結局、自律神経がすべて解決してくれる

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結局、自律神経がすべて解決してくれる
出版社
定価
1,650円(税込)
出版日
2021年07月30日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

現代人は、常にストレスと戦っている。コロナ禍における生活の変化も、ストレスの原因だろう。

ストレスが私たちの心身に与える影響が大きいことは、誰もがわかっているはずだ。それでも、本当に不調になるまで対策を講じない人や、自分のことを後回しにしてしまう人は多い。あなたも、疲れやすくなった、眠れない、ダルい、イライラが止まらないなどといった症状から目をそらしてしまっているかもしれない。

そうした不調には「自律神経」が深くかかわっていると、自律神経研究の第一人者である著者、小林弘幸氏は警鐘を鳴らす。小林氏は約20年前、自身の不調と向き合う過程で自律神経の研究を始めた。その結果、自律神経が心身の不調や病気の発症と密に関わっていることがわかったのだという。

著者によれば、先ほど挙げた「疲れやすくなった」などの症状は自律神経の乱れが原因となっている可能性が高い。朝めまいがして起き上がれず、家を出ても頭痛や腹痛で動けなくなる「起立性調節障害」や、女性の悩みの一つである「更年期障害」にも、自律神経の乱れが影響しているという。さらには「自律神経が、がんの増殖や転移に関係している」という研究結果もあるそうだ。

自律神経という言葉は知っていても、自律神経の役割や整え方まで知っている人はあまり多くないだろう。体調不良を自覚している人だけでなく、何となく不安な気持ちを抱いている人や常に元気に過ごしたい人は、10万部を突破した本書を読んで、自律神経について学んでみてほしい。

著者

小林弘幸(こばやし ひろゆき)
順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。1960年、埼玉県生まれ。87年、順天堂大学医学部卒業。92年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる。また、順天堂大学に日本初の便秘外来を開設した“腸のスペシャリスト”でもあり、みそをはじめとした腸内環境を整える食材の紹介や、自律神経と腸を整えるストレッチの考案など、様々な形で健康な心と体の作り方を提案している。『医者が考案した「長生きみそ汁」』、『最高の体調を引き出す超肺活』(アスコム刊)などの著書のほか、『世界一受けたい授業』(日本テレビ)や『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBSテレビ)などメディア出演も多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    自律神経は、休む間もなく自動で働き続けて、人の内臓の働きや代謝、体温などをコントロールしている。
  • 要点
    2
    自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類がある。この2種類のバランスが乱れると、不調の原因となる。
  • 要点
    3
    自律神経を整えるために、良質の睡眠をとる、「長生き呼吸法」を繰り返す、夕食後にウォーキングをする、音楽を聴く、「3行日記」を書くなどといった習慣を試してみよう。

要約

自律神経とは何か

自律神経の基本的なしくみ

人は変化が苦手な生き物だ。人事異動や引っ越し、親しい人との別れなどといった変化だけでなく、進学や就職、昇進、結婚、出産のような喜ばしい変化であっても、体調不良につながることがある。

そうした不調の原因は、自律神経の乱れだ。生活の変化が大きなストレスを生み、ストレスが自律神経を乱す。

自律神経は、24時間365日、自動で働き続けて、人の内臓の働きや代謝、体温などをコントロールしている。具体的には、起きて活動しているときに活性化する「交感神経」と、寝ている間やリラックスタイムに活性化する「副交感神経」の2種類があり、この2つの作用で心身の状態が変化する。交感神経が強く働くと、血管が収縮して血圧が上がり、心と体が活動的な状態になる。一方、副交感神経が活発になると、血管が緩んで血圧が下がり、心身が休息状態になる。

私たちの健康は、交感神経と副交感神経がバランスをとっているおかげで保たれている。なんらかの不調が生じたら、それは「自律神経を整えよう」という体からのサインだ。

交感神経と副交感神経
yoh4nn/gettyimages

最近の家電製品や自動車には、自動で「ちょうどいい感じ」に調整してくれる機能がある。人間の自律神経も似たようなものだ。私たちの体は、自律神経という機能によって細やかにコントロールされているのである。

自律神経という自動運転において、交感神経は「アクセル」、副交感神経は「ブレーキ」の役割を果たしている。自律神経が乱れたときは「交感神経が優位になりすぎている」と言われることが多いが、その対策として副交感神経を優位にしてはいけない。ブレーキが利かない車には乗れないが、ブレーキだけが利く車は進まないのと同じだ。交感神経と副交感神経、両方を高いレベルで保つ必要がある。

時計遺伝子と自律神経

人間は地球の自転に合わせた約24時間の周期で生体リズムを調整する「時計遺伝子」を持っている。その代表例が腹時計だ。体内の時計が正しくリズムを刻んでいるために、体の機能や健康が保たれる。

時計遺伝子は自律神経と密接に関わっている。昼間は交感神経が優位になって体温や血圧が上がり、夜は副交感神経が優位になって睡眠に導くが、このスイッチを切り替えているのが時計遺伝子なのだ。

時計遺伝子が正常に働かないと、寝る時間になっても副交感神経が優位にならず、睡眠不足で体調を崩す可能性がある。とくに、大型連休があり、生活パターンが乱れやすくなる5月や8月、年末年始は注意が必要だ。

時計遺伝子を正常に保つポイントは2つある。毎日決まった時間帯に起床することと、1日3度の食事だ。寝るのが遅くなっても同じ時間に起き、朝日を浴びて、規則正しく食事をとろう。特に朝食は重要だ。簡単なものでもかまわないので、毎朝きちんととるようにしたい。

時計遺伝子のリズムが整えば自律神経のバランスも整う。無理をせず、できることから始めよう。

腸内環境と自律神経

コップ1杯の水で腸を刺激する
Nataliia Yankovets/gettyimages

自律神経の安定には腸の動きが深く関係している。自律神経を整える近道は、腸を整えることだ。

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