思考力の地図

論理とひらめきを使いこなせる頭のつくり方
未読
思考力の地図
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論理とひらめきを使いこなせる頭のつくり方
著者
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思考力の地図
著者
出版社
定価
1,540円(税込)
出版日
2022年11月17日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

変化が激しく、先の読めない現代では、「これまで通りのやり方」が通用しない事態に直面することが増えてくる。そんなときに必要となるのが、自分の頭で考える力、すなわち「思考力」である。「ロジカルシンキング」など思考力を鍛えるための指南書は数多くある中、本書は「思考力」を広く多層的に捉え、タイトルにあるように「思考力の地図」を立体的に示している点が斬新だ。

本書によれば、「疑う心」が思考力の基礎となる。常識や自分の中の思い込みを疑うことで、問いの前提を精査することができる。「疑う心」という土台の上にあるのが「論理思考」であり、さらにその上には「フレームワーク思考」や「仮説思考」などの具体的なメソッドがある。

下の層から上の層へと上がるにつれて汎用性が低くなる一方、より具体的で実践的になっていくのだという。このように、本書では「思考力」がどのように構成されているのかを「地図」という形でわかりやすく示す。そうすることで、自分に足りない力について、思考回路を行きつ戻りつしながら探ることができる。

また本書は、新しいアイデアを生み出すための、より創造的な思考法などにも触れている。自分の言いたいことがうまく相手に伝わらないといった悩みを抱える人はもちろん、ロジカルシンキングのトレーニングはしたものの、ゼロから新しいものを生み出すのは苦手という人にもおすすめしたい。

ライター画像
千葉佳奈美

著者

細谷功(ほそや いさお)
ビジネスコンサルタント、著述家。株式会社東芝を経て、外資系・日系のコンサルティング会社にて業務改革などのコンサルティングに従事。近年は問題発見・解決や思考力に関する講演やセミナーを企業や各種団体、大学などに対して国内外で実施している。主な著書に『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』(東洋経済新報社)、『具体と抽象 世界が変わって見える知性のしくみ』(dZERO)、『具体⇄抽象トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問』(PHPビジネス新書)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    思考力は「心技体」の「技」にあたる知的能力である。変化が激しく、先の読めないVUCAの時代では、思考力の重要性がますます高まっている。
  • 要点
    2
    現代においては、与えられた問題を解決する「問題解決」よりも、問題は何かを考える「問題発見」のほうが重要だ。問題発見では、抽象化能力を発揮した「想像/創造力」が求められ、思考力がものを言う。
  • 要点
    3
    思考力を鍛えることで、「見える世界」から「見えない世界」へと視野が広がり、人生の自由度が上がる。

要約

思考力の時代

なぜ今、「思考力」なのか?

日本語には「心技体」という言葉がある。スポーツ選手などの能力を語る際によく使われる言葉だ。これは人間が能力を発揮するための条件を表す包括的な概念でもある。

ビジネススキルを「心技体」で考えると、「体」は健康な肉体、「心」は健全な精神や誠実さと考えられる。そして、「技」は「心」と「体」以外の知的能力である。

その知的能力は「知識力」、「対人感性力」、そして「思考力」の3つの要素から成る。これらはいずれもビジネスにおけるさまざまな実務を行う上で必須のものだ。

現代はVUCA(Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性))と呼ばれ、変化が激しく先の読めない時代だ。そうした時代には、思考力の重要性がますます高まっている。

思考力の要素
KADOKAWA 提供

知的能力を構成する3つの要素を詳しく見ていこう。

まず、知識力は「個人が持つ知識の質と量」と定義する。続いて対人感性力は、人の気持ちを理解するスキルだ。これらはいずれもいつの時代も必要となるスキルである。

他方、思考力は新しいものや自分なりのもの、ビジネスであれば他社と差別化するものなど、「違うもの」を生み出すための能力だ。これは変化が激しいときに特に重要になる。

コンピュータの飛躍的発展により、VUCA時代は知識や情報が陳腐化しやすい。また、記憶力の一部をコンピュータに任せてしまえば、人間が知識を保持する必要はなくなる。

ゆえに、膨大な情報や知識を使って、新しい知識を生み出していく思考力が重要となる。

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