シリコンバレー流 世界最先端の働き方

未 読
シリコンバレー流 世界最先端の働き方
ジャンル
著者
伊佐山元
出版社
中経出版
定価
1,400円 (税抜)
出版日
2013年07月26日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.5
応用性
3.5
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シリコンバレー流 世界最先端の働き方
シリコンバレー流 世界最先端の働き方
著者
伊佐山元
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中経出版
定価
1,400円 (税抜)
出版日
2013年07月26日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.5
応用性
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レビュー

ベンチャーの聖地「シリコンバレー」における価値観とはどのようなものか。世界最大規模のSNSであるFacebookを題材とした映画「ソーシャルネットワーク(2010年)」は記憶に新しい。ビールを飲みながら仕事し、パジャマで投資家に会うフランクな姿がある一方で、全世界にサービスを広めようとする創業チームの強い熱気を感じたことだろう。著者の伊佐山元氏はシリコンバレーに拠点を置くベンチャーキャピタルで10年間3,000人を超える起業家と接してきたという。そのうえで本書では、ベンチャー投資の最前線で著者が見たシリコンバレー流の働き方を、「スタイル」「ビジョン」「アイディア」「プリンシプル」「キャリア」「スキル」のテーマに分けて、そのエッセンスを紹介している。本要約では紹介しきれないが、本書にはエッセンスを導き出すための多数の起業家の実例が紹介されており、リアルにシリコンバレーを体感することができるだろう。日本でもベンチャーキャピタルのシード投資が活発となり、またシステム費が驚くべきほどに低下したことによって、起業のハードルは徐々に下がってきている。シリコンバレー流の起業家精神は、起業するときはもちろん、社内で新規事業を営む際にも、大いに参考になるに違いない。新規事業を立ち上げる起業家、ビジネスマン、就活を控える大学生にぜひ読んでいただきたい一冊である。

著者

伊佐山 元
1973年、東京都生まれ。1997年、東京大学法学部卒業後、日本興業銀行(現・みずほフィナンシャルグループ)に入行し、2001年よりスタンフォード大学ビジネススクールに留学。2003年より、米大手ベンチャーキャピタルのDCM本社パートナーとして、インターネットメディア、モバイル、コンスーマーサービス分野への投資を担当。シリコンバレーと日本を中心に、ベンチャー企業の発掘と育成をしてきた。日本にベンチャー精神を普及させるため、日経電子版テクノロジー欄で、人気コラム『シリコンバレーの風』を連載中。2013年夏より日本のベンチャー起業家と大企業を結びつけることで、新しいイノベーションのあり方やベンチャー育成の仕組みを提供する組織を創業中。日本が起業大国になることを夢見ている。

本書の要点

  • 要点
    1
    成功する起業家は「メガロマニア(誇大妄想癖)」、「パラノイア(偏執症)」、「ヒューメイン(義理人情といった人間性)」の3要素を兼ね備えている。
  • 要点
    2
    目標の大きさは、「今の自分で達成可能なもの」では小さすぎる。今の自分では「少し怖いと思える」くらいがちょうどいい。
  • 要点
    3
    「完成度の低いサービスを提供するのは非常識だ」という声はもう古い。より早くサービスを展開し、ユーザーの反応を見ながら修正を行うアプローチが今の常識である。
  • 要点
    4
    シリコンバレーにいる人たちは、すべてのキャリアを、自分の夢やビジョンをかなえるための「手段」として考えていて、キャリアは「自分で決めること」である。

要約

世界最先端の「スタイル(流儀)」

iStockphoto/Thinkstock
好きなことをやれ、やることを好きになれ

シリコンバレーで成功するために、まず何をすべきか。シリコンバレーでは、「あなたはいったい何ができるのか」という単純な原理で人間関係が決まってくる。そうした中で、私は「自分ができることを積み重ね、自分の環境を変えること」が重要だと考えている。

またシリコンバレーが多く起業家たちを惹きつける理由は、中心に位置するスタンフォード大学が極めて大きいと考えている。スタンフォードのモットーは「自由の風が吹き抜ける」であり、それは現在では「世界で自由と希望の伝達者となって活躍する期待」が込められている。「好きなことをやれ、やることを好きになれ」という考え方は、シリコンバレーに住む多くの住民や若者の行動原理となっている雰囲気さえある。

シリコンバレーに漂う起業家精神とは、自分の心の声に従う強さと勇気である。自分の心から楽しいと思える仕事を追求する生き様なのだ。

iStockphoto/Thinkstock
成功する起業家の3原則

シリコンバレーで成功している起業家に共通していることは何だろうか。私はこの10年間、数えきれないほどの起業家と出会い、そのなかで成功したと言われる経営者に三つの特筆すべき特徴があった。

まず一つ目は、メガロマニア、日本語では誇大妄想癖という意味で、自分はほかの誰よりも優れている、必ず勝つはずだという強烈な自信と、成功意欲にあふれている精神を言う。その多くは自信過剰ともいえるが、それがカリスマとなって表れ人を惹きつける。ビジネスや技術のブレイクスルーもいい意味で”根拠なき自信”がベースで起きたりする。

二つ目は、パラノイア、日本語でいうと偏執症という意味で、ある特定の妄想に取り付かれるタイプである。いつ競合が現れるか、いつ商品が問題を起こすか…常に勝ち続けるために邁進するのが彼らの宿命だ。技術進歩が激しく絶えず競争にさらされる世界では、多少パラノイアでないと勝ち残れないことは明白だ。

三つ目は、ヒューメイン、日本語でいう思いやる心や、義理人情といった人間味あふれるキャラクターである。ビジネスに貪欲な一方で、無邪気であったり、多少抜けていたり、情け深い側面があるからこそ、人はそのような経営者についていきたいと思う。

アップルの創業者スティーブ・ジョブズ、フェイスブックのCEOマーク・ザッカーバーグなど皆この3つの資質を持っている。彼らと働いた人の中ではひどい経験をしたという人以上に”信者”がいることも事実だ。日本にももっとメガロマニアで、パラノイアで、ヒューメインなリーダーが増えてほしい。「出る杭は打たれるが、出すぎた杭は打たれない」のだ。

【必読ポイント!】 世界最先端の「ビジョン(志)」

達成可能な夢など小さすぎる

起業家にとって、「夢」は成功への生命線だ。では夢はどこまで大きく考えるべきなのか。これまで出会った経営者で、成功した人の言葉を思い出すとある一定の法則が見いだせた。それは、夢というものは、今の自分の実力で達成可能と思えるうちは小さすぎる。自分が「少し怖いと思える」くらいでなければならないということだ。

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スキルアップ・キャリア 起業・イノベーション グローバル テクノロジー・IT
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中経出版
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出版日
2013年07月26日
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