「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。

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出版社
出版日
2022年09月20日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

世の中には数多くの勉強法が存在する。その中から自分に合った方法を見つけるのは大変だ。たくさんの指南書を読み、片っ端から試してみれば、いずれは自分に合った方法が見つかるはずだが、それを実行するのはなかなか難しい。

そこで本書の出番である。本書は、100冊もの勉強法の名著を精査し、その中から共通するノウハウを抽出、「大事な順」にランキング化してくれている。「大事」の基準は、その項目が100冊中何冊に書かれていたかである。本書では、著者の主観はあえて一切排除し、客観的、機械的にノウハウを抽出することに努めたという。より多くの本に共通して書かれているということは、それだけ汎用性、一般性、再現性が高く、多くの人にとって役に立ちやすいはずだというのが本書の主張だ。1位から順に読んでいくだけで、100冊の勉強法についての名著のエッセンスを獲得できてしまうという、大変お得な1冊である。

本書の中には100冊の名著の中から抜粋した引用もふんだんに掲載されている。もちろん本書1冊だけで完結してもいいが、引用されている名著の中に興味をひかれるものがあれば、そちらを手に取ってみるのもおもしろいだろう。読書案内としても役立ちそうだ。

変化の激しい現代を生きるビジネスパーソンにとって、新しい知識を得る「勉強」は不可欠だ。本書を片手に、効率よく学ぼう。

ライター画像
千葉佳奈美

著者

藤吉豊(ふじよし ゆたか)
株式会社文道、代表取締役。有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。 日本映画ペンクラブ会員。神奈川県相模原市出身。
編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。 編集プロダクション退社後、出版社にて、自動車専門誌2誌の編集長を歴任。2001年からフリーランスとなり、雑誌、PR誌の制作や、ビジネス書籍の企画・執筆・編集に携わる。文化人、経営者、アスリート、タレントなど、インタビュー実績は2000人以上。2006年以降は、ビジネス書籍の編集協力に注力し、200冊以上の書籍のライティングに関わる。
現在はライターとしての活動のほか、「書く楽しさを広める活動」「ライターを育てる活動」にも注力。「書く力は、ライターだけでなく、誰にでも必要なポータブルスキルである」(ポータブルスキル=業種や職種が変わっても通用する持ち出し可能なスキル)との思いから、大学生や社会人に対して、執筆指導を行っている。
共著書に『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』『「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP)、単著書に『文章力が、最強の武器である。』(SBクリエイティブ)がある。コーヒーと猫が好き。

小川真理子(おがわ まりこ)
株式会社文道、取締役。有志4名による編集ユニット「クロロス」のメンバー。 日本映画ペンクラブ会員。日本女子大学文学部(現人間社会学部)教育学科卒業。東京都在住。
編集プロダクションにて、企業PR誌や一般誌、書籍の編集・ライティングに従事。その後、フリーランスとして、大手広告代理店の関連会社にて企業のウェブサイトのコンテンツ制作にも関わり仕事の幅を広げる。これまでに、子ども、市井の人、文化人、経営者など、インタビューの実績は数知れない。
現在は、ビジネス書や実用書などの編集・執筆に携わる一方で、ライターとして約30年活動をしてきた中で培ってきた「書く」「聞く」についてのスキルや心構えを伝えたいと、ライティング講座にも注力。学生や社会人、ライターを目指す方々に対して、執筆指導を行っている。
共著書に『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』『「話し方のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP)、自ら企画編集執筆に携わった本に『親が倒れたときに読む本』(枻出版社)がある。猫を2匹飼っている。

本書の要点

  • 要点
    1
    本書は、勉強法の名著100冊に書かれている共通のノウハウを抽出し、ランキング化したものである。多くの著者が重要だと認める項目は、汎用性・一般性・再現性が高く、多くの人にとって有用だと考えられる。
  • 要点
    2
    100冊の中で最も多く見られたのは、繰り返し復習することの重要性である。反復することで、脳はその情報を重要だと判断し、短期記憶から長期記憶へと移動する。
  • 要点
    3
    2番目に多く見られたのは、目的と目標を明確にすること、3番目は効果的に休憩を取り入れることである。これらを意識することで、より効率的に学ぶことができる。

要約

100冊の勉強法の名著から見る学びのノウハウ

ノウハウの抽出

本書は、勉強法の名著100冊を購入して精読し、そこに書かれている共通のノウハウを項目化したうえで、そのノウハウが掲載されていた本の冊数によってランキング付けを行ったものだ。

複数の本に同じノウハウが書かれているということは、それだけ大事だということだ。より多くの本に共通しているノウハウのほうが、汎用性・一般性・再現性が高い、つまり、多くの人にとって真似しやすく、役に立ちやすいと考えられる。ここでは、すべての人に必要な基本ルールとなる、1位から8位の内容を紹介する。

【必読ポイント!】 すべてに共通する学びの基本

1位……繰り返し復習する
YinYang/gettyimages

1位は「繰り返し復習する」だ。100冊中51冊が「復習・反復の大切さ」について言及していた。

記憶は、保持される時間の長さによって、「短期記憶」と「長期記憶」に分けられる。すべての情報は一度短期記憶として蓄積され、その中から「重要だ」と判断されたものだけが長期記憶になる。情報が短期記憶から長期記憶へと移動することを「固定化」と呼ぶ。そして、記憶の固定化に必要なのが、復習と反復であると多くの著者が述べている。

51冊の中には「復習のタイミングと回数」が示されているものもある。それらに共通するのは以下の4つだ。

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要約公開日 2022.11.07
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