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すごいメモ。の表紙

すごいメモ。

仕事のスピード・質が劇的に上がる


本書の要点

  • メモはその時取って終わりではなく、考えるきっかけを未来の自分へ残すためのものである。

  • 人間の記憶は時間とともに必ず風化してしまうものなので、記憶力に頼らずその時の状況が一瞬で思い出せるようなメモを書くことが重要である。

  • 本書では、情報を整理するためのメモ術だけでなく、メモを使って新たなアイデアを生み出し、人にうまく情報を伝えるためのメモ術も紹介されている。

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【必読ポイント!】 仕事を効率化するメソッド「まとメモ」

未来の自分にポイントを「〇」で教える

どんなにたくさん情報があっても、使えない情報はゴミ同然と言ってもよい。「まとメモ」は、洪水のような大量の情報を整理し、未来の自分が情報を活用できるようにするためのメソッドだ。

一番簡単な方法は、メモに「〇」をつけることである。「〇」をつけて見るべきポイントを明確にしておくと、後からメモを見返したときに混乱しないし、自然と重要なポイントに目が行く。ただしこの方法にはいくつかルールがある。

まず、「〇」の数は1つのメモに最大3つまでにするのが望ましい。あれもこれも大切だからと「〇」をつけすぎると、結局どれが重要なのかわからなくなってしまうからだ。

ルールの2つ目は、どこかに書いてあることには「〇」をつけないことである。企画書など、すでに文書になっているものは、元の文章を見ればよいので、わざわざメモする必要はない。むしろ、自分が大切だと思った考えや後で調べる必要のあることなど、書いておかないと忘れそうなことに「〇」をつけるのがよい。

ルールの3つ目は、疑問点には必ず「〇」をつけることだ。「これはなぜか?」というシンプルな疑問こそが、未来の自分に考えるきっかけを与え、真の課題をあぶり出すことにつながるからである。

混沌としたメモに「矢印」で秩序を

phototechno/iStock/Thinkstock

「どういった順序で考えればよいかわからない」「考えることが多すぎる」。こうした状況を解消するには、矢印「←」を使ってメモに秩序をもたらすのが効果的だ。ランダムに置かれた情報を矢印でつなぐだけで、情報同士の関係性が明確になり、理解しやすくなる。また、このメモを他人が読む場合にも、矢印を追いながら読み進めることで論理的に理解できる上、徐々に結論に近づいている気持ちになり読む快感も増すという効果がある。さらに、何気なく矢印でつないでみた2つのものの関係性に、思わぬ矛盾を発見できるというメリットもあるのだ。

一目で理解、「記号」を活用

視覚的に理解しやすい記号を多用することで、見やすいメモをつくることができる。対立するものには「VS」、わからないことには「?」、対比物には「⇔」などと、自分にとってわかりやすく使いやすい記号を用いてみよう。

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要約公開日 2016.06.28
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