ゴールドプランなら4,000冊以上が全文読み放題! 7日無料体験はこちらから

本書の要点

  • 本書ではマネジメントを「組織の成果を上げるための手法、仕組み、行動、およびその行動主体」と広い定義で考え、5つの視点からその基本を押さえていく。

  • チームリーダーはグループ内のメンバーと直接接することが多いため、対人関係を意識したマネジメントが必要だ。まずはチームの骨組みをつくったうえで、コミュニケーションのスキルを磨こう。

  • 経営スタッフは会社全体をマネジメントする。組織構造や人材管理などの「ハード」な側面と、風土・文化の醸成といった「ソフト」な側面の両面からアプローチする必要がある。

1 / 3

マネジメントとは何か?

5つの視点から考えるマネジメント

どんなにテクノロジーが発達しても、「マネジメント」への関心が衰えることはない。だが、「マネジメント」という言葉が何を指すのかは曖昧だ。マネジメントの本家というべきドラッカーも、この言葉は難しい言葉だと述べ、場面によって言葉のニュアンスを変えて使っていた。本書でも、「マネジメント」という言葉を無理に絞り込まず、「組織の成果を上げるための手法、仕組み、行動、およびその行動主体」と広い定義を採用する。

本書の記述では組織の代表として「会社」を前提とし、次の5つの視点から検討を行う。

(1)チームリーダーの視点

(2)ミドルマネジャーの視点

(3)プロジェクトリーダーの視点

(4)経営スタッフの視点

(5)経営者の視点

要約では、2つの視点の要点をまとめる。

2 / 3

【必読ポイント!】 チームリーダーのマネジメント

まずはチームの骨組みをつくるスキル

PixelsEffect/gettyimages

本書における「チーム」は部や課より小さな単位の組織(4〜5人程度)を想定している。チームリーダーは、もっとも現場に近い担当メンバーに直接接しながら、チームという組織をマネジメントする。

チーム発足後にチームリーダーにまず求められるのは、チームを動かす骨組みをつくることだ。そのためにはまず、「目的意識の明確化」をする必要がある。柔軟性やスピードが重視される仕事の場合にはとくに、向かうべき方向性を最初の段階からチーム全員で共有しておくことはとても重要だ。目標が共有されてこそ、細かいアクションや個人の判断が、全体として整合のとれるものとなる。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3301/3962文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2023.08.09
Copyright © 2025 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

チームを動かす すごい仕組み
チームを動かす すごい仕組み
山本真司
TALENT
TALENT
プレシ南日子(訳)タイラー・コーエンダニエル・グロス
「プロジェクトマネジメント」実践講座
「プロジェクトマネジメント」実践講座
伊藤大輔
HELP! 「人生をなんとかしたい」あなたのための現実的な提案
HELP! 「人生をなんとかしたい」あなたのための現実的な提案
オリバー・バークマン下隆全(訳)
脳の地図を書き換える
脳の地図を書き換える
梶山あゆみ(訳)デイヴィッド・イーグルマン
松下幸之助「一日一話」
松下幸之助「一日一話」
PHP総合研究所(編)
[新装版]成功への情熱
[新装版]成功への情熱
稲盛和夫
データ思考入門
データ思考入門
荻原和樹

同じカテゴリーの要約

「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか
「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか
三宅香帆
頼るのがうまい人がやっていること
頼るのがうまい人がやっていること
有川真由美
リーダーの否定しない習慣
リーダーの否定しない習慣
林健太郎
記憶脳
記憶脳
樺沢紫苑
「リーダーシップのベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
「リーダーシップのベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
藤吉豊小川真理子
頭のいい人が話す前に考えていること
頭のいい人が話す前に考えていること
安達裕哉
リーダーの「任せ方」の順番
リーダーの「任せ方」の順番
伊庭正康
無料
締め切りより早く提出されたレポートはなぜつまらないのか
締め切りより早く提出されたレポートはなぜつまらないのか
安達未来
カスハラの正体
カスハラの正体
関根眞一
経営12カ条
経営12カ条
稲盛和夫