幸せになるマイナス思考

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出版社
総合法令出版

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定価
1,650円(税込)
出版日
2015年02月06日
評点
総合
3.5
明瞭性
3.5
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

がんばっているはずなのにうまくいかない。望んだ結果が手に入らない。そんなふうに感じた経験がある方は、ぜひ本書を手にとってみてほしい。

成功哲学や「引き寄せの法則」では、願いを叶えるために「プラス思考」が有効であると説いている。ところが、プラス思考を実践している人の多くが「願いが叶わない」「思い通りにならない」ことに悩んでいると著者は指摘する。「理想的な自分であらねばならない」と頭で分かっていても、心と体がついてこないときもある。それよりも、「マイナス思考」を含む、心が感じるままの本音を大切に、無理のない行動をするための思考法を身につけることで、願いが叶いやすくなるのだという。こうした思考法を、著者は「ゼロ思考」と呼んでいる。

本書では、広告代理店でアートディレクターとして活躍していたときに瞑想に出会い、カウンセラーに転身した著者が、「潜在意識」の働きを分かりやすく解説し、成功するための方法を具体的に紹介している。身近な事例を挙げながら書かれているので、「内観」「アファメーション」などの言葉に馴染みがないビジネスパーソンにも分かりやすく、読んだその日から実践することができるだろう。

「ポジティブ・シンキングを心がけているが、自分を取り巻く状況が変わらない」「うまくいかないことがあると自分を責めてしまう」などに思い当たる方は、本書を紐解き「ネガティブ」との付き合い方を学んでみてはいかがだろうか。

ライター画像
髙橋三保子

著者

佐田弘幸
潜在意識にアプローチするカウンセラー、著述家。
瞑想・メンタルトレーニングを指導する教室も営む。
広告代理店にてアートディレクターとして勤務している時に、知人から「インスピレーション開発に」と瞑想を紹介される。瞑想を極めたく思い、1年後に退社。半年間自室にこもり、毎日12時間以上の瞑想を自分に課す。瞑想中に見えるイメージが、現実化する体験を繰り返し、心の世界と、現実の世界の繋がりを感じる(シンクロ)神秘体験を重ねる。
自らの経験からシンクロニシティをテーマに、潜在意識の構造を研究。「ゼロ思考」や、陰陽の対称性を基軸にした「思考対称性の法則」、今までタブーとされたマイナスの言葉を多用する既存のルールを壊した独自の「ゼロ思考アファメーション」などを創作する。
著書に、『すべてはうまくいっている』『ゼロ思考』『願望を実現させるセルフトレーニング術』『自分から自由になるゼロ思考』、翻訳書に『メガブレイン―脳の科学的鍛え方』(すべて総合法令出版)がある。
佐田弘幸公式ブログ「ゼロ思考なら願いが叶う」
http://ameblo.jp/zero-sada/

本書の要点

  • 要点
    1
    無理にプラス思考をしようとせず、「本音での感じ方・とらえ方」を受容して感情の解放を行う「ゼロ思考」をすることで、考え方のクセによって苦しくなってしまう自分自身から自由になれる。
  • 要点
    2
    ゼロ思考の最初のステップである「内観」により、無意識の抑圧を意識化することができる。
  • 要点
    3
    内観で見つけた「本音」と目標を組み合わせて唱える「ゼロ思考アファメーション」により、「目標に対する心理抵抗」をくぐりぬけて成功することが可能になる。

要約

【必読ポイント!】 「ゼロ思考」で本当の自分を取り戻す

プラス思考でうまくいかない人が増えている
stevanovicigor/iStock/Thinkstock

一般的に、「プラス思考(ポジティブ・シンキング)」は良い考え方、「マイナス思考」は悪い考え方とされている。しかし、それは本当だろうか?

著者は、十数年前から「ポジティブに考えようとしても苦しくなる」という相談をよく受けるようになったという。ビジネスマンのA氏は、次のように告白している。

「嫌なことが起こってもプラスに考えるように頑張ってきたが、いつまで経っても現実はうまくいかない。周囲の人に『プラス思考』を勧めてきた手前、悩んでも人に打ち明けられない。理想の自分と、現実の自分の距離がどんどん開いて、不安になることが増えてきた……」

こうした悩みで相談してくる人に共通しているのは、「成功哲学」と呼ばれる分野の勉強をしていたことだ。ポジティブに考える努力をするのは悪いことではないが、実力を省みない無理な目標を立てても結果は出ない。その場合に、拡大解釈された「プラス思考でなければ!」という強い信念が「出来ない自分」を責めてしまい、自信を失ってしまうのだ。

望みが叶いにくい人は、心理抵抗が多い

成功を目指しても、思うほど成果が得られない人の思考と行動パターンを研究すると、目標達成に対する無意識レベルの心理抵抗が多く、その種類も非常に変化に富んでいるという。対照的に、成功した人は無意識レベルでの心理抵抗がなくシンプルだ。

たとえば「お金持ちになりたい」という望みを持っても、「もし自分がお金持ちになったら、世間から批判されるのではないか?」という心理抵抗があったら、目標を素直に表現できない。稼ぎが少ない自分を正当化するために、本当はお金持ちになりたいのに「自分はお金のためにしているのではない」などと自分に言い聞かせている人もいる。

うまくいかないのは抑圧した感情を否定しているから
PeteSherrard/iStock/Thinkstock

プラス思考が拡大解釈されることによる好ましくない影響は、否定的な考えが自然に沸き起こったとき、それを抑圧してしまうことだ。より良く変わりたいと思うなら「実際に沸き起こってしまう自然な感情は必ず認める。それが都合の悪い考えでも絶対に否定しない」という考えにシフトする必要がある。

無理にプラスへ修正しようとせず、「本音での感じ方・とらえ方」を受容して感情の解放を行うと、深い部分で癒しが起こる。癒しとは、本音を語っても誰にも責められないという安心感、ありのままの自分を隠さなくてもよい状態のことだ。これにより、「心の自然治癒力」を発動させることができる。これが、「理性」と「感情」を一致させる「ゼロ思考」の基本的な戦略である。「ゼロ思考」を身につけると、考え方のクセによって苦しくなってしまう自分自身から自由になれるのだ。

ゼロ思考の3つのステップ

不安や問題を解決し、願望を実現するための「ゼロ思考」には、3つのステップがある。

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