賢い人の質と速さを両立させる時短100式
賢い人の質と速さを両立させる時短100式
NEW
賢い人の質と速さを両立させる時短100式
出版社
かんき出版

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出版日
2025年05月19日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.0
応用性
4.0
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おすすめポイント

「仕事時間のタイパを高めて、効率よく成果を出したい」。本書は、そんな人に対して、極めて実践的なヒントを与えてくれる。

著者の森田ゆき氏は、外資系企業で20年以上にわたり役員秘書を務め、常に質と速さを両立するとともに、エグゼクティブたちの仕事ぶりを間近で見てきた人物である。現在は独立し、オンラインイベントのプロデュースを手がけ、8000人以上を動員。多忙な登壇者に合わせて細やかに対応し、円滑な運営を実現している。

本書では、仕事のスピードを高めながら、同時に質を落とさず成果を上げるための、外資系エグゼクティブ&秘書の100のテクニックが紹介されている。スケジュールの立て方や業務効率を高めるコツから、プライベートを充実させる習慣づくりまで、多様なアプローチが詰まっているのが特徴だ。

なかでも印象的だったのは、コミュニケーション術の章である。会議を30分で終える工夫、プロジェクトの全体像を付箋で可視化する方法、お礼を動画で伝えるといった、思わず「試してみたい」と感じるアイデアが豊富に盛り込まれていた。

本書は、タスクに追われて毎日があっという間に過ぎてしまう人、仕事と私生活のバランスに悩む人、自分の時間をもっと自由に使いたいと願う人におすすめしたい。タイパを意識した働き方が身につけば、時間に追われる日々から脱し、人生にゆとりと満足感が戻ってくるだろう。

著者

森田ゆき(もりた ゆき)
Make Value Spirit 代表/イベントプロデューサー/パーソナルマインドトレーナー
秘書歴20年以上。バークレイズ、ドレスナー・クラインオート(現アリアンツ)、AIGなど外資系企業の役員書を歴任。常に時間と成果を求められる激務の中、仕事とプライベートを見事に両立するエグゼクティブたちから「タイムパフォーマンス(タイパ)」の真髄を学ぶ。
2018年に独立し、「効率」と「充実」を両立させるライフスタイルの確立をサポートするオンライン起業サポートセッションを開始。これまでに延べ2000回以上のセッションを提供し、多くの起業家の第一歩を支援してきた。
2021年からは、会社員時代に培ったタイパや気遣いのスキルを活かし、オンラインイベントのプロデュースを手がけ、8000人以上を動員する実績を誇る。多忙な登壇者に合わせた運営や指示方法を工夫し、納期に遅れる人をゼロに。「やるべきことが明確で分かりやすい」と好評を得ている。また、美容系アンバサダーの運営にも携わり、企業の認知度向上に貢献。
現在は、オンラインとリアルの両方でイベントプロデュースを行うだけでなく、女性の可能性を最大限に引き出すマインドトレーナーとしても活動中。
仕事と私生活の充実を目指す方々に向け、「何歳からでも、どの状況からでも人生は変えられる」という実体験に基づいた独自のメソッドを提供している。プライベートでは75カ国を旅行し、ミセスコンテストでグランプリ2冠を受賞するなど、タイパライフを満喫中。

本書の要点

  • 要点
    1
    通勤電車の中では、その日の流れを頭の中でシミュレーションしよう。自然と仕事モードに切り替わり、スムーズに業務へ移行できる。
  • 要点
    2
    良好な人間関係は、タイパにもよい影響をもたらす。感謝を伝えるときは、あえて「動画」や「声」で届けると、気持ちが伝わりやすくなる。
  • 要点
    3
    タイパのよい働き方を目指すなら、趣味の予定はあえて平日の夜に入れるとよい。予約時間が迫ることで仕事への集中力が高まるうえ、日中の時間を前向きに過ごせる。

要約

タイパの上がるスケジュール術

真っ先に「楽しみな予定」を入れる

タイパよく仕事を進めるには、スケジュールを立てる際、まず旅行や友人・家族との予定、コンサートなど、「プライベートの楽しみなイベント」の枠を最優先で押さえておくべきである。

このような順序でスケジュールを組むべき理由は、「人生を楽しむために仕事をしている」という感覚を持ってほしいからだ。この感覚を持つことで、「効率よく仕事を終わらせてさっさと遊ぼう」と考えて、自然とタイパのよいやり方を工夫するようになる。

著者が秘書として仕えていたボスたちも、プライベートの時間を何より重視していた。ボスたちは毎年、お正月になると、カレンダーで連休を確認し、その年のバケーション計画を立てるのが恒例だった。

打ち合わせは11時から

秘書時代のボスのひとりに、得意先や社内の他のボスたちとの軽めの会議や打ち合わせを「11時」に設定したがる人がいた。

その理由は、11時から30分ほど仕事の話を済ませ、そのまま相手とランチに出かけられるからである。カジュアルなランチの場だからこそ、相手の近況や仕事ぶりをさりげなくキャッチアップできるのだ。

関係を深めたい相手や、もっと親しくなりたい相手と打ち合わせの予定がある場合は、開始時間をさらに早めて10時半ごろに設定し、ランチに誘ってみてはどうだろう。

通勤中に1日の流れをシミュレーション
blew_i/gettyimages

混み合った通勤電車の中では、何もできず、仕方なくスマホでSNSやネットニュースを眺めている人も多いだろう。

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要約公開日 2025.07.07
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