スタンフォード式 脳と体の強化書

未読
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スタンフォード式 脳と体の強化書
出版社
出版日
2021年09月01日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

オリンピックに数々の選手を送り出した名門、それがスタンフォード大学である。本書は、そんなスタンフォード大学でアスレチックトレーナーを務める著者が、科学的な知識を用い、なおかつ専門的な知識がなくてもわかるようにかみ砕いて、疲労やモチベーションなどを説明した一冊である。

意欲、疲労、調子、ストレス、睡眠。こうした要素は生きていく上で誰でも関心があるはずだ。しかし、それが一体何なのか、詳細に説明できる人は少ないのではないだろうか。こうした「大切だけれども、なんとなく理解しているもの」を説明してくれるのが、科学だ。なぜ、科学的なアプローチが必要なのか。それは、科学的な知識をもつことで、より適切な対処をとることができるからである。

人はメンタルの不調や身体的な疲労に陥ったとき、なすすべなく心を摩耗してしまいがちだ。しかし、脳や体のどういった部分で何が起きればストレスを感じるのか、ということを知っていれば具体的な対処の方法が見えてくる。科学的な手法で蓄積された知識というのは、経験的に対処するよりも間違いが少ない。本書はそうした科学的な知識を踏まえた上で、疲労やストレスへの対処法について具体的かつわかりやすく説明されている。

人は生きていると不調に悩まされるし、新しく成長する必要もある。本書は社会を生き抜く人にとって必携と言えよう。

著者

山田知生(やまだ ともお)
スタンフォード大学スポーツ医局アソシエイトディレクター、同大学アスレチックトレーナー。
1966年、東京都出身。24歳までプロスキーヤーとして活動した後、26歳でアメリカ・ブリッジウォーター州立大学に留学し、アスレチックトレーニングを学ぶ。
同大学卒業後、サンノゼ州立大学大学院でスポーツ医学とスポーツマネジメントの修士号を取得。2000年サンタクララ大学にてアスレチックトレーナーとしてのキャリアをスタートさせ、2002年秋にスタンフォード大学のアスレチックトレーナーに就任する。
スタンフォード大学スポーツ医局にて19年以上の臨床経験を持ち、同大学のアスレチックトレーナーとして最も長く在籍。これまでに、野球、男子バスケットボール、男子・女子ゴルフ、男子・女子水泳チームなどを担当している。
2007年にアソシエイトディレクターに就任した後は、臨床開発で大きくスポーツ医局に貢献、同局プログラムのさらなる改革・促進に取り組んでいる。
著書に『スタンフォード式 疲れない体』(サンマーク出版)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    スタンフォード大学ではオリンピックに優秀な選手を多く送り出してきた。そんなスタンフォード大学のノウハウをわかりやすく解説したのが本書である。
  • 要点
    2
    人にはドーパミン系とセロトニン系という2つの報酬システムが備わっている。これを意識的に切り替えることはできない。しかし、成功している人はこれが切り替わるような行動を適切に行っている。
  • 要点
    3
    ある動作を繰り返すことで神経回路が作り替えられていく。これを神経の可塑性という。若い頃はこれが活発でいろんなことを学びやすい。しかし、年をとっても伸びしろはある。

要約

スタンフォード式に脳と体をコントロールする

スタンフォード大学はなぜすごいのか
BalanceFormcreative/gettyimages

どうして人は疲れるのだろうか。いや、そもそも疲労とは、ストレスとはなんなのだろうか。我々の「意欲」とはどのようにして生み出されるのか。失敗を恐れずに歩み続けるにはどうすればいいか……。これらはすべて科学的に説明することができる。本書の目的は、「前進できる心身に関わるモチベーションの科学」をわかりやすくし、読者が「ベストな自分」を目指せるよう手助けすることにある。

米スタンフォード大学は言わずと知れた名門であり、スポーツにおいても輝かしい成績を残してきた。2020年オリンピックには53人の選手を送り出し、著者が健康管理を担当している競泳では9人が参加し金メダルを2つ、銀メダルを7つ、3つの銅メダルを獲得している。なぜスタンフォード大学の選手はこれほどまでに成果を上げているのだろうか。その理由は主に2つある。

1つは選手本人によるモチベーションの高さと、それを継続させていくアイデアの豊富さだ。アスリート達は学業とスポーツを両立しつつ、挑戦を始めたら全力を賭してトップを目指す。その努力と姿勢には驚くべきものがある。

2つ目はサポートチームの存在だ。スタンフォード大学には優秀な専門家とリサーチャーが多数所属している。専門家といっても得意とする分野は様々で「骨筋肉」「整形外科医」「睡眠」「栄養」「内分泌」「脳科学」「解剖学」など豊富な知識を持つスペシャリストが所属する。そして、研究データの蓄積や分析を行うのがリサーチャーだ。

こうした専門家やリサーチャーとアスレチックトレーナーが密に連携し、選手をサポートしている。彼らは名声や手柄ではなく、最新の科学的知見に基づき「選手にとって何がベストか」を常に追求している。スタッフのこうしたプロフェッショナリズムがスタンフォード大学における強さの秘訣である。

このようなスタンフォード大学で実証され、現場でも実践されている事を基に、人の好不調の波を見つめなおし、そして人生をより充実させるための手助けとするのが『スタンフォード式脳と体の強化書』である。

脳に備わった2つの報酬システム

我々の活動には必ず脳が関わっている。モチベーション高く物事に取り組むことも、心身を休める休息も、コントロールしているのは脳だ。

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要約公開日 2024.04.02
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