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ヒトの言葉 機械の言葉の表紙

ヒトの言葉 機械の言葉

「人工知能と話す」以前の言語学


本書の要点

  • AIはコンピュータ上で働くシステムの一つである。コンピュータとはすべてを数字として扱うものであり、AIも同様だ。会話ができるAIであっても、人間と同じように言葉を理解しているわけではない。

  • 人間は文法や意味などの言葉の知識だけによって言葉を理解しているわけではなく、会話の文脈、常識、倫理観、共感といった膨大な知識を駆使して情報を処理している。その再現はAIにはまだ遠い。

  • AIとの比較により、人間の言語理解のしかたへの理解が進むことが期待される。

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私たちはどのように言葉を理解しているのか?

言葉ではなく数字を扱うAI

もともとは「計算機」と呼ばれていたコンピュータは、「数」を扱う機械だ。それが文字や言葉を扱うことができるのは、コンピュータの内部では文字をすべて「数」として扱っているからだ。「コンピュターの内部で扱うために文字などを数で表すこと」を「符号化」という。文字だけでなく、音や画像も、コンピュータ内部では数字の並びとして表される。

コンピュータのスピーカーから「こんにちは」という音声が流れたとしても、コンピュータの内部では「数の処理」が行われているにすぎず、コンピュータが「人間のあいさつ」を理解しているわけではない。現在開発されているAIは、「人間と同じやり方で言葉を理解している」わけではないのだ。

言葉を使うAIが私たちの仕事や生活の助けになるならば、「人間と同じように言葉を理解すること」は必ずしも重要ではない。これからの機械の言葉にどう向き合っていくかを考える前に、まずはヒトの言葉の謎について考えていこう。

「意味とは何か」が分かっていない

loops7/gettyimages

私たちは当たり前のように言葉を使っているが、そもそも「言葉とは何か」という基本的な問いにすら、明確な答えは出ていない。

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要約公開日 2023.07.09
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