HEALTH RULES ヘルス・ルールズ

病気のリスクを劇的に下げる健康習慣
未読
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病気のリスクを劇的に下げる健康習慣
未読
HEALTH RULES ヘルス・ルールズ
出版社
定価
1,650円(税込)
出版日
2022年01月26日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

読者のみなさんは、健康情報をどういった媒体で得ているだろうか。日頃から接するテレビやネットといったメディアには、睡眠のとり方から健康にいい食べ物まで、あらゆる健康情報が取り上げられている。あまりの情報の多さや、矛盾する内容などに、一体どれを信じてよいのか迷うのは、要約者だけではないはずだ。

そういった、「健康に関心はあるけれどもすべての情報を精査する時間はない」という読者に朗報である。本書は、巷にあふれる情報の中から信頼に足るエビデンスを持つ情報だけを精査したものだ。メディアの情報には、まだ発見されたばかりで信頼性が乏しいものから、長年の研究の結果、複数の調査でその効果が保証されているものまで、さまざまなものがある。著者は本書をまとめるにあたり、その情報の確かさに徹底的にこだわったという。信頼できる機関の調査であるだけではなく、第三者による査読もされている、より信頼性が高い情報が詰まっている。

健康な生活は、お金では買えない。ゆえに、日々の小さな積み重ねが重要なのである。せっかく健康に気をつけると決心したなら、効果があいまいなものではなく、保証されている手法で行いたいものだ。本書が手元にあれば、日々変化する健康情報に惑わされることなく、これまでの研究で効果が保証されている情報をもとに、確実に効果がある行動を選ぶことができるだろう。賢明な読者には、是非お勧めしたい一冊である。

ライター画像
菅谷真帆子

著者

津川友介(つがわゆうすけ)
医師・カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)准教授。東北大学医学部を卒業後、ハーバード大学で修士号、博士号を取得。聖路加国際病院、世界銀行、ハーバード大学勤務を経て、2017年から現職。2016年に発表した女性医師の治療成績に関する論文が2017年「世界で影響を与えた科学論文」の3位に選ばれる。著書に10万部超のベストセラー『世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事』、『世界一わかりやすい「医療政策」の教科書』、共著に『「原因と結果」の経済学』などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    日々の生活習慣を変え、病気のリスクを下げるには、信用に足るエビデンスに基づく正しい医学知識を参照することが重要である。
  • 要点
    2
    睡眠は、質より時間を十分にとることが重要である。健康を維持し、生産性を落とさないためには、1日7時間以上の睡眠が望ましい。
  • 要点
    3
    健康に悪い食品は、赤い肉と加工肉、白い炭水化物、バターなどの飽和脂肪酸の3つである。また健康に良い食品は、魚、野菜と果物、茶色い炭水化物、オリーブオイル、ナッツ類の5つである。

要約

睡眠

情報の正しさ

日々の小さな選択の積み重ねは、人を一歩ずつ病気に近づけたり、遠ざけたりする。健康はかけがえのないものだ。一度がんや脳梗塞になってしまえば、どんなにお金があっても今の医学では元に戻せない。だが、日々の生活習慣を変えることで病気のリスクを下げることはできる。

テレビや新聞で流れる情報の中にはエビデンス(科学的根拠)がないものがある。エビデンスがあったとしても、研究手法が不確かな論文に基づく場合もある。自らの健康を行動で変えるのであれば、正しい医学知識に基づいた選択をしなければならない。

本書では、エビデンスの確かさにこだわり、高度な手法で行われ、査読のプロセスを経た論文だけを取り上げた。本書で紹介する内容を、日々の生活に取り入れてみてほしい。

睡眠は質より時間
Ridofranz/gettyimages

本書では、「睡眠不足=睡眠時間が足りていない状態」と定義する。睡眠の質が悪い場合はここには含まない。

睡眠不足で生じる問題を、睡眠の質で補うことはできない。睡眠は質よりも時間がはるかに重要だ。約50万人の年齢40〜69歳の人を対象とした英国の研究によると、睡眠時間が6時間未満の人は、それ以上の人と比べて、心筋梗塞になるリスクが20%も高い。他の研究では、睡眠時間の短さは不整脈、免疫の低下だけでなく、死亡率の増加および肥満リスクの増加にもつながるとわかっている。

睡眠不足は仕事の生産性も低下させる。被験者を無作為に異なる睡眠パターンに分けて頭の働きを評価した研究によれば、睡眠時間が短いほどミスが多いということがわかった。4時間睡眠や6時間睡眠を続けたグループは、4〜5日すると眠気の強さはそれ以上強くならなかった。しかし、自覚している眠気の強さに関係なく睡眠時間が短いグループはミスが増えていたという。睡眠不足は気づかぬうちに私たちの生産性を落としているのだ。

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要約公開日 2022.04.27
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