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「外資系エグゼクティブ」の働き方の表紙

「外資系エグゼクティブ」の働き方

どの会社でも結果を出す


本書の要点

  • 5つの外資系企業で8カ国のできるエグゼクティブに接してきた著者が、「上に行ける人」の行動法則にある5つの共通点を分かりやすい事例とともに明かしている。

  • 日本人が真のグローバル化を目指すためには、自国の強みや良さを捨てずに、他国の利点を吸収し、取り入れることが必要だ。世界基準の常識やビジネスのやり方を先入観なく取り入れてほしい。

  • できるエグゼクティブは上を目指す強いエネルギーを根底に持ち、精神力と柔軟性、知識と仕事力を武器に日夜努力を続けている。

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「正しい」ワンマンスタイルで人は動く

惹きつける魅力に人はついてくる

Purestock/Thinkstock

「世界中どの会社でも結果を出す人」には5つの共通条件があるという。一つ目は「正しい」ワンマンスタイルで人を動かすことだ。これは部下を守る決意と責任を取る自信が根底にあり、その上で状況を分析し、冷静な判断のもとで手腕を発揮する姿を指す。部下の尊敬は役職ではなく、実力と態度に集まるのを忘れないこと。もし自身に地位やお金がなくとも部下から尊敬されるか、一度考えてみるとよいだろう。

また、できるエグゼクティブは秘書や側近を単なるサポート扱いせず、能力に見合う仕事を与えてフル活用する。優秀な人材を自ら選び、チャンスを与えて育成することが結果的に仕事の効率やレベルを上げていく。育成は「アメとムチ」を同時に使いこなす手法で行う。ポイントは「ムチ」を振るったあとは、「きちんと君を見ている、努力したら見合う評価を与える」というサインを見せることだ。

エグゼクティブが部下の仕事を把握し、マネジメントすることは責務の一つだ。できる上司はピンポイントで重要点を抑え、途中経過は部下に任せ、結果は必ず確認する。部下がミスを犯した場合は叱りつけるべきだが、上に対しては徹底的に部下を守るのが上下いずれの評価にもつながるのを忘れてはならない。スタッフを大切にするコミュニケーションが仕事の質を高めるのだ。

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リスクヘッジと決断力の磨き方

多くの代替案を持つことがエグゼクティブの証

designer491/iStock/Thinkstock

第二に、ビジネスではリスクが隣り合わせであり、できるエグゼクティブたちは問題への対応能力が共通して高いという特徴を持つ。彼らは決してリスクを避けず、かつ大きすぎるリスクは完璧に回避する対処法を身につけている。そのために必要なのが情報収集の力。本書の10のチェック項目を参考にされたい。ちなみに「噂話」も貴重な情報源の一つである。もちろん自らの口からは漏らさないのがエグゼクティブの心得だ。

日本人はとかくリスクを取りたがらない傾向があるが、リスクの先にはチャンスがあり、行動は意外に難しくないことを忘れないでおきたい。同時に「NOを言えない日本人」はビジネスではマイナスになる。NOを言わないことで相手と自分の時間を無駄にしてはならない。

そして、何より最大のリスクヘッジとなるのは常に「クビになる覚悟」を持つことだ。

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要約公開日 2015.08.07
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