名門大学への進学を迷う息子へ
機会をつかむ勇気

君がセント・アンドリュウス大学への入学許可を得ながら、その機会に消極的だと聞き、私は驚いている。このような機会を望みながら得られない若者は大勢いる。君には学費の問題も地理的な制約もなく、学力も備わっている。それにもかかわらず踏み出すことをためらっているのは、私には理解しがたい。
もちろん、父親として、君を無理に押しやるつもりはない。ただ一つ伝えたいのは、人生は一度きりだから、精一杯生きてほしいということだ。
私はこれまで、「機会に恵まれなかった」と嘆く人をたくさん見てきた。しかし多くの場合、本当に欠けていたのは機会ではなく、それに応じる勇気だった。新しい挑戦は、慣れた生活や時間の使い方を変えることを求める。だから怖い。
私自身も若い頃、小さな田舎町を離れ、知合いのいない遠くの大都市へ向かった。それは孤独で困難な道だったが、自分で決めた目標のために挑戦した。その決断が私の人生を変えた。
今、君も人生の岐路に立っている。もし挑戦する前から尻込みし、第一歩を踏み出すことさえしなければ、何十年後かに「人生は自分の前を通り過ぎていった」と嘆く人たちと同じになってしまうだろう。
考えてみなさい。挑戦して失敗したとして、何を失うというのか。腕を失うわけでも、自由を奪われるわけでもない。失敗は誰にでもある。私も数え切れないほど経験してきた。そのたびに学んだのは、失敗の多くは想像していたほど恐ろしいものではないということだ。人は未来の不安を大きく膨らませるが、実際にその時が来ると、案外乗り越えられるものである。







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