【超完全版】YouTube大全

6ヶ月でチャンネル登録者数を10万人にする方法
未読
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【超完全版】YouTube大全
出版社
定価
2,090円(税込)
出版日
2023年03月25日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

YouTubeはかつてはテレビの代わりだった。

テレビで面白い番組を放送していない時間帯に、YouTubeで気になるキーワードを検索する。お気に入りのアーティストのミュージックビデオを観るなど、楽しみ方は限られていた。

それが最近ではまったく違ってきている。仕事中にセミナー動画を観る機会が増え、情報収集にも活用できる。子どもたちはゲームの解説動画と英語の歌を見るのが習慣になり、子守と教育のツールにもなっている。TikTokと同様のショート動画も展開され、ますますYouTubeで過ごす時間は増えていくばかりだ。

「動画で発信する人は、トーク力があってビジュアルの良い、ごくごく一部の人たちだけ」というかつての当たり前はなくなり、「だれもが動画で発信しないと、もったいない」ほどの時代になってきている。とりわけ、新たな顧客へ自社商品の魅力を伝えなくてはならないビジネスの現場では、YouTubeをはじめとした動画マーケティングの活用が急務だ。しかしYouTubeは観る専門という管理職は多く、ノウハウや経験がある人を社内で見つけることもなかなかに難しい。

著者は、数多くのチャンネル運用について効果的なアドバイスを重ねてきたYouTubeのプロフェッショナルだ。「データは嘘をつかない」をモットーに、これまでの膨大な分析を集大成させたのが本書である。YouTubeのガイドブックとして活用し、ビジネスに動画の要素をどんどん取り入れていっていただきたい。

ライター画像
Keisuke Yasuda

著者

小山竜央(こやま たつお)
1982年、香川県生まれ。ゲーム業界にてアバガチャの概念を広めるきっかけになった国内最大のアバター売買サイト「みるぴめ」の設立者。集客に特化したマーケティングを専門に扱い、法人へのビジネス指導と大規模な講演会を全国で開催し、これまでに40万人以上が参加している。Apple創業者スティーブ・ウォズニアック、Facebook Live最高経営責任者のランディ・ザッカーバーグをはじめ、世界的に著名なマーケターたちを招致し、マーケティングの普及、後進の育成に努める。またマーケティング戦略のプロフェッショナルとして、PRプランナー、出版コンサルタント、SNSコンサルタントなどの顔を持ち、特にYouTubeについては、これまでに指導した人、プロデュースした人を含めるとチャンネルの総登録数は7000万人を突破。年間200億円以上の売上を生んでいる。現在CMO(最高マーケティング責任者)としてマーケティングと事業のスケールアップまでの指導を行い、M&A、IPO(新規株式公開)のサポートを行い、自身も投資家としてスタートアップなどに出資を行っている。著書に『パブリック・スピーキング最強の教科書』(KADOKAWA)、『ストーリー思考で奇跡が起きる』『神速スモール起業』(ともに大和書房)など多数。また、ジェイ・エイブラハムの『《新訳》ハイパワー・マーケティング』(KADOKAWA)の監修も務める。

本書の要点

  • 要点
    1
    YouTube動画は新しい文化だ。その受け入れられ方を理解し、正しいアプローチをすることが、いま動画マーケティングを学ぶ理由となる。
  • 要点
    2
    ベンチマークすべきチャンネルは、登録者数1万~3万人で定期的に投稿している新人YouTuberだ。
  • 要点
    3
    ヒット企画を作るために必要なのは、TTPSとヤバい目玉企画である。
  • 要点
    4
    1日の登録者数100人が最初の一歩となる。チャンネル開設後の最初の30本は実験だ。そこでヒットしなかった動画と同じ内容を繰り返してはいけない。

要約

新時代の動画マーケティング

動画を学ぶべき理由

いまはまだYouTubeを始めていないとしても、TwitterやInstagramなどですでにマーケティングを実践したことがある人は案外多いのではないだろうか。今やビジネスにネットでの発信は不可欠である。そして、今からでも動画マーケティングは遅くない。

ビジネスでは「常に新規の顧客を獲得していかなければ生き残れない」。今までのやり方では、新しい文化を生きる顧客にアプローチできなくなる。動画はまさにインターネットを媒介とした新しい文化の中心だ。「動画マーケティングは自分には必要ない」と考えることは「英語なんて話せなくてもいい」と言うのと同じである。

新しい文化を知り、その文化に即した方法を理解した上で、正しくアプローチする。これが、「今、動画マーケティングを学ぶべき理由」である。

勝負を決める事前リサーチ
metamorworks/gettyimages

YouTube事業を大きくしていく上で必要な5つのステップは、①コンセプトメイキング、②コンテンツメイキング、③リストメイキング、④メディアメイキング、⑤ルールメイキングだ。ここでは、コンセプトメイキングについて説明しよう。

コンセプトメイキングには3つのポイントがある。まずは「専門チャンネルであること」だ。「稼ぎ方教えます」というだけでは何をやっているかわかりにくい。何かに特化したテーマ設定をしよう。たとえば税理士であれば一般的な節税の話よりも仮想通貨の税金に絞る、といったことだ。誰も手を付けていないディープなテーマで、かつ自分のターゲット層を明確に意識する。

2つ目のポイントは「オンリーワンからスタートすること」だ。自分のチャンネルがライバルのいない状況かを見極めよう。

最後のポイントは「ニーズがあること」だ。YouTube分析ツールの「vidIQ(ビッドアイキュー)」を使えば、どのキーワードにニーズがあるかが平均再生数からわかる。「ニーズ」の基準は、この平均再生数が「20万回以上の場合」だ。それに満たないキーワードの場合は、「Search panel」のリストから関連キーワードなどを参照し、より平均再生数の高いものを見つける。ともあれ、最速でチャンネルを大きくしたいなら、できれば平均再生数が50万以上のジャンルを狙うべきだ。

これらのコンセプトメイキングについて事前にリサーチをするかどうかで、勝負はほとんど決まる。

伸びるチャンネルへの準備

自己紹介動画は必要

多くのYouTubeチャンネルで最初に投稿されるのは自己紹介動画だ。自己紹介といってもあなた自身のことではなく、チャンネルのコンセプトについてである。その有無で成長速度や親近感が変わる。

構成は、①名前と実績、②コンセプト、③理念、④登録と高評価のお願いだ。理念では、「なぜYouTubeを始めたのか」を語ろう。「◯◯という悩みを解決したい」のように、「ストーリーやミッション」を説明するとよい。

自己紹介動画をクリックさせることは、「YouTubeの内部評価アップにつながりやすい」。「YouTubeではすべての動画が比較されて」おり、100種類以上の指標によって、「関連動画」に表示されるかの判断が下される。つまり常時、競合にさらされている。その比較指標のひとつが「チャンネル内で視聴者が回遊するかどうか」で、視聴者が動画の概要欄にある自己紹介動画のリンクをクリックすると、「チャンネル内の動画同士を行き来したこと」になるのだ。そうして自然と、評価アップが促される。

流行を逃さないリサーチ力
Vladimir Vladimirov/gettyimages

企画作りの土台、それは「企画を生み出すためのリサーチ力」だ。

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