1日1アイデア

1分で読めて、悩みの種が片付いていく
未読
1日1アイデア
1日1アイデア
1分で読めて、悩みの種が片付いていく
未読
1日1アイデア
出版社
出版日
2023年02月22日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
要約全文を読むには会員登録ログインが必要です
ログイン
本の購入はこちら
書籍情報を見る
本の購入はこちら
おすすめポイント

「忘れ物をなくすにはどうすればいいだろう?」から「新規事業の企画を立てなくちゃ」まで、わたしたちの日常には「アイデアを探すシーン」が意外と多いものだ。もしアイデアが出なくて困ったら、本書の出番である。

著者は「趣味:アイデア」だという高橋晋平氏。「おもちゃクリエーター」「アイデア発想ファシリテーター」という肩書を持ち、「∞プチプチ」をはじめとするヒット商品を数多く世に送り出している。

本書は、1月1日から12月31日まで、365個のアイデアが1日1ページずつ紹介される楽しい本だ。どれも1分程度でさらっと読めるボリューム感ながら、その内容は含蓄に富んでいる。著者自身、「すべてのアイデアが、そのひとつの話題について1冊の本を書き、数時間かけて詳しいセミナーを実施できるくらい重要な内容です」と述べているほどだ。

例えば6月12日の項では、著者が開発に携わったスマホ鳩時計「OQTA(オクタ)」が紹介される。登録している人がスマホからボタンを押すと、遠隔で鳩時計を鳴かせることができる商品だ。さて、どんなシーンで使われるか想像できるだろうか?

答えは「鳩時計を実家に置いておき、別居している子や孫が鳴かせる」だ。離れて暮らす大切な家族に「気にかけているよ」と気軽に伝えられる、すばらしいアイデアである。

365個の項目はどこから読んでも構わない。自分の誕生日の項を最初に読むのもいいし、日めくりのように使うのも楽しいはずだ。ぜひ時間をかけて365個すべてをじっくり味わい、心をときめかせてほしい。

著者

高橋晋平(たかはし しんぺい)
おもちゃクリエーター、アイデア発想ファシリテーター。秋田県生まれ。2004年に株式会社バンダイに入社。第1回日本おもちゃ大賞を受賞し、発売初年度にシリーズで国内外累計335万個を販売した「∞(むげん)プチプチ」など、玩具・ゲームの企画開発やマーケティングに携わる。2014年に株式会社ウサギを設立。製品や働き方、社会課題解決などを「遊び化」するプロであり、各種企業と事業を共同開発する。この本でも、人生にまつわる様々な問題を遊ぶように解決する方法を伝えている。企画アイデアの発想セミナーやワークショップも全国で実施中。TEDxTokyoで行ったアイデア発想法のスピーチ動画は累計200万回再生。『企画のメモ技』など著書多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    なぜスマホの出荷時に画面保護シートが貼られていないのか、考えてみたことはあるだろうか。こうしたちょっとした違和感はアイデアのヒントになる。
  • 要点
    2
    「売れるもの」を考えるのに行き詰まったら、「ひとつも売れないもの」を考えてみよう。そのアイデアを磨き込むと、多くの人に受け入れられる商品やサービスになるかもしれない。
  • 要点
    3
    アイデアを出したいときは「アイデアしりとり」が便利だ。ひとりでしりとりをした後、しりとりで出てきた言葉をヒントにしてアイデアを出す。

要約

1月

1月21日:「好きでもない人と行くわけない場所」でデートする

著者は現在の妻との初デートで神社に行き、路線バスで一緒に帰った。神社は好きでもない人と行く場所ではないし、せまい路線バスも好きでもない人とは乗らないからだ。「ショッピングモールに行ってタクシーで帰る方が、相手のことをどう思っているかまったくわからないコースだな」という感覚があった。

恋愛においては、自分の価値観を反映したアイデアを試すと良い。それで失敗が続くなら、相手と感性が違うことがわかる。

1月30日:「人生のお題」を持つ

アイデアの豊富な人は、常に頭の中に「人生で心からアイデアを考えたいお題」を置いている。

著者のお題は「次に作るおもちゃはどういうものにしようかな」である。その状態で誰かと話すと、必ず新しいアイデアが浮かぶ。自分と違う経験や情報がヒントになるのだ。

3月

3月15日:他の業界のアイデアを出す
Dilok Klaisataporn/gettyimages

アイデア出しに行き詰まったら、別の業界の問題について考えたり、異業種のビジネスアイデアを考えてみたりするのがおすすめだ。考えがリフレッシュされるし、無責任に妄想できて楽しい。

その際には「他業界のアイデアを考えてから、それを自分の仕事の課題に転用できないかを考える」発想法を試してみよう。きっとまったく新しいアイデアが生まれるはずだ。

また、他業界の情報を集めるのも有効だ。自社の長年の弱点を、他業界の常識が一発解決するかもしれない。問題解決や企画のレベルを上げたいなら、他業種の友達を作るのも一つの手である。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3040/3681文字
会員登録(7日間無料)

3,400冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2023.02.22
Copyright © 2024 Flier Inc. All rights reserved.
一緒に読まれている要約
時間最短化、成果最大化の法則
時間最短化、成果最大化の法則
木下勝寿
未読
もう一度、学ぶ技術
もう一度、学ぶ技術
石田淳
未読
運を良くするたったひとつの正しい方法
運を良くするたったひとつの正しい方法
精神科医Tomy
未読
すごい脳の使い方
すごい脳の使い方
加藤俊徳
未読
新時代の話す力
新時代の話す力
緒方憲太郎
未読
思考力の地図
思考力の地図
細谷功
未読
頭のいい人の対人関係
頭のいい人の対人関係
犬塚壮志
未読
1ページ思考
1ページ思考
長谷川晋
未読
法人導入をお考えのお客様