時間最短化、成果最大化の法則

1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム
未読
時間最短化、成果最大化の法則
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1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム
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時間最短化、成果最大化の法則
出版社
ダイヤモンド社

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出版日
2022年11月15日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

「十分なスキルがあるはずなのに、なかなか成果が出ない。すぐに大きな成果を上げられるようになりたい!」――本書のターゲットはこのような人物である。

本書の著者は、史上初の4年連続上場を果たした木下勝寿氏だ。木下氏は株式会社北の達人コーポレーションの代表取締役社長として、社員に「最短で最大の成果を上げる思考アルゴリズム(考え方のクセ)」を教えてきた。研修内容の中から、45の法則を紹介したのが本書だ。

本書を読むと、成功者の「思考アルゴリズム」の共通点がわかる。それは、常に自分の頭で考え、不確実なものを数値化して把握し、確実に目標達成できる方法を探すというものだ。そして、たまたまではなくいつもチャンスをつかめるような行動をしている。問題に直面した際には、ムダな苦労はせず、ゴールを達成するためにシンプルかつ確実な方法を採るのも特徴のようだ。

紹介される法則はどれもユニークかつキャッチーである。行動量が10倍アップする「ピッパの法則」、他人を簡単に出し抜く「めんどうくさければGO!の法則」、自動的に味方が増えていく「タワーマンションの挨拶の法則」……1日1つずつトライしていくと、わずか1か月半で生まれ変われる計算だ。

成功者になるためには、不確実要素やムダを徹底的に省き、速く多くの成果を上げる必要がある――誰でもこの事実には気づいているだろう。だが実際にどう行動すればいいかと問われると、はっきりした答えは持っていないはずだ。本書を読んで、具体的な行動ルールを知り、成功者への一歩を踏み出そう。

ライター画像
鈴木えり

著者

木下勝寿(きのした かつひさ)
株式会社北の達人コーポレーション(東証プライム上場)代表取締役社長
株式会社エフエム・ノースウエーブ取締役会長
1968年神戸生まれ。大学在学中に学生企業を経験し、卒業後は株式会社リクルートで勤務。2002年、eコマース企業「株式会社北の達人コーポレーション」設立。独自のWEBマーケティングと管理会計による経営手法で東証プライム上場を成し遂げ、一代で時価総額1000億円企業に。フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」を4度受賞。東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」1位。日本政府より紺綬褒章8回受章。著書に『時間最短化、成果最大化の法則』『売上最小化、利益最大化の法則』(以上、ダイヤモンド社)、『ファンダメンタルズ×テクニカル マーケティング』(実業之日本社)があり、著作累計14万部を超える。

本書の要点

  • 要点
    1
    短時間で成果を上げ続けるための黄金法則は「成果=スキル×思考アルゴリズム」である。適切な思考アルゴリズムを身につければ、成果は何倍にもなる。
  • 要点
    2
    成功者は優れた思考アルゴリズムを持っている。そのアルゴリズムをインストールすることが成果を上げるための近道だ。
  • 要点
    3
    突き詰めれば、成果は「誰に何を言うか」で決まる。成功者の発信を観察して徹底的に真似してみよう。

要約

短時間で成果を上げ続けるための黄金法則

成果=スキル×思考アルゴリズム

人によって、出せる成果には100倍以上の差がある。思うように成果を上げられない人には何が足りないのだろうか。多くの人は「スキル不足」と考え、スキルを磨こうとするものだ。だが実は、成果はスキルだけで生まれるものではない。

短時間で成果を上げ続けるための黄金法則は、「成果=スキル×思考アルゴリズム」だ。スキルは新人とベテランで3倍程度の差しかないが、「思考アルゴリズム」(考え方のクセ)には50倍程度の差がある。この2つの要素を掛け合わせることで、成果に150倍もの差がつくのだ。

本書では、短時間で成果を上げ続けるための思考アルゴリズムを紹介する。思考アルゴリズムをブラッシュアップしたり再インストールしたりして、スーパービジネスパーソンに変身しよう。

すぐやる人の思考アルゴリズム

ピッパの法則
Halfpoint/gettyimages

どれだけ立派なアイデアがあったとしても、行動しない限り成果は出ない。成功している人とそうでない人では、アイデアを実行に移す率がまったく違う。

ここで役立つのは「ピッパの法則」だ。「ピッと思いついたらパッとやる」、すなわち、その場ですぐやるか、それが無理なら実行タイミングを決めてスケジュール帳に書き込む習慣をつけよう。すると、タスクを次々にこなしていけて、行動量が激増する。

この法則は著者自身の経験から導き出したものだ。かつては商談後、会社に戻ってから次の提案を考えていたが、商談しながら次の提案を考えるスタイルに変えた。すると、商談終了時に次のアポが取れるようになり、未解決案件を抱えることがほぼなくなって、心も頭もクリアな状態を保てるようになったのだ。

めんどうくさければGO!の法則

確実に成果を上げる唯一の方法は「他人にできないこと」をやることだ。成果を上げる人は、常に他人にはできないことを探す思考アルゴリズムを持っている。

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要約公開日 2023.02.20
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