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店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びるの表紙

店は客のためにあり 店員とともに栄え 店主とともに滅びる

倉本長治の商人学


本書の要点

  • 商売の目的とは「人の幸せ」を育むことである。その目的を達成すれば、利益は自然とついてくる。

  • 店員は店主の分身だ。良い店主がいなければ良い店員は育たない。

  • 買物は商人に対する信頼と期待の表明だ。消費者には、買物を通じて、お客様はもちろん、従業員、取引先、地域社会の利益を守り、未来を見据えて行動できる「良い商人」を選ぶ権利がある。長い人生をかけて、「良い商人」への道のりを歩みはじめよう。

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基準は「損得」より「善悪」

商売の目的とは「人の幸せを育むこと」

私たちは食べなければ生きていけない。商売も同様である。損得や儲けを考えずして、商いを続けていくのは不可能だ。

だが、人は食べるためだけに生きているわけではない。それと同様、商売も儲けてこそ続けられるが、儲けること自体が目的ではないはずだ。

戦前から経営指導者として、また出版人として商業の発展と商人の育成に尽力した倉本長治によると、商売の目的は「人の幸せを育むこと」であり、店が繁盛するのはその目的が達成された結果である。利益もまた、人としてあるべき道を選べているかどうか、その達成度合いを測る尺度にすぎない。

一人のお客様に対し、心から誠実に対応しよう。注視すべき基準は、損得よりも善悪だ。その結果、関わる人すべてが幸せになる。

本当の商売の3つの要件

本当の商売は3つの要件から成り立っている。自分の仕事が「愛」に基づいているかどうか、行いの隅々まで「真実」に徹しているかどうか、お客様、従業員、取引先、そして自分にも相応の「利潤」をもたらしているかどうか、だ。この3つの要件を満たし、正当な報酬を誇り高く手にする――これこそ倉本長治が提唱する「本当の商売」である。

「あえて売らない」という選択

miniseries/gettyimages

売らないほうがそのお客様のためになる、そんな商品もある。

商品が売れれば目先の利益は上がる。しかしお客様はその商品を買ったことに納得できないままだろう。そうした店はいずれ選ばれなくなってしまう。

お客様のためにあえて売らない。あなたには、そういう商売ができるはずだ。

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要約公開日 2023.12.31
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