どんな相手も味方になる 感じのよい伝え方

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どんな相手も味方になる 感じのよい伝え方
出版社
出版日
2023年10月31日
評点
総合
3.3
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
3.5
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おすすめポイント

「我慢はしたくないけど、嫌われたくもない」――本書の帯コピーである。きっと多くの人が共感するはずだ。あなたも「モヤモヤするけれど、ここで言い返したら嫌われてしまいそうだから我慢しよう」と、自分の気持ちをぐっと押し殺した経験があるのではないだろうか。

著者の宮本佳実氏は、『可愛いままで年収1000万円』『もっと可愛いままで億ガール』などの著書で支持される起業家である。自身の経験をもとに、女性の新しい働き方、生き方を提案する「ワークライフスタイリスト」を創設し、450名以上の講師を輩出するとともに、書籍や講演、SNS、ビジネスサロンを通して自分の考え方やスタイルを発信してきた。

仕事柄、著者の顧客やスタッフのほとんどが女性だ。女性ばかりのコミュニティではいざこざが生じやすいというイメージとは裏腹に、スタッフの定着率は90%を超えるという。スタッフからは「このチームに入ってから、我慢することが減りました」と言われることもあるそうだ。

本書では、著者のこれまでの経験から、良好な人間関係をつくるための「感じのよい伝え方」がまとめられている。「感じの良い伝え方」を「相手も自分も我慢のない心地よい人間関係を築く伝え方」と定義した上で、伝え方の基本から、イラッとしたときの抑え方、断る極意、マウンティングされたときの対応法、そしてシーンごとの伝え方まで、著者らしい「感じの良い伝え方」が満載だ。男女問わず、仕事でもプライベートでも使えるコミュニケーション力をつけたい方に一読をすすめる。

ライター画像
鈴木えり

著者

宮本佳実(みやもと よしみ)
起業家・セミナー講師・コンサルタント
1981年生まれ、愛知県出身。アパレル販売員、一般企業OL、約10年の司会者を経て起業。名古屋のスタイリングサロンを、ブログのみのブランティング集客で成長させる。その経験から「好きなことで起業する楽しさ」を伝えるコンサルティング活動を開始。女性の新しい働き方、生き方を提案する「ワークライフスタイリスト」を創設し、450名以上の講師を輩出。現在はサロン、講座、セミナー業務を組織化し、起業14期目で約30名のスタッフと2社を経営。女性起業家のプロデュースにも定評がある。自身は書籍や講演、SNS、ビジネスサロンを通して、考え方やスタイルを発信。コミュニケーションのあり方、言葉の選び方も多くの働く女性から支持され、著書は『可愛いままで年収1000万円』『もっと可愛いままで億ガール』など16冊以上。

本書の要点

  • 要点
    1
    イラッとしたら、感情的に言葉を発するのではなく、まずは一呼吸置こう。著者の場合、「ふむ」「そうきたか」と、ちょっとコミカルで、すぐに我に返ることができるような言葉を合図にして、気持ちを落ち着かせている。
  • 要点
    2
    言いにくいことを言わなければいけないときには、「お礼(感謝)」、「肯定」、「提案」の3要素を入れるとよい。
  • 要点
    3
    意見や思いを伝えるときには、「私はこう思う」と、自分を主語にして伝えると、柔らかい印象になる。

要約

心地よい人間関係を築く「伝え方・聞き方」の基本

「伝え方」の3つの基本ポイント

本書では「感じの良い伝え方」を「相手も自分も我慢のない心地よい人間関係を築く伝え方」と定義する。

「感じの良い伝え方」を習得するためのポイントは3つある。

1つ目のポイントは「人がどう感じるか」を考えることだ。会話をする上では、「相手がどう感じるか」「相手が心地よく気持ちの良い状態でいるか」を意識したい。誰かに何かを伝える前に、「逆に私がこの言葉を言われたら、どんな気持ちになるだろう?」と考えてみよう。

2つ目のポイントは「自分はどうしたいのか」を明確にすることだ。自分の意思を明確にし、それを優しくまろやかな声のトーンと口調で伝えれば、人になめられて損することも、自分の意見を通そうとするあまり強く言いすぎることもなくなる。

3つ目のポイントは、合わない相手はいて当然と心得ることだ。どんな人でも、この世の全員から好かれることは不可能だ。合わない人に歩み寄る努力をするより、自分に興味を持ってくれる人との時間を増やしたほうが何倍も幸せではないだろうか。

イラッとしたら一呼吸置く
recep-bg/gettyimages

誰かにイラッとしたとき、感情的になって相手に怒りをぶつけると、あとで悔やむことになる。イラッとしたら、まずは一呼吸置く習慣をつけよう。

イラッとしたときのために“合図の言葉”をつくっておくのもおすすめだ。著者の場合、「ふむ」「そうきたか」と、ちょっとコミカルで、すぐに我に返ることができるような言葉を“合図の言葉”にしている。

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要約公開日 2024.04.01
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