flier_logo
ゴールドプランなら4,000冊以上が全文読み放題! 7日無料体験はこちらから

本書の要点

  • 人手不足の職場では「名もなきフォロー」が頻発し、職場の余裕を奪っている。

  • フォローには疲弊するものと、それほど負担に感じないものがある。その違いは、「報われ感」があるかどうかだ。感謝や成長などの「心理的な報酬」があれば、フォローしても疲弊することが少ない。

  • フォロー疲れをしている人は、自分の「内側」に目を向けてみよう。「自分自身を客観視すること」「自分の心や行動に関する技術を学び、使うこと」の2つを実践していくと、どんな場面でも柔軟に対応できるようになる。

1 / 4

なぜ私たちの職場には余裕がないのか?

「名もなきフォロー」の正体

職場の同僚のフォローに疲れてしまっている人が増えている。職場には「協力」、「助け合い」という言葉のもとに、釈然としない「名もなきフォロー」が数多く存在する。

「人のフォローがしんどくなる」状況が生まれる背景には、産業構造の変化がある。かつては生産性の高い分野に人材が集まっていたが、2000年代以降、生産性の低い分野に労働力が流れるようになった。パートタイマーや非正規従業員の割合が増え、人手不足の職場では「パートの人の仕事がまわるように、正社員が調整する」「本来は正社員の仕事だけど、契約社員がフォローする」といったことが起きている。これが「名もなきフォロー」の正体だ。

「名もなきフォロー」は職場の余裕を奪っていく。誰もが目の前の仕事に手一杯であるため、評価されない穴埋め仕事は避けるようになる。その役割を負わざるを得ないメンバーは、「なんで自分が?」と割を食った気持ちになりやすい。こうして職場での対立が起こりやすくなるのである。

メンタルヘルス不調と「休職ドミノ」

filadendron/gettyimages

職場の余裕のなさは、働く人のメンタルにも影響を与える。

厚生労働省の調査によると、メンタルヘルス不調による休職者は年々増加している。休職者が出ると残りのメンバーの負担が増え、休職者が相次ぐ「休職ドミノ」が起きることがある。

本来、職場では誰か1人が抜けても円滑に対応できるよう、業務の標準化や平準化、1人で複数の業務ができる多能工化が必要だ。しかしそれは、人員に余裕がなければ不可能だ。「1人抜けたらアウト」というギリギリの状況のため、疲労の蓄積からメンタルヘルス不調に陥る人は後を絶たない。

もっと見る
この続きを見るには...
残り3376/4084文字

4,000冊以上の要約が楽しめる

要約公開日 2025.02.12
Copyright © 2026 Flier Inc. All rights reserved.

一緒に読まれている要約

感情的にならず相手を「すぐやる人」にする34のコツ
感情的にならず相手を「すぐやる人」にする34のコツ
大平信孝
マネジメントは嫌いですけど
マネジメントは嫌いですけど
関谷雅宏
会社はあなたを育ててくれない
会社はあなたを育ててくれない
古屋星斗
仕事のできる人がやっている減らす習慣
仕事のできる人がやっている減らす習慣
中村一也
それ、パワハラですよ?
それ、パワハラですよ?
梅澤康二若林杏樹(マンガ)
いつもごきげんで感情の整理がうまい人
いつもごきげんで感情の整理がうまい人
鹿島しのぶ
感謝脳
感謝脳
樺沢紫苑田代政貴
うまく「聞ける人」と「聞けていない人」の習慣
うまく「聞ける人」と「聞けていない人」の習慣
山本衣奈子

同じカテゴリーの要約

世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか
世界の一流は「平日」の夜に何をしているのか
越川慎司
科学が解明した 悩んでもしょうがないことリスト
科学が解明した 悩んでもしょうがないことリスト
石川幹人
会社でいちいち傷つかない 
会社でいちいち傷つかない 
中島美鈴
自己啓発本を1000冊読んでわかったこと
自己啓発本を1000冊読んでわかったこと
尾崎俊介
いつも機嫌のいい人が考えていること
いつも機嫌のいい人が考えていること
和田博信
「誘える人」がぜんぶ手に入れる
「誘える人」がぜんぶ手に入れる
五百田達成
人生をシンプルにする考え方
人生をシンプルにする考え方
有川真由美
距離感大全 “⁠迷いをなくす”コミュニケーション術
距離感大全 “⁠迷いをなくす”コミュニケーション術
中島健寿
自分のことしか考えられない人
自分のことしか考えられない人
加藤諦三
積読こそが完全な読書術である
積読こそが完全な読書術である
永田希

フライヤーは、著者・出版社の許諾を得たうえで要約を掲載しております。また、選書委員会を設けて今読むべき本を厳選し、ライターが要約を作成しております。詳しくはコンテンツポリシーをご確認ください。