できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方

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できる人は必ず知っている 一流の自分の魅せ方
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出版社
出版日
2023年04月05日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

「自分の魅力というのは、意外な方法で、10倍も20倍も、100倍も大きくすることができます」と、著者は本書の「はじめに」に書いている。本書で指南される「意外な方法」とは、自分のネガティブな個性、つまり短所を最大限に活かすことである。

多くの人は幼少期から、短所や欠点を直そう、もしくは隠そうとしてきただろう。ところが本書を読むと、短所を強みに変換して自分を輝かせることができる。

著者はビジネスコミュニケーションの専門家、安田正氏だ。ベストセラーの『できる人は必ず持っている一流の気くばり力』や『超一流の雑談力』などを通して、安田氏のコミュニケーションメソッドに触れたことのある方も多いだろう。

安田氏は実際、短所を活かして成功した経験があるそうだ。もともと頑固なタイプで、「上から目線だよね」「イヤな人だよね」と言われることもあったというが、それでも頑固さは決して捨てなかった。そしてその頑固さゆえ、他の人ならあきらめるような仕事でも強い意志でやり遂げ、毎月のノルマを達成し続けることができた。頑固さをうまく長所に転じたことで、周囲からの信頼を獲得し、今では「上から目線“だった”よね」「イヤな人“だった”よね」と言われるようになったという。

本書を読むと、一流の人は決して短所がないわけではなく、短所をうまく利用しているのだと実感させられる。本書の内容を参考にすれば、短所を武器にして、もっと輝くあなたになれるに違いない。

ライター画像
衛藤実穂

著者

安田正(やすだ ただし)
株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役。
対人対応トレーニング、交渉術、ロジカルコミュニケーション、プレゼンテーションなどのビジネスコミュニケーションの領域で、官公庁、上場企業を中心に講師、コンサルタントとして指導実績を持つ。
東京大学、京都大学、一橋大学などでも教鞭をとる。
元早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授。
自分の「強み」を知って活かすことで、誰もが仕事でも人間関係でも必要とされ、魅力的な存在になっていく。その具体的な方法を、体系的かつ実践的にまとめたのが本書である。
主な著書に、『できる人は必ず持っている一流の気くばり力』(三笠書房)、シリーズ累計92万部の『超一流の雑談力』(文響社)、『英語は「インド式」で学べ!』(ダイヤモンド社)、『超一流 できる大人の語彙力』(プレジデント社)、『図解 超一流の時間力』(日本文芸社)など多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    人は誰しも「俯瞰力」「共感力」「論理力」「サービス精神」「尊重力」の5つの強みタイプのうち、どれかを持ち合わせている。
  • 要点
    2
    5つの強みタイプは弱みと表裏一体だ。強みがマイナスにあらわれていると、人間関係がうまくいかなかったり、正当に評価されなかったりする。「変身ポイント」を知って、マイナスをプラスに変えよう。
  • 要点
    3
    共感力のある人は「自分の意見をもつのが苦手」と悩みがちだ。共感力をプラスの出方にするには、共感を示したあと、「~したら?」「~しましょうか?」と提案で締める習慣をつけるとよい。

要約

5つの「強みタイプ」

自分の性質を理解し、活かす

強みと弱みは表裏一体である。だから、より魅力的な人になりたいなら、不得意や苦手をなくそうとするのではなく、むしろそこに自分を変える大きなエネルギー・ポイントがあると考えるべきだ。自分の特徴や性格を正確に理解し、最大限に活かせば、特別な強みがなくても一流になれる。

人間には、俯瞰力、共感力、論理力、サービス精神、尊重力の5つの強みがあり、誰しもいずれかを必ずもち合わせている。そして多くの場合、「友達といるときは穏やかな共感力タイプでも、職場では凛とした俯瞰力タイプ」といった具合に、複数の強みをあわせ持ち、立場や状況、相手によって性格を使い分けているものだ。

ところが、その性格がよい方面に出る人もいれば、悪い方面に出る人もいる。同じ「共感力のある人」であっても、「共感力を活かして、言いにくいことでも穏やかに伝えられる人」と「共感力があるために、相手やその場の空気を優先し過ぎてしまい、自分の気持ちを後回しにする人」がいるのだ。

本書で説明する「変身ポイント」を活用すれば、マイナスをプラスへと変えられる。要約では、5つの強みタイプのうち、俯瞰力、共感力、サービス精神の3つを取り上げ、その特徴や変身ポイントを紹介する。

俯瞰力

俯瞰力とは何か
pixelfit/gettyimages

俯瞰力とは、高い視点から物事を見て、先を読む力のことだ。このタイプの人は、そのときに求められているものを適切に判断できるため、責任感を持って物事を推進したり、自分の意見をハッキリ述べたりするのが特徴だ。この特徴がいい形であらわれていると、リーダーシップを発揮し、周囲をうまく巻き込んでいける。

一方、この特徴が裏目に出ると、周囲とのあつれきを生んでしまいかねない。「リーダーシップはあるけれど、物言いが高圧的で周囲から慕われにくい」「求めるレベルが高過ぎて、まわりがついていけない」といった事態に発展するのだ。

俯瞰力をプラスへ変身させるポイント

周囲から「頑固」「上から目線」だと思われている、命令しているように聞こえないか心配……これらは俯瞰力がマイナスにあらわれているから起こることだ。

なぜ「頑固」「上から目線」などと思われてしまうのか。それは、俯瞰力のある人が、自分の知識や経験によって作ったルールに確固たる自信をもっているからだ。誰かのやり方が自分のルールと違っているのを見ると、そのやり方ではうまくいかないことが予想でき、よかれと思って指摘してしまう。相手にしてみれば、頭ごなしに否定された気分になり、あなたのことを「上から目線」と感じるのだ。

俯瞰力をプラスへ変身させるポイントは、相手にとってのメリットも考慮することである。相手の置かれている立場や状況まで考慮して初めて、俯瞰力はプラスの働きを発揮する。

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要約公開日 2023.08.03
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