ファッションの仕事で世界を変える
エシカル・ビジネスによる社会貢献

未 読
ファッションの仕事で世界を変える
ジャンル
著者
白木夏子
出版社
定価
902円(税込)
出版日
2021年09月10日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
3.5
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エシカル・ビジネスによる社会貢献
著者
白木夏子
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定価
902円(税込)
出版日
2021年09月10日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
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おすすめポイント

前国連事務総長であるコフィー・アナン氏がSDGsの前身となるMDGsを2000年に掲げてから20年余りが経過した。日本でも当時と比べて、「サステナビリティ(持続可能性)」「エシカル(倫理的な)」という言葉が身近なものになってきた。一方で、ロシアのウクライナ侵攻など、自身の倫理観が問い直されるような事態が世界各地で起こっている。

著者の白木夏子氏は国際協力の実務経験を積み、現在はエシカルなジュエリーブランドを経営する起業家だ。社会課題を解決するために、起業、ファッション、SDGsといったテーマで精力的にイベントや講演を行っている。本書では著者の半生を軸に、エシカル・ファッションが広がるまでの歴史、エシカル・ビジネスを起業するための方法が紹介されている。

要約者が感銘を受けたのは、「自分が諦めないで臨める分野の仕事(感情面)と、お金がまわせる仕組み(ビジネス面)の両方を組み合わせることがとても大切」という文章である。この文章は、哲学者アリストテレスが説いた説得の三原則「ロゴス・パトス・エトス」を彷彿させる。著者がロゴス(論理)とパトス(情熱)を土台としてエトス(エシカル・ビジネス)を実現しようとする様子から、新たな挑戦を成功させる秘訣を学べるのだ。

本書はミレニアル世代やZ世代向けに書かれているが、社会課題の解決をめざす方はもちろん、新たな挑戦をしたい方にうってつけの一冊だ。明るい光がさしこんでくるにちがいない。

著者

白木夏子(しらき なつこ)
経営者、ブランドプロデューサー。株式会社HASUNA代表取締役、武蔵野大学アントレプレナーシップ学部教員・研究所客員研究員。南山大学短期大学部卒業後、ロンドン大学キングスカレッジで発展途上国の開発について学び、国連インターン、投資ファンド会社勤務。その後、2009年に、人、社会、自然環境に配慮した日本で初めてのエシカル・ジュエリーブランドHASUNAを設立。各種ブランド、起業家のプロデュースにも携わっている。著書に『世界と、いっしょに輝く』(ナナロク社)、『自分のために生きる勇気』(ダイヤモンド社)など。日経ウーマン・オブ・ザ・イヤー2011受賞、2011年世界経済フォーラム(ダボス会議)が選ぶ日本の若手リーダー30人に選出、2014年Forbes誌「未来を創る日本の女性10人」、2017年にCNN「リーディング・ウーマン・ジャパン」に選出される。

本書の要点

  • 要点
    1
    幼少期からファッションに関心を持ってきた著者は、学生時代の衝撃的な体験を経て国際協力の道を志す。やがて、新しい資本主義を目指すビジネスによって世界を変えていけると知り、エシカル・ビジネスを始めた。
  • 要点
    2
    すべての人が偏見や差別に怯えることなく自分の心に従って生きていける社会が、著者の考えるインクルーシブな社会だ。
  • 要点
    3
    エシカル・ビジネスを成功させるには、自分が諦めないで臨める分野の仕事(感情面)と、お金がまわせる仕組み(ビジネス面)の両方を組み合わせることが大切である。

要約

内気な子どもがビジネスを興すまで

控えめな少女時代と殻を破れた高校生活

1981年の夏の終わり、著者の白木夏子(以下、白木)は、ファッションデザイナーの母と繊維関係の商社で働く父との間に生まれた。今では国際会議でスピーチをするなど精力的に活動をしている白木だが、幼少期は全く正反対の性格であった。一人で遊ぶのが好きで、絵を描いたり本を読んだりアクセサリーのデザインをしたりして過ごしていた。人に話そうとすると赤面し、言葉に詰まってしまう。集団行動を息苦しく感じ、できるだけ一人でいたいと思っていた。

だが、そんな白木にも転機が訪れる。高校が体育祭や文化祭に力を注ぐ学校だったため、クラスでチーム活動をするうちに、次第にリーダーシップを発揮するようになった。女子高だったため、男性の目を気にせずのびのびと振舞えたことも大きい。二年生の時にはキング牧師のスピーチに感銘を受け、文化祭でアメリカの人種差別問題をミュージカル風に表現し、全員で号泣した。いつのまにか赤面症の自分は影を潜めていた。

進路選択ではファッションの世界を考えたが、両親から猛反対を受け、一度は道を見失う。しかし、祖父からの「日本は女性にとって生きづらい。夏子は海外に行ったほうがいい」という言葉で、白木は留学を志すようになった。

国際協力の道へ
oonal/gettyimages

高校を卒業した白木は、ひとまず短大に通いながら留学準備を進めた。短大では人生を変える衝撃的な出来事が待っていた。

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