TALENT

「人材」を見極める科学的なアプローチ
未読
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出版社
クロスメディア・パブリッシング

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定価
2,288円(税込)
出版日
2023年04月21日
評点
総合
3.7
明瞭性
3.5
革新性
4.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

どの組織においても、人材の発掘は重要なテーマであり続けている。イーロン・マスク氏はスペースXで雇う3000人を全て面接したという。自社にとっての逸材を採用したいという、マスク氏の真剣味が伝わってくる。人間とは複雑なものだ。果たして優れた「人材」とは、人間のどのような点に注目すれば見抜けるのだろうか?

著者らは、ニューヨーク・タイムズのコラムニストであるタイラー・コーエン氏と、起業家でエンジェル投資家の一面も持つダニエル・グロス氏だ。二人は、ベンチャーキャピタルの伝統と、多様な人材を発掘するための新しい視点を融合させ、逸材を発掘するためのメソッドを語り尽くす。さまざまな研究を引用しながら、知性や性格特性、面接方法について高い品質の情報を提供しようとするのだ。

そこから導かれるのは、「このような要素がある人材を採用せよ、なぜならそれが科学的に正しいから」といった単純化された法則では決してない。人材の能力測定の難しさを認めながら、多様な観点に配慮し、慎重に議論を進めていく。複雑で予測不能な現実に対して誠実に向き合う姿勢が、その信頼性を支えている。もちろん、その内容は採用に限らず、友人やパートナー探しなど多様な場面で役立つものばかりだ。「隠れた才能」の見出し方を本書から学んでいただきたい。

ライター画像
池田明季哉

著者

タイラー・コーエン(Tyler Cowen)
経済学者、コラムニスト、ブロガー。米国ジョージ・メイソン大学教授。ニューヨーク・タイムズのコラム「Economic Scene」を執筆しており、2016年からはブルームバーグ・オピニオンのレギュラー・オピニオン・コラムニストとなっている。エコノミストが2011年に行った専門家の投票では、「過去10年間で最も影響力のあった経済学者は誰か」の上位に挙げられた。

ダニエル・グロス(Daniel Gross)
2010年、Y Combinatorのプログラムに参加(人工知能に注力)した当時、最年少の創業者であり、Greplin社(後にCueと改名)を立ち上げた。2018年、アーリーステージで遠隔地のスタートアップアクセラレーターおよびファンドであるPioneer社を創設し、世界中の才能と野心的な人々を見つけることに焦点を当てている。

本書の要点

  • 要点
    1
    人材探しとは、過小評価されている人材を見つけることである。
  • 要点
    2
    面接においては、誠実に候補者に向き合うことが必要だ。その上で、候補者が準備してきていないことを問うことで、より充実した、形式的でないコミュニケーションを行える。
  • 要点
    3
    人材において知能は重要だが、万能ではない。また、パーソナリティに関しても、シリコンバレーでよく使われる個人の性格に関する著名な学説「ビッグファイブ理論」が当てはまるのは特定の文脈だけである点に留意が必要だ。

要約

なぜ人材が重要なのか

「人材」探しは技術であり科学である

人材探しは重要である。ほぼすべての人が、他者の才能を見出したい、あるいは自分の才能を認められたいと思っている。これは、仕事や事業においてはもちろん、奨学金の授与、ドラフトでの適性ある選手の指名、友人やパートナー選びにおいても当てはまる。

なかでも、過小評価されている人材を見出すことは、個人的・組織的に優位に立つためのもっとも有効な手段の1つである。残念ながら、もっとも生産性の高い人々が、もっとも適した仕事に就けるとは限らない。世界が十分な人材を発掘し活用できていないことは大きな損失である。

その原因の1つに、人材採用が学歴偏重主義などお役所的なものになりがちだという点がある。これから頭角を現す人材を採用したければ、クリエイティブなひらめきを見つけるスキルを磨かなくてはならない。

【必読ポイント!】 面接の質問と方法

「今、ブラウザで開いているタブは何ですか」
amperespy/gettyimages

面接は有効ではないという俗説に反して、募集対象が高い役職であればあるほど面接は有効であることが判明している。それなのに、心のこもらないお役所的アプローチをとっている企業が多い。組織の多くが面接を有効活用できていないとすれば、それは過小評価されている人材が多いことを意味する。面接を改善することのハードルは低く、得られる利益は大きい。

著者たちのお気に入りの質問を1つ紹介しよう。「今、ブラウザで開いているタブは何ですか」。この質問によって、相手の知的習慣、好奇心、余暇の活動について、会話以上に探ることができる。

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要約公開日 2023.08.04
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