どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座

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どんな時代もサバイバルする人の「時間力」養成講座
ジャンル
著者
小宮一慶
出版社
ディスカヴァー・トゥエンティワン 出版社ページへ
定価
1,080円
出版日
2009年11月19日
評点(5点満点)
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.5
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レビュー

「発見力」「数字力」「解決力」「読書力」「社長力」「勉強力」。ビジネスパーソンが身につけるべきビジネススキルの要諦を学べ、累計100万部を突破する「養成講座」シリーズ。今回紹介する本は「時間力」である。

著者の小宮氏は、経営コンサルタントとして全国各地の企業に赴くかたわら、年平均200カ所での講演やテレビ出演、さらには、月10本以上の連載と年に数冊の単行本の執筆をこなす。その一方で、家族と過ごす休暇もしっかりととり、明るくゆとりを持った生活を送っているという。そんな「時間管理のプロ」である著者が、単位時間当たりのアウトプットとインプットの質量を飛躍的に上げる秘訣を惜しげもなく公開する。「量ではなく質が肝心」、「自由度が高くやる気の高い時間をいかに増やすかが大事」と言いきる著者が実践してきた「本質的なタイムマネジメント」にふれてみよう。「自分の調子のいい時間帯を知る」、「目的と目標を持つ」、「書く時間を短くする段取りのコツ」、「最大の成果を生む話し方」など、読んだそばから実践できる内容が満載だ。

本書のいたるところから垣間見える著者の「仕事の哲学」やプロ意識から吸収できるものは計り知れない。本書を読んで痛感したのは「タイムマネジメントは、単なる時間のやりくりや効率化ではなく、人生のマネジメントである」ということだ。時間を上手に使い、やりがいあふれる人生を送るための考え方やテクニックを身につけたいビジネスパーソンには、イチオシの一冊である。

松尾 美里

著者

小宮 一慶
経営コンサルタント。株式会社小宮コンサルタンツ代表。十数社の非常勤取締役や監査役・顧問も務める。1957年、大阪府堺市生まれ。81年に京都大学法学部卒業。東京銀行に入行。84年7月から2年間、米国ダートマス大学経営大学院に留学。MBA取得。帰国後、同行で経営戦略情報システムやM&Aに携わったのち、岡本アソシエイツ取締役に転じ、国際コンサルティングにあたる。その間の93年初夏には、カンボジアPKOに国際選挙監査員として参加。94年5月からは、日本福祉サービス(現セントケア)企画部長として在宅介護の問題に取り組む。96年に小宮コンサルタンツを設立し、現在に至る。2012年、名古屋大学経済学部非常勤講師に就任。
主な著書に、『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』『ビジネスマンのための「数字力」養成講座』『ビジネスマンのための「解決力」養成講座』『ビジネスマンのための「読書力」養成講座』『どんな時代もサバイバルする会社の「社長力」養成講座』(ディスカヴァー)、『「1秒!」で財務諸表を読む方法』『図解キャッシュフロー経営』(東洋経済新報社)、『「超具体化」コミュニケーション実践講座』(プレジデント社)、『お金を知る技術 殖やす技術』(朝日新聞出版)他多数。

本書の要点

  • 要点
    1
    やる気があって自由度の高い時間帯をどれだけ持てるかが、アウトプットを左右する。自分の調子のいい時間帯、つまり最もパフォーマンスの高い時間帯を把握することが重要だ。
  • 要点
    2
    書く時間を短くするには、テーマやネタを普段から仕込んでおくなど、段取りをしておく必要がある。普段からアウトプットの必要に迫られている状態でいれば、ネタは自然に入ってくるはずだ。
  • 要点
    3
    短時間で良質なアウトプットをたくさん出せるようになるには、物理的には忙しくとも、精神的な自由度を常に持ち、徹底した仕事をし続けることが大切だ。

要約

時間力を高める考え方

やる気の高い時間を持つ

ビジネスでは、投入時間にかかわりなく、アウトプットの質と量が問われる。本書で提唱する「時間力」とは、「やる気のある時間」をいかに増やしていくのかを指している。「やる気」と「自由度」を軸に取ったマトリクスを考えたときに、「やる気があって自由度の高い時間帯をどれだけ持てるか」が、アウトプットを左右する。また、自由度の低い仕事を、いかにやる気を持って取り組めるかが、上達の度合いを左右する。

まずは、最も高いパフォーマンスが出せる「自分の調子のいい時間帯」を把握して、その時間帯を最大活用することが重要だ。他人や本来やるべきではない仕事によって、邪魔されるのを防ぐのだ。例えば著者は、調子のいい朝の時間に原稿を一気に書き上げられるよう、原稿を書くための資料をわざと出しておくなど、翌朝スタートダッシュしやすい状態を準備している。

始業時間に良いスタートダッシュを切るためには、仕事の段取りを、前日の夜や朝の通勤時間に考えておくとよい。自分の使える時間とやるべきことを事前に把握していると、自分で時間をコントロールしている感覚も生まれやすくなる。

ブレークダウン式よりステップアップ式
Tomwang112/iStock/Thinkstock

やる気の高い時間を増やすには、目的・目標を持つことがポイントだ。目的というのは、存在意義であり、目標はその通過点というのが著者の定義である。今、自分の存在意義がわからなくても焦ることはない。良いアウトプットを出して多くの人に喜ばれ、さらに良いアウトプットを出そうと努力するスパイラルの中で、徐々に存在意義が見えてくるはずだ。

まずは、長期的目標ではなく、短期的な月間目標を立てることをおすすめしたい。仕事に関係する本を一章読むというような目標でもよい。今月、自分が少しでも幸せになるためにやりたいと思うことを「やると決める」のだ。そして、一カ月たったら、また月間目標を立てるというサイクルを繰り返すと、一年以内に長期の目標が見つかるだろう。

人生の目的と直結する大きな目標を立て、それを今年の目標、月間の目標に落とし込むというブレークダウン式のやり方だと、いきなり実践するのは難しい。それに対し、小さな月間目標を積み重ねて長期目標にしていき、最終目的を見つけ出すステップアップ式ならば、目標を達成しやすく、人生の目的を見つけやすくなるはずだ。

時間力を高める技(インプット編)

フレームワークを活用する
scanrail/iStock/Thinkstock

ビジネスパーソンは、良質なアウトプットをできるだけ短時間で、いかにたくさん出せるかが問われる。そのためには、良質なインプットが必要になる。

必要な知識を短時間でインプットできるようになるには、アップデートしていくことが重要だ。例えば著者は、日経新聞の景気指標欄の指標の定義を覚えている。定義を覚えたうえで、毎日数字を見ていくと、経済の動きが見えてくるのだ。フレームワークは、いわば「整理棚」のような働きをする。その整理棚に情報がきれいに入っていくと、すぐに忘れてしまうのを防げる。インプットされた情報の相互関連もわかりやすくなり、違う整理棚に入っている情報同士の関連性も見えやすくなるのだ。

まずは、自分の担当している仕事に関わる基本的なフレームワークを知ることが大切だ。

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ジャンル
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著者
小宮一慶
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定価
1,080円
出版日
2009年11月19日
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