心のふたを開ける

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出版社
アチーブメント出版

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出版日
2022年08月08日
評点
総合
3.5
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

あなたの「心のふた」は開いているだろうか。それともきつく閉じてしまっているだろうか。

「心のふた」とはネガティブな思い込みのことだ。「どうせ自分にはできない」という諦めや「自分はこういう性格だから」という決めつけを指す。

人間はピクルスのびんみたいなもので、中には知識や実力、アイデアや願望がたっぷり詰まっている。でも、ふたを開けないと中身は出てこない――そう著者はいう。

要約者は自分のことを「引っ込み思案で、人と話すのが苦手」「特に海外の人が相手だと、緊張して言葉が出ない」と決めつけ、英会話を避けてきた。けれど著者の言葉を聞き、過去の自分はまだしも、未来の自分の可能性まで否定しなくていいのだと気がついた。

本書の著者は、ベストセラー『一生折れない自信のつくり方』の著者でもある青木仁志氏だ。青木氏は「選択と行動次第で人は変われる」という信念を持ち、本書では「ネガティブな情報に囲まれて、人生の意味や目的を見失っている若い人たちに、何か夢中になること、努力で道を開くことの楽しさを私は知ってもらいたいんです」とメッセージを送っている。

「私はできる」と自分を信じたい。でもできるなら、まず誰かから「あなたはできる」と言ってもらいたい――。そんなふうに感じ、心のふたを閉じてしまっているあなたに、ぜひ著者の言葉を受け取ってほしい。

ライター画像
Keisuke Yasuda

著者

青木仁志(あおき さとし)
北海道函館市生まれ。若くしてプロセールスの世界で腕を磨く。能力開発トレーニング会社を経て、1987年、32歳のときにアチーブメント株式会社を設立。代表取締役会長兼社長として選択理論心理学をもとにした人材育成、中小企業経営者教育に携わる。これまでの受講者数はのべ45万人以上。同社は「働きがいのある会社」ランキングで7年連続ベストカンパニーに選出される(Great Place To Work® Institute Japan主催、2016-2022年度、従業員100-999人部門)。著書は35万部突破のベストセラーとなった「一生折れない自信のつくり方」シリーズ、『目標達成の技術』『経営者は人生理念づくりからはじめなさい』ほか60冊を超える。

オフィシャルサイト https://www.aokisatoshi.com
twitter @aokiachievement
Voicy https://voicy.jp/channel/2788「青木仁志のトークの世界」

本書の要点

  • 要点
    1
    過去にどれだけネガティブなことがあろうと、それが人生をダメにするとは限らない。変わりたいと本気で思えば、人は変われる。
  • 要点
    2
    好きなことを好きなだけやればいい。あきらめない人生に終わりはない。「これだ」というものを見つけたら、徹底的に突き詰めよう。
  • 要点
    3
    成功している人は「人に喜んでもらいたい」という気持ちを原動力にしている。判断基準が他人中心になると味方が増え、成功に近づく。

要約

【必読ポイント!】やりたいことをとことんやる

「心のふた」をこじ開ける

人間はピクルスのびんみたいなものだ。中身がたっぷり詰まっているけれど、ふたを開けないと出てこない。

「心のふた」は「自分はこれしかできない」という思い込みだ。人は誰しも「私はこういう人間だ」という思考の枠組みのなかで生きている。家が貧しい、地方出身だ、学歴がない、見た目にコンプレックスがある――そのあとに続く「だから私は」が足かせになってしまっている。

過去にどれだけネガティブなことがあろうと、それで人生がダメになるとは限らない。変わりたいと本気で思えば、人は変われる。

ほかならぬ著者も、自分の力で人生を変えてきたひとりだ。いまは会社を経営し、公的な役職も務めているが、成功の連続だったわけではない。貧しい家庭に育ち、最終学歴は中卒だ。

それでも「だから私はダメだ」ではなく「だから私は成功する」と思い込み、無我夢中で努力してきた。つまり「心のふた」をこじ開けて生きてきたのだ。

あなたも思考の枠組みを否定から肯定へと変えよう。心のふたを開け、持てる力を解放して、人生を変えていくのだ。

夢中になれることを見つける
AsiaVision/gettyimages

「好きなことを好きなだけやればいい」と「あきらめない人生に終わりはない」。著者が伝えたいことは、この2つだ。

「これだ」と思えるものを見つけたら、徹底的に突き詰めてほしい。好きなものには夢中で取り組めるし、やったぶんだけ上達する。誰かに喜んでもらえる可能性も高く、それが仕事になることもあるだろう。

自分を変える力は自分のなかにしかない。その力は、肯定的な自己暗示(アファメーション)で伸ばせる。もちろん、いい書物を読み、いい師を持つのも効果的だ。

セルフカウンセリングも試してみよう。まず自分が求めているものを明確化し、その目的のためにやっていることを確認する。そして、その行動の効果を客観的に評価し、もっと効果的な方法を考えて実行する。

「これさえできれば、ほかのことはどうでもいい」と思えるくらい夢中なことに出会えれば、人生は格段に豊かになる。まずは全力で打ち込めるものを見つけてほしい。

求めるものを明確にする

求めるものが明確になれば、実現のために行動できる。行動が変わると結果が変わって、その好循環が目の前の現実を変えていく。

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要約公開日 2022.11.22
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