
  • 要点
    3
    多くの本が持っている「問い」と「答え」の種類に注目して、本を3つのカテゴリーに分類し、バランスよくポートフォリオを組むのがおすすめだ。

要約

【必読ポイント!】 なぜ、今本を読むのか

本との付き合い方は「ケースバイケース」

ここ数年で「読書の人」と認知される機会が増え、読書についてよく質問される著者は思うことがある。「読書法は究極的にはケースバイケース」だということだ。本の読み方は読書の目的や人の特性によるし、読むべき本もその人の前提知識や関心ごとに依存する。

それでもなんとか、タメになる読書法を提示するために、濱口秀司さんの『SHIFT:イノベーションの作法』で紹介されている考え方を借りてみよう。この本の中で、濱口さんは、「コンポーネントをランダムに見せる」「全体像を見せない」が、教育プログラムのあるべき姿だと語っている。教える側がわかりやすく教えるほど、受け手は考えなくなる。この状況を打破するには、教育効果の最も高い「全体像を考える」行為を、受け手から奪わないようにすることが大切なのだ。

これを読書に置き換えてみよう。コンポーネントを示しつつ、あえて全体像を「余白」として残すことで、「ケースバイケース」の読書法を生み出せるのではないか。それに必要なのは、読者の「考える力」だ。

油断していると、私たちは本の内容を無批判に受け入れてしまう。それが「他人の頭で考える」状態であるとすれば、この本が目指すのは「懐疑」と「問い」を持って頭を駆動させる、「自分の頭で考える」読書だ。この本を読むことを通じて、自分だけのオリジナルな本をつくっていこう。

経験をゼロリセットさせない、抽象化の力
undefined undefined/gettyimages

人類が今まで、既知の世界を生きていたことはない。では、今がことさらに「先が読めない時代」だといわれているのはなぜだろうか。そのカギは「グローバリゼーション」と「自由化」にある。かつては区切られた集団の中だけでゆっくりとした変化が起きていたが、ある国や地域のできごとが世界中に影響を及ぼすようになった今、かつてないほどの短い期間で大きな変化が起こるようになった。

このような「予測不可能な世界」では、過去の経験を参照するだけでは答えが出せない。しかし、だからといって、変化のたびに蓄積した経験がゼロになるわけではない。過去に培ったものの中から大事なものを抽出して本質を見出し、未知の世界に活かす、「過去の抽象化力」を身につければよいのだ。

たとえば、紙の資料をまとめるためにホチキスを打つ仕事を担当している人がいたとする。

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