またうっかり、自分を後回しにするところだった

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またうっかり、自分を後回しにするところだった
出版社
出版日
2024年02月14日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

本書は多くの著名人に影響を与えた思想家、中村天風の言葉を集めたものである。巻末には「中村天風に影響を受けた人々」のリストが掲載されているが、松下幸之助、稲盛和夫、原敬、東郷平八郎など、そうそうたる人物ばかりで驚くばかりだ。

これまで中村天風の講演録は数多く出版されているが、本書はそれらから抽出し、再編成してまとめた一冊だ。「天風さん」が直に語りかけるような文体で書かれており、親しみが感じられる。天風哲学を知るための最初の一冊としてもおすすめしたい。

著者は30歳のとき、当時不治の病とされていた肺結核にかかる。自分を見失いそうになる中で彼を救ったのは、インドのヨガ聖者の教えだ。3年間、インドの山中で修業をした著者は、その体験をもとに「人生の教訓」を人々に伝え続けた。

中村天風の教えの根底にあるのは、「あなたはあなたのままで素晴らしい」というメッセージだ。本書のタイトルのように「自分を後回しにする」傾向のある人は、周囲の目を気にしすぎているという。だが、本来自分という存在は世界にたった一人だけで、その自分を守れるのは自分だけなのである。

他人に振り回されて自分を見失いそうになっている人、いつも誰かを優先してしんどい思いをしている人は、ぜひ本書を開いてほしい。天風さんからの力強いメッセージに励まされるだろう。

ライター画像
河合美緒

著者

中村天風(なかむら てんぷう)
1876(明治9)年、現在の東京都王子で生まれる。本名は三郎。やんちゃな幼少期を過ごし、20代の半ばから日露戦争の軍事探偵(スパイ)として満州に赴任する。
終戦後に、「死病」とよばれた奔馬性(ほんばせい)肺結核を発病。心身ともに弱くなったことで人生を深く考えるようになり、真理を求めて欧米をめぐり歩く。一流の哲学者や宗教家のもとを訪ねるも望む答えは得られず、失意のなか帰国を決意。その帰路、吐血したカイロのホテルで「ヨガの聖者」カリアッパ師と出会う。帰国をとりやめてそのままインド・ヒマラヤの麓まで行き、数年間、カリアッパ師の指導を受けた。その中で「人間とは、大宇宙の力と結びついている強い存在だ」という真理を悟り、病を克服。日本人最初のヨガ直伝者と言われている。帰国後は実業界で活躍するが、1919(大正8)年に心機一転、病や煩悶や貧困などに悩まされている人々を救おうと、講演活動を開始する。自らの体験から"人間のいのち"の本来の在り方を研究し、「心身統一法」を確立。波乱の半生から得た教えと、独特な語り口で多くの人を勇気づけ魅了していく。その唯一無二の教えは「天風哲学」として皇族や政財界の重鎮、海外にまで伝わり、多くの人が「生涯の師」として心服した。1968年12月1日逝去、享年92。

本書の要点

  • 要点
    1
    人生は心の持ちようによって変わる。心が積極的であれば、人生は勢いのあるものになるだろう。
  • 要点
    2
    人が何と言おうと、自分を正しく守れるのは自分だけだ。だから自分を後回しにしないで、しっかり守らなければならない。
  • 要点
    3
    消極的な言葉、否定的な言葉は絶対に口に出してはならない。それは発した人にも聞いている人にも毒薬となる。
  • 要点
    4
    いつも感謝をして生きていれば、自分がどんな状態でも生きがいを感じられる。逆に現在感謝を感じていない人は、どんなに恵まれていても満足できないだろう。

要約

【必読ポイント!】あなたはあなたのままで素晴らしい

幸福は自分の心の中にある

ささいなことにも感謝して、喜びを持つようにしたら、私たちの住む世界は喜びの花園になる。

中には病気や生まれもった事情で、恵まれない人もいるだろう。しかし、それを理由に不平をこぼすのは、外は明るいのにあえて窓をしめて暗くするようなものである。そうして人生を送るのはもったいない。人生は一度きり、いったん生まれたからにはできるだけ長く幸福に生きないでどうするのだ。

メーテルリンクは『青い鳥』の中で、「幸福の鳥は、外を探しても見つからない。それは家の中にいるのだ」と言っているように、幸福は物や相対的な現象の中にあるのではなく、自分自身の心の中にあるのである。

これを「そうか」と思ったら実行に移そう。目的地にたどり着くには、自分の足で歩きださないといけない。

いつでも心は積極的に
pixdeluxe/gettyimages

人生に対する考え方は、心の持ちようによって全然違うものになる。

心が積極的であれば、人生はどんなときも明朗で颯爽ハツラツ、勢いのあるものになるだろう。しかし心が消極的なら、人生のすべてが勢いをなくし、光のない惨めなものになってしまう。

たとえば、医者がさじを投げるようなひどい病にかかっても、心が病に打ちかっていれば、治らずとも長く生きながらえることがある。逆に心が病に負ければ、治る病も治らない。この積極的精神は、先天的なものではない。積極的態度をつくることは、誰にでもできるのである。

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要約公開日 2024.05.22
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