納得させる話力

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出版社
定価
1,018円(税込)
出版日
2015年03月21日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.5
革新性
3.5
応用性
4.0
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おすすめポイント

本書の著者である土田晃之氏は、今でこそテレビをつければバラエティ番組等で数多く目にする機会があるタレントであるが、初めから現在のような芸風を身につけていたわけではない。コンビを組んでいた下積み時代、ピン芸人となってからの活躍を経て、自分が中心となるのではなく、ひな壇芸人として番組全体のバランスを取りながら味付けしていくという独特のポジションを築いたのである。

著者の世間でのイメージとしては、家電芸人、ガンダム芸人等といった○○芸人として数々取り上げられていることから、幅広いジャンルに精通している人物という印象が強い。が、本人に言わせれば、本当にすべてに詳しいわけではなく、それぞれのジャンルについてとても専門家とは呼べないレベルなのだとのことである。ではなぜ周囲には博識なイメージを植えつけることができているのか。その秘訣は、話し方にあるという。トークのプロとして生き抜く著者が、長年の研究の結果編み出した話術を、本書では様々な事例と共に紹介している。

本書では、交渉スキルやプレゼンスキルに加え、他人との付き合い方や自分のモチベーションコントロール法にも触れられているため、仕事で大勢の前でプレゼンをする機会のあるビジネスマンはもちろん、日常生活で他人とコミュニケーションをとる際に悩みを抱える多くの人にもおすすめの一冊である。

ライター画像
山下あすみ

著者

土田 晃之
1972年生まれ、埼玉県出身。元お笑いコンビ「U-turn」解散後、ピン芸人として様々な番組で活躍中。自称「ひな壇芸人」として「ひな壇」という言葉を広めたひとりでもある。ガンダム、家電など趣味も多く、老若男女から幅広い支持を集める。

本書の要点

  • 要点
    1
    あるジャンルのひとつのことについての深い知識を話すことで、そのジャンルすべてを網羅しているように相手に思わせることができる。
  • 要点
    2
    プレゼン上手になるための近道は、とにかく人前に出て場数を踏むこと、そして上手な人から話し方や構成を学ぶことである。
  • 要点
    3
    人付き合いにおいては、相手のタイプを見極めて距離感をうまくとることで、より上手に相手と付き合える。また、自分の個性をあえて出してしまい、理解してもらうことがいい結果につながることもある。

要約

【必読ポイント!】 納得させるトーク術

おもしろい話とは
amanaimagesRF/Thinkstock

自分ではものすごくおもしろい話だと思って友達に話しても、まったくウケないという人は少なくない。おもしろい話をするにはセンスが必要だ。「おもしろい話をする」ということと「おもしろく話す」というのはまったく別物なのである。「おもしろく話す」ためには話し手の技術が必要で、これができれば、さほどおもしろくない話でもとてもおもしろい話として聞こえることがある。

では、「話がおもしろくない」と言われないためのトーク力を磨くにはどうすればいいか。著者がおすすめするのは、誰が聞いてもつまらない、オチも何もないような話を、さぞおもしろい話かのように話してみることだという。すると、相手は「え?」という反応をする。人は誰しも先の展開を予想しながら話を聞いており、それを裏返すのがトークの能力である。しかし、相手が簡単に予想できるような話をすると、「しょうもないな」という笑いが生まれる。加えて、スベッたとしてもそれは当たり前のことなので、気楽に話せる。中途半端に笑いを取りにいこうとせず、つまらない話をするポジションを築いてしまえばいい。

それでも、どうしても「おもしろい話がしたい」という場合は、数をこなして腕を磨くしかない。自分の知らない人や仲の良くない人に、とにかく話しかけてみることだ。

話題の見つけ方
gerenme/iStock/Thinkstock

人と、そもそも何を話していいかわからない、という人がいる。しかし、難しいことを考えずに、日常の中で自分がおもしろいと思ったことを話せばいいのである。プロの芸人でも0からおもしろい話を作り上げることはできない。芸人は、おもしろいと思ったことのオチを、端的に伝えるようにしているだけなのだ。もちろん、よりおもしろくするために多少肉付けをすることはある。ただし、ウソの話はウケない。実際にあったことをベースに、オチがより伝わりやすくなるように肉付けし、余計な部分をそぎ落とすといい。

また、誰かと会話をしていて間が持たない、という人は、どんな話題であっても知っている情報をまず話し、じょじょに自分の得意な話題にすり替えてしまえばいい。著者の場合は家電の話が得意なので、相手が例えば「美容」の話をふってきたら、「肌」について自分が知っている知識を述べつつ、「家電」の話に繋げてしまうという。こうすることで、とりあえずは会話を成立させることができる。

すべて知っているように話すには

著者は「ガンダム」「サッカー」「家電」といったジャンルにおいて深い知識を持っているように世間から思われているが、実際はすべてを網羅しているわけではないという。ただ、そう見えるようにしゃべっているのだ。

すべてを知らなくても、あるひとつについてだけ深い知識を披露すれば、人はすべてにおいて詳しいと勝手に思ってくれることがある。さらなるテクニックとしては、王道には触れない、ということも大事だ。例えば、サッカーの話をするとき、W杯の話は多くの人がするのであえて避け、比較的知られていないヨーロッパ選手権の話をする。これだけで相手は「詳しいですね」という反応をする。さらに、イングランド代表の話をするならベッカムではなく他の選手の話をする。すると、相手に、自分がそのジャンルに詳しいという印象を持たせることができる。

そこから何か別の話になったとしても、相手は「この人賢いな」と思ってしまった後に話を聞くので、こちらの話をすんなり聞いてくれることが多い。つまるところ、会話は心理戦なのだ。

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