世界の働き方を変えよう
クラウドソーシングが生み出す新しいワークスタイル

未 読
世界の働き方を変えよう
ジャンル
著者
吉田浩一郎
出版社
総合法令出版
定価
1,400円 (税抜)
出版日
2013年11月21日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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世界の働き方を変えよう
世界の働き方を変えよう
クラウドソーシングが生み出す新しいワークスタイル
著者
吉田浩一郎
未 読
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ジャンル
出版社
総合法令出版
定価
1,400円 (税抜)
出版日
2013年11月21日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
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レビュー

2013年はIT業界の経営者の書籍の刊行が目立つ年であった。藤田晋氏の「起業家(幻冬舎)」、南場智子氏の「不格好経営(日本経済新聞出版社)」、堀江貴文氏の「ゼロ(ダイヤモンド社)」に続き、私は吉田浩一郎氏の本書に大きな注目を置いている。吉田氏が率いるクラウドワークス社はIT業界では広く知られているものの、一般的な認知度はまだそれほど高くない、というのが現状であろう。

クラウドワークス社の事業内容は、企業とフリーランス、在宅ワーカーのマッチングを促し、取引をウェブ上で完結させる所謂「クラウドソーシング事業」である。当該事業は、今の時代の文脈において、注目される事業の一つであるに違いない。今まさに、「働き方」を捉えなおそうという時代が到来している。弊社サイトでも紹介している書籍であるが、「ワーク・シフト(プレジデント社)」、「未来の働き方を考えよう(文藝春秋)」などでも、「これからの働き方」が議論されている。クラウドワークス社のサービスは、今世界で議論されている未来の働き方を実現するためのプラットフォームであると言えよう。この時代だからこそ、注目される企業なのである。

本書は、前半1~3章でクラウドワークス社創業に至るまでの吉田氏の半生を振り返り、後半4~5章でクラウドワークス社の追い求める夢が描かれている。クラウドワークス社が描く未来ももちろん知ってほしいのだが、私は本書においてむしろ、「吉田浩一郎」という人物を広く世に知っていただきたいと思っている。吉田氏の人生はまさに、茨の道と表現する以外に言葉が見つからない。挑戦と挫折を何度も繰り返し、ここまでたどり着いている。それだけに、語られる数々の教訓も重く深いものだ。特に、これからの未来を働く若者、ベンチャー起業家は本書から多くのことを学べるだろう。

著者

吉田 浩一郎
株式会社クラウドワークス代表取締役社長兼CEO
1974年兵庫県神戸市生まれ。
東京学芸大学卒業後、パイオニア、リードエグジビションジャパンなどを経て、株式会社ドリコム 執行役員として東証マザーズ上場を経験した後に独立。ベトナムへ事業展開し、日本とベトナムを行き来する中でインターネットを活用した時間と場所にこだわらない働き方に着目、2011年11月株式会社クラウドワークスを創業する。
日本初の本格的なクラウドソーシング(ウェブのお仕事マッチング)サービスとして急成長中、サービス開始約1年で登録された仕事の予算総額は40億円を突破、上場企業を始めとして14,000以上の事業者が活用している。岐阜県と提携を発表、厚生労働省での講演、日本経済新聞・ワールドビジネスサテライトなど取材多数。IVS 2012 Spring Launch Pad 優勝、日経ビジネス「日本を救う次世代ベンチャー100」にも選出。
2012年10月伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、デジタルガレージグループなどから3億円を調達、2013年1月ヤフーとの提携を発表した。

本書の要点

  • 要点
    1
    吉田氏は過去の経営の失敗から7つの教訓を得た。その中でも特に着目すべきは、「事業には夢が必要」という要素である。「この人についていきたい」と思わせるような夢が欠けている状態では、人は集まらない。
  • 要点
    2
    「クラウドソーシング」という仕組みは、企業とフリーランス、在宅ワーカーそれぞれにメリットを提供する仕組みだ。発注者は市場リスクを回避しつつ多様な人材を確保でき、受注者は自由な働き方を手にする。正社員か非正規社員かという二元論的枠組みではなく、新しいワークスタイルが生まれつつある。
  • 要点
    3
    クラウドソーシングは、これまで有効な解決策を見いだせないでいた、結婚を機に引退した女性や、定年退職を迎えた高齢者の力を活かすこと、さらには地域活性化にも貢献することができる。

要約

【必読ポイント!】激動の道のり ― クラウドワークス誕生に至るまで

korionov/iStock/Thinkstock
最初の挫折 演劇への夢破れる

吉田氏は昔から起業家を志していた訳ではない。最初に目指していたのは、ビジネスとは程遠い演劇の世界で生計を立てる、ということであった。中高時代の吉田氏は、勉強は不得手であったものの、好奇心旺盛で様々な活動に精を出していたようだ。そんな中でも、彼がとりわけ強い関心を抱いたのが、文化祭における有志での演劇活動である。「大学に進学せず、役者になる」という想いを抱く当時の彼に対し、父は「自ら人生の選択肢を狭めることをするな。大学へ行け。卒業後は好きにしていい」と諭し、彼は大学への進学を決意したのだという。

東京学芸大学に進学した彼は、演劇部に入部。パントマイム劇でお客様、大学からも高く評価され、大学3年生の時には自らの劇団を立ち上げた。彼が劇場として目を付けたのは芸術家の集うとある廃墟。公演を大学4年生の7月と決め、半年間にも及ぶ準備に着手した。30名ほどの協力を仰ぎ、シナリオを描き、舞台装置を創り、音響や照明を用意した。

しかし講演直前に問題が勃発する。廃墟の正式な管理者に使用許可を申し出る、というのは今考えれば当たり前の話ではあるものの、当時の彼はそれを怠ってしまったのだ。最後まで粘り強く交渉したものの、最終的に廃墟の管理者からの講演許可は下りず、演劇は中止となった。

その時点で彼が背負った借金は約200万円。自分がやりたいことをやるには、まずは契約とお金のルールである社会の仕組みを知らなければならない、と痛感し、彼は卒業後就職することを決めた。しかし、この全く何もないゼロの状態からすべてを自分で作り上げる経験こそが、後のクラウドワークス創業に大きく影響を与えることになる。

Digital Vision./Photodisc/Thinkstock
2度目の挫折 信頼していた役員の裏切り

大卒後、彼はパイオニア株式会社に入社した。彼は営業の才能を開花させ、入社後1年で全国1位の営業成績を残すまでの成長を見せた。しかし、自分の能力に自信と確信を持てなかった彼は、2年目に展示会企画・運営会社であるリード社への転職を決意した。彼曰く、リード社においてビジネスパーソンとしての素地が磨かれたのだという。というのも、経営トップや業界団体と密な連携をして一丸となって企画を成功させるのがリード社の業務であり、業界を俯瞰すること、また成功する経営者とは何かを本当に間近に見ることができたからであるという。3年後にはリード社のこれまで挑戦したことがない領域の企画を責任者として遂行し、大成功を収めたようだ。

そして彼は次なるステップを模索し始めた。そこで大きな影響を与えたのが、ガンホー・オンライン・エンタテイメント孫泰蔵氏の話だという。なによりも「リアル」であることを重要視していた吉田氏は、孫氏が語るバーチャルなネット上でのコミュニケーションの「リアルさ」に衝撃を受けたという。これからはインターネットの時代だ、と彼は確信した。2004年、ドリコム代表内藤氏と出会い、転職を決意。執行役員として入社した。

そこでも吉田氏はリード社での経験を活かし、大活躍することとなる。彼は家にも帰らず死に物狂いで働き、ドリコムはその1年後、東証マザーズへの上場を果たす。しかし、上場後、彼は地獄の教訓を味わうことになる。

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