“カナダ式”で幸福度も資産も増え続ける!

いつのまにか億り人になれる超マネーハック

未読
いつのまにか億り人になれる超マネーハック
“カナダ式”で幸福度も資産も増え続ける!
いつのまにか億り人になれる超マネーハック
未読
いつのまにか億り人になれる超マネーハック
出版社
出版日
2023年09月22日
評点
総合
3.5
明瞭性
4.0
革新性
3.0
応用性
3.5
要約全文を読むには会員登録ログインが必要です
ログイン
本の購入はこちら
書籍情報を見る
本の購入はこちら
おすすめポイント

少額投資非課税制度(NISA)の口座開設が加速している。日本証券業協会の発表によると、主要証券会社10社の2024年2月末時点のNISA口座数は約1400万で、新規開設件数は1年前の2.9倍に増加したという。この背景には「新NISA」の施行があり、政府もようやく個人投資を推進するようになった。それでもまだ「投資は怖い」「預貯金しておけばいい」という考え方は根強い。

本書では、NISAの仕組みや投資のノウハウについて紹介すると共に「なぜ投資が必要なのか?」といった根源的な問いにも触れ、不安や疑問を丁寧に取り除いてくれる。著者は三菱UFJモルガン・スタンレー証券やロイヤルバンク・オブ・カナダを経て、バンクーバーでファイナンシャルプランナーとして独立した品田一世氏だ。著者がSNSで発信するマネー講座は「初心者にもわかりやすい」と好評だ。

著者によると、カナダ人はいつもニコニコと幸せそうにしているという。本書ではお金の知識だけではなく、カナダ人の生き方を手本とした「幸せになるために必要なこと」も教えてくれる。カナダで10年以上生活し、両国の違いを知る著者が語る言葉には重みがある。

新NISAに興味はあるけど一歩を踏み出せていない人、将来に漠然とした不安を抱いている人、そして頑張って働いているのに幸せを感じられない人は、ぜひ本書をチェックしてほしい。お金も幸せも倍増する“カナダ式”をハックしてはいかがだろうか。

著者

品田一世(しなだ いっせい)
1984年生まれ、神奈川県出身。海外で活躍するファイナンシャルプランナー。Canadian Flower Inc.代表。リカレント市民大学客員教授。Twitter(現X)では「イッセイ」として発信している。日本の大学在学中はプロキックボクサー。三菱UFJモルガン・スタンレー証券を経て、渡米。ニューヨーク工科大学大学院にてMBA取得。ロイヤル・バンク・オブ・カナダを経て、バンクーバーでファイナンシャルプランナーとして独立。2023年7月よりクアラルンプール在住。極真空手カナディアンチャンピオンシップ70キロ級で13年、16年王者に。趣味は投資とアウトドア。
Twitter(現X):@isseicanada
YouTube「海外バンカーいっせいマネー講座」
youtube.com/@isseyshinada0801

本書の要点

  • 要点
    1
    カナダ人は自分の幸せの軸が明確で、何にお金を使うべきかをわかっている。また、子どもの頃から多様な金融教育が展開されており、投資にも積極的だ。
  • 要点
    2
    投資のメリットは時間の経過によって「複利」の効果を得られることである。初心者には積み立て・分散型のインデックスファンドがおすすめだ。日本では非課税で投資できる「新NISA」を活用するといい。
  • 要点
    3
    「億り人」になるのに特別な才能はいらない。人生を変えるのは才能でもやる気でもなく、毎日の習慣だ。

要約

カナダ人はなぜ幸せなのか?

カナダ人は「幸せの軸」を持っている

カナダ人はいつも幸せそうだ。著者はカナダに移住して12年、常にそれを感じている。

彼らは自分自身が「何に幸せを感じるか」を理解している。趣味の釣りを楽しむ人、家族と過ごす時間を大切にする人、もちろんバリバリ働くのが好きな人もいる。彼らに共通しているのは、自分の中にブレない軸があることだ。そのため、何にお金を使うかもはっきりしている。

カナダでは多様な金融教育が展開されている。中学・高校では金融の授業で「複利」について学び、幼稚園でも投資や起業の話が出ることは珍しくない。幼少期から親に金融について教えてもらっている人もいるし、大人に対する投資を促進する取り組みも充実している。カナダではゆりかごから墓場まで、お金に対する教育が当たり前に行われているのである。

追い求めるべき「幸せの順番」とは
pixelfit/gettyimages

カナダ人が実践する幸せな生き方は、科学的にも理にかなっている。

精神科医の樺沢紫苑氏によると、人は幸せを感じている時、セロトニン、オキシトシン、ドーパミンという3つの脳内物質が分泌されるという。セロトニンは心身がリラックスしている時、オキシトシンは人とのつながりや愛情を感じている時、そしてドーパミンはお金や成功などを達成しようとしている時に分泌される。

カナダ人はこの「幸せの物質」をバランスよく生み出している。健康に気をつかい、仕事よりも家族や友人との時間を大切にし、心おきなく時間を使えるように投資をしている。あくまでセロトニンやオキシトシン的な幸福を中心に置いて、お金にも困らない人生を送っているのである。

一方、日本人は小さな頃からドーパミン的幸せを求める人生が良いと教わっている。良い学校に入って、大きな会社で働き出世をする。そのために自身の健康や家族を後回しにしている人も少なくない。

カナダ人がいつもニコニコしているのは、追い求めるべき「幸せの順番」を守っているからだ。まず心と体の健康、そして人とのつながりを固めて、そのうえで成功やお金を求めているのである。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3527/4387文字
会員登録(7日間無料)

3,400冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2024.05.07
Copyright © 2024 Flier Inc. All rights reserved.
一緒に読まれている要約
ストレスゼロの生き方
ストレスゼロの生き方
Testosterone
未読
天才読書
天才読書
山崎良兵
未読
仕事の辞め方
仕事の辞め方
鈴木おさむ
未読
住まい大全
住まい大全
平松明展
未読
科学的根拠に基づく最高の勉強法
科学的根拠に基づく最高の勉強法
安川康介
未読
自信
自信
加藤諦三
未読
世界は経営でできている
世界は経営でできている
岩尾俊兵
未読
ユニクロ
ユニクロ
杉本貴司
未読
法人導入をお考えのお客様