【必読ポイント!】 「夢」と「氣」が組織を動かす
リーダーシップと「夢みる力」
リーダーの役割とは、組織の目的達成に向け、メンバーの心を動かし、行動させることだ。そのためには、まずリーダー自身が本気で夢を抱く必要がある。これこそが「夢みる力」だ。
著者がその力の重要性を初めて実感したのは、社内の外食部門の経営をまかされたときであった。
93年4月、国鉄解体を経て新生JRが発足して数年経ったころ、著者はJR九州の外食事業部長に就任した。当時の外食事業部は、駅構内でうどん店からアイスクリーム店まで約50店舗を運営していたが、年間売上25億円に対して8億円の赤字を抱えており、事業としての体をなしていなかった。
着任後すぐに店長会議を開いた著者は、力強く語りかけた。
「店長のみなさん、わが外食事業部は8億円という大赤字の事業です。ふつうの会社ならとっくに潰れています。JR九州のあらゆる事業の中でも最低の業績です。このまま事業を続けるわけにはいきません。みんなの力で黒字にしましょう。黒字にしなければJR九州の外食事業はなくなります」
この言葉により、著者の「本気」が店長たちに伝わり、組織は大きく動き始めた。その結果、巨額の赤字を抱えていた外食事業部は3年で黒字化を達成するに至る。その原動力となったのが「夢みる力」であった。
次なる夢と東京進出

JR九州の外食部門を大赤字から黒字へ転換し、JR九州フードサービスとして分社化を実現した著者は、その初代社長に就任した。
その後、JR九州から「戻ってこい」という辞令を受け、3年間にわたり経営企画部長をつとめることとなる。しかしその間、フードサービス会社は再び赤字へと転落してしまったため、著者は黒字化を使命として社長に復帰した。時は6月。本年度中の黒字化は困難かもしれないとの懸念もあった。












