何歳からでも結果が出る 本当の勉強法の表紙

何歳からでも結果が出る 本当の勉強法

世界中の研究から導き出した学びの結論46


本書の要点

  • 脳にもっとも優しい勉強法は「1日に少しずつ進めて、できるだけ学習量を分散する」と「十分な睡眠を取る」、つまり一夜漬けとは真逆の勉強法である。

  • 何かを覚えたいときは、その対象をイラストにすると、記憶に残りやすくなる。

  • 新しいスキル・知識をインプットしたら、その日のうちに復習しよう。復習の際には、最初に学んだ内容にわずかな変更を加えることで、定着しやすくなる。

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【必読ポイント!】 学習計画の立て方

一夜漬けの真逆をいく

一夜漬けはもっとも脳に優しくない勉強法だ。

神経科学者ハドレー・バーグストロムは、「1日に少しずつ進めて、できるだけ学習量を分散する」という勉強法をすすめている。これにより、脳の細胞の働きが改善されることがわかっているからだ。

もう1つ大切なのは、十分な睡眠を取ることだ。2013年、米国国立衛生研究所のチームは、睡眠中の脳は、重要でない情報を消去し、忘れてしまった情報の再学習を促していることを発見した。私たちは、たっぷり睡眠をとることで、次の学習の準備をととのえられるのだ。

脳にもっとも優しい勉強法とは、「1日に少しずつ進めて、できるだけ学習量を分散する」と「十分な睡眠を取る」、つまり一夜漬けとは真逆の勉強法なのである。

勉強の開始時刻を守る

mapo/gettyimages

長時間にわたって勉強するには、時間を忘れて勉強に没頭する「本気モード」に早く移行することが重要だ。その第1歩となるのが、毎日の「勉強開始時刻」を決めることである。実際、ビクトリア大学の研究(2015年)によると、「毎朝6時には定期的に運動する」「夕食後は運動する」などと運動を開始するタイミングを決めていた人は、見事に運動習慣が定着していた。

今まで学習から離れていた方は、まとまった時間、机に向かうのも大変だろう。まずは1日(1440分)の1%である15分間、いつも同じ時刻から勉強するクセをつけよう。やがて習慣が定着し、長い時間、机に向かえるようになるはずだ。

毎日の学習量の目安を明確に決める

「毎日の学習量には波があるから、とりあえず大きな期間でざっくり学習目安を立てましょう」と指導されたことがある人もいるかもしれない。だが、学習量の目安は「大きな期間でざっくり」ではなく「毎日しっかりと」立てておいたほうがいい。

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要約公開日 2023.07.25
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