日経マネーと正直FPが考え抜いた!

迷わない新NISA投資術

未読
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迷わない新NISA投資術
出版社
定価
1,540円(税込)
出版日
2023年05月22日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

NISAとは日本の少額投資非課税制度である。投資で得た利益には、通常約20%の税金がかかってしまう。しかしNISAを利用すれば利益が非課税になり、まるまる手元に残すことができる。「少額」とあるように金額には上限があるものの、資産を運用するなら利用しない手はない。特に、2024年から移行する新しい制度では、制度の恒久化や非課税枠の拡大など、大きくパワーアップする。この機会に資産運用を始めたいと思っている人も多いのではないだろうか。

本書は、自らを「正直FP」と呼ぶ菱田雅生さんと、老舗マネー雑誌『日経マネー』の発行人である大口克人さんとがタッグを組んで実現した、NISAの運用を検討中の初心者が、最初に読むべき教科書である。NISA制度の基本にはじまり、実際にNISAをどう運用していくのか、おすすめ証券会社やファンド、ライフスタイル別・年代別のアセット・アロケーション例まで、丁寧かつ具体的に説明されている。

投資初心者にはNISAへ一歩踏み出すきっかけを与え、すでにNISAへ投資している方には、2024年からスタートする新NISAとの向き合い方を見直す機会となるだろう。

すべての選択に自分で責任を取っていかなくてはならないのが投資の世界である。リスクを理解しながら自分にとって最良の選択をしていきたいと考えるすべての人にとって、本書は心強い味方となってくれるだろう。

ライター画像
衛藤実穂

著者

菱田雅生(ひしだ まさお)
ファイナンシャル・プランナー(CFP、1級FP技能士)、ライフアセットコンサルティング株式会社代表取締役。1969年東京都生まれ。早稲田大学法学部卒業後、山一証券に入社し個人営業を経験、山一証券自主廃業後、独立系FPに。講演、執筆、コンサルを中心に活動。金融機関や大手企業での講演回数4400回超。コラム執筆3000本超。1級DCプランナー、住宅ローンアドバイザーの資格も持つ。著書に『お金を貯めていくときに大切なことがズバリわかる本』(すばる舎)など。2020年、YouTube「正直FPヒッシー先生の『お金の増やし方』チャンネル」開設。

大口克人(おおぐち かつひと)
日本経済新聞金融・市場ユニット マネー編集チーム副リーダー、『日経マネー』発行人。1991年、日経ホーム出版社(現・日経BP)に入社。『日経マネー』編集部に配属以来、『日経ゼロワン』編集長、『日経マネー』編集長、日本経済新聞マネー報道部長などを経て30年以上を個人の資産形成の研究に費やす。新聞・雑誌・書籍・WEBなど多くの媒体を経験し、金融セミナーの講師・モデレーターなども行う。日経電子版「マネーのまなび」セクションを担当。

本書の要点

  • 要点
    1
    預貯金だけではインフレや円安に対応できない。投資を始めるなら、NISAを通じて株や投信のようなリスク商品と上手につきあっていくことをおすすめしたい。
  • 要点
    2
    リスクを低減するためには「長期・分散・積立投資」が基本となる。NISAが資産運用の王道と言われるのは、口座を開設して積み立てていけばこれが自然と達成できるからだ。
  • 要点
    3
    新NISAは制度が恒久化・非課税投資期間が無期限化し、安全性が高い「つみたて投信枠」とリスクがある代わりに大きく増える可能性がある「成長投資枠」を併用して持てる、圧倒的に便利な制度になった。
  • 要点
    4
    実際の運用は、株式の割合を軸に、年代やライフスタイルなどによって考えていくべきである。

要約

資産運用と新NISAの関係

資産運用が必要な理由
Dilok Klaisataporn/gettyimages

誰でも内心では「お金の面でゆとりを持って、今より豊かな暮らしがしたい」と思っているはずだ。ゆとりのある生活を実現するために実行すべきことは3つしかない。(1)収入を増やす、(2)支出を減らす、(3)お金に働いてもらう、である。

だが、ほとんど賃上げがされていない今の日本で収入を増やすのは容易ではないし、無理な節約は続くものではない。だとしたら、残るは「お金に働いてもらう」しかない。資産運用で、資産を守り育てていくことが豊かな将来につながるのである。

投資初心者は「預貯金も資産運用の一つだし、減るリスクがなくて手軽だから」と、預貯金だけで満足しがちだ。しかし、預貯金だけではお金が増えないので資産形成にならない。今のメガバンクの定期預金の金利は金額・期間によらず0.002%しかない。これが2倍になるのにかかる年数は3万6000年。預貯金を保有しているだけでは資産を増やすことは不可能だと理解できるだろう。

預貯金のもう一つの問題は、「インフレ」と「円安」のリスクのために、安心とは限らないということだ。インフレで物の値段が上がっていけば、同じ金額の価値はどんどん下がっていく。また、円安で世界の通貨の中で日本円の価値が下がっていけば、外国から物を買うときに多くのお金を払わなければならないことになる。これは資産を外貨に替えておくことである程度リスクを分散できるが、いずれにしても預貯金だけで安心できるとはいえない。私たちは誰もが下りのエスカレーターに乗っていると認識するべきなのだ。

もちろん投資にはリスクもある。重要なのは、失敗しにくい投資法を知り、最終的には投資を自己判断できるようになることだ。

金融商品の種類はいろいろあるが、活用していくべき商品は「株と投信」だ。株や投信のように値動きのある商品はリスク商品と呼ばれる。リスクとうまくつきあうには、「長期・分散・積立投資」が基本となる。過去のデータで効果を調べると、複数の資産に20年かけて、毎月同じ額を投資した場合、元本が約2倍、利回りが年4%ほどの複利で運用できている。これは「いろいろなものに分散して長く放っておく」だけでもかなりの運用成績が見込めることを意味する。そのためにはNISA口座を開設して投資の積立を始めるだけでよい。これがNISAが資産形成の王道と言われるゆえんなのだ。

新NISAはなぜ「神改正」なのか
Seiya Tabuchi/gettyimages

2024年にNISAは大きな改正が行われる。

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要約公開日 2023.12.17
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