なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること

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なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること
出版社
東洋経済新報社

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出版日
2023年08月01日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

徹夜で休みなく勉強してもなかなか成績が上がらない人がいる一方で、あまり勉強に時間を費やしているように見えないのに成績がいい人がいる。その違いはどこにあるのだろうか。「生まれつきの才能だ」「環境が違うのだろう」と考える人も多いかもしれない。しかし本書を読めば、「なぜか結果を出す人」とそうでない人の違いは、才能や環境よりも「勉強以前にやっていること」にあるのだと理解できるだろう。

本書の著者は「チームドラゴン桜」。逆転合格を果たした東大生と、そうした生徒たちを指導した経験のある講師の集団だ。代表を務めるのは『東大読書』などのベストセラーで知られる現役東大生作家、西岡壱誠氏である。本書ではそんな、いわば“勉強のプロたち”の知見をもとに、勉強で成果を出す方法が示されている。

本書の最大のメッセージは、自分に合った勉強法を選ぶことの重要性だ。単に時間と労力を積み重ねるだけのがむしゃらな努力はムダであり、自分に合った方法だからこそ、努力を継続できて、少ない時間と労力で大きな成果が上がるという。

多くの場合、無理なく結果を出せる人は、自分に合った勉強法を自然と選び、実践しているのだろう。そうした人をうらやむ必要はない。本書を読めば、誰でも最適な勉強法を見つけられるからだ。

本書から得られるのはあらゆる勉強の基礎となる方法であり、その価値は大きく、不変のものである。「がむしゃらに頑張っているのに成果が上がらない」と悩む人にとって、本書は心強い味方となってくれるだろう。

ライター画像
大賀祐樹

著者

チームドラゴン桜(ちーむどらごんざくら)
逆転合格した「リアルドラゴン桜」東大生と、「リアルドラゴン桜」を指導した経験のある講師の集団。多くの「逆転合格」をした現役東大生が集うとともに、大手予備校で30年以上指導してきた経験のある講師をはじめ、ベテラン講師も参加している。
全国複数の学校でワークショップや講演会を実施。年間1000人以上の生徒に学習指導しており、多くの「リアルドラゴン桜」を輩出している。
2023年にはMBSテレビ『月曜の蛙、大海を知る。』の企画で、「シングルマザーで子どもを3人育てながらタレント活動をする小倉優子さんが、大学合格を目指す」というプロジェクトを総監修。偏差値30台から見事、学習院女子大学補欠合格、白百合女子大学合格を勝ち取った。

本書の要点

  • 要点
    1
    最小の努力で最大の結果を出すためには、自分の好き・嫌いと得意・苦手をマトリクスで把握し、それに応じた方法で勉強するのが効果的だ。
  • 要点
    2
    「好き×苦手」な分野は目的と目標を明確にする、「嫌い×苦手」な分野は勉強を習慣化する、「嫌い×得意」な分野はスケジュールを決めて効率よく勉強するとよい。
  • 要点
    3
    マインドを変えれば、より効率的な努力を継続できるようになる。発言を変える→行動を変える→失敗を失敗と思わない、の順でマインドを変えていこう。

要約

最小の努力で最大の結果を出す方法

好き・嫌い、得意・苦手を整理する
takasuu/gettyimages

多くの人が「自分に合った努力」ができないのは、自分のことを正しく理解していないからだ。自分の得意・苦手や好き・嫌い、どんなふうに努力すれば結果が出るかを把握していないから、ムダな努力ばかりしてしまう。

一方、最小の努力で最大の結果を出す人は、勉強を始める前に、自分の得意・苦手と好き・嫌いを正しく把握している。だから「結果の出る努力」ができるのである。

自分の強みと弱みを正しく把握するには、マトリクスで整理するとよい。

縦に「得意」と「苦手」、横に「好き」と「嫌い」と書いたマトリクスを作り、「数学が好きだと思っているけれど、この前のテストではダメだった」というように、自己分析を書き込んでいく。これにより、勉強すべき内容が「好き×得意」「好き×苦手」「嫌い×得意」「嫌い×苦手」の4種類に分類される。

この4つは、それぞれふさわしい勉強法が異なる。

「好き×苦手」な分野に向いている勉強法を「嫌い×苦手」な分野でもやろうとすると、すぐに挫折してしまうだろう。「嫌い×得意」な分野に向いている勉強法で「好き×苦手」な分野に挑むと、努力しても結果が出ない。

マトリクスを使って整理することで、的外れな努力で結果が出ない状況を抜け出し、ラクに、確実に結果を出せるようになるだろう。

【必読ポイント!】 「好き×苦手」な分野の勉強法:目的・目標のブレイクダウン

「何のために何をするか」を決める

「好き×苦手」な分野は、好きだから勉強は苦にならないが、努力の方向性が間違っているために結果が出ていない分野だ。逆に言えば、勉強法さえ正しければ、ほんの少しの努力で結果を出せる。それゆえ、「好き×苦手」な分野は、真っ先に努力すべき分野だ。

「好き×苦手」な分野で気をつけるべきは、「何のために何をするか」を決めることだ。

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要約公開日 2024.04.17
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