本音で生きる

一秒も後悔しない強い生き方
未読
本音で生きる
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一秒も後悔しない強い生き方
未読
本音で生きる
出版社
SBクリエイティブ
出版日
2015年12月15日
評点
総合
3.7
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
3.5
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おすすめポイント

自分の人生は、自分のためのものである。当たり前だと思うかもしれないが、しがらみの多い社会の中で、自分のために時間を過ごせていない人もいるのではないだろうか。「こんなことを言ったら、周りからどう思われるだろう」、「浮くのが嫌だから、みんなの意見に合わせよう」。こうして人に合わせているうちに、人生の限りある時間が過ぎていくことは、実にもったいない、と堀江氏は語る。

自分がやりたいと思ったことに、躊躇なく挑戦できる人は、どれだけいるだろうか。もちろん、慎重に事を進めなければいけない局面もあるが、石橋を叩きすぎて結局最後まで渡れなかったというのでは、何も成し遂げることはできない。「言い訳をするな」「バランスをとるな」「プライドと自意識を捨てよ」という堀江氏のアドバイスは、一見極端だが、何かを始めたいのにその一歩を踏み出せない人の背中を、力強く押してくれるにちがいない。

どんなに華々しい成果を上げている人でも、与えられている時間は誰もが等しく1日24時間である。本書を読めば「時間がなくてできない」という理由づけには再考の余地があると気づくはずだ。この本には、堀江氏の「人生や時間」に対する基本姿勢はもちろん、睡眠時間を削る以外の方法で、堀江氏がどのように時間を有効に使っているかがわかりやすく語られており、時間の使い方を考え直すきっかけをくれる。

本当にやりたいと思っていることがあるのなら、今すぐ目標に向かって邁進しよう。そんなパワーがじわじわと湧いてくる一冊だ。

著者

堀江 貴文(ほりえ たかふみ)
1972年福岡県八女市生まれ。実業家。SNS media&consulting株式会社ファウンダー。元・株式会社ライブドア代表取締役CEO。東京大学在学中の1996年、23歳のときに、インターネット関連会社の有限会社オン・ザ・エッジ(後のライブドア)を起業。2000年東証マザーズ上場。時代の寵児となる。2006年証券取引法違反で東京地検特捜部に逮捕され、実刑判決を下され服役。現在は、自身が手掛けるロケットエンジン開発を中心に、スマホアプリ「TERIYAKI」「755」のプロデュースなど幅広く活躍。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」は1万数千人の読者。2014年には会員制のコミュニケーションサロン「堀江貴文サロン」をスタートした。近著に『ゼロ』(ダイヤモンド社)、『我が闘争』(幻冬舎)、『逆転の仕事論』(双葉社)など。

本書の要点

  • 要点
    1
    人の目を気にして本音を言わず、やりたいことをやらずに過ごすのはもったいない。「言い訳をしない」、「バランスをとらない」、「自意識とプライドを捨てる」。これら3つを実行すれば、やりたいことにチャレンジできる自分になれる。
  • 要点
    2
    時間がないと言い訳しないために、常に無駄な時間がないか振り返り、「最適化」することで時間を最大限有効に使うことができる。
  • 要点
    3
    情報も人間関係も、量と鮮度を大切にして取り入れ続ければ、自分の引き出しも増えていく。

要約

本音で生きるために必要な3つのこと

本音で生きるのは、実は簡単なこと

「本音を言う」。簡単なことに思えるが、なかなかできないという人が多いようだ。もちろん何でもかんでも言えばいいというわけではない。しかし、無礼でなければ、相手からどう思われるかを気にして言いたいことを言わないなんてもったいない。

そもそも全く同じ考え、価値観の人間はいないのだから、「意見が違う」こともコミュニケーションの一つと考えられないだろうか。本音で生きるために大事なことは、「言い訳をしない」、「バランスをとろうとしない」、「自意識とプライドを捨てる」という3つである。

言い訳をしない
Oko_SwanOmurphy/iStock/Thinkstock

何かにつけて、「できない理由」を挙げる人は多い。「お金がない」、「時間がない」、「才能がない」、「やり方がわからない」。しかし、それは思い込みにすぎないのではないだろうか。

本当にやる気があれば、お金がなくても周りの人からの信用によってお金を借りたり、クラウドファンディングで資金を集めたりすることはできる。また、時間がないと思っているならば、単に今やっていることをやめて、違うことに時間を割けばいいだけのことだ。

才能がないと悩む人は多い。しかし、何の努力もなしに才能だけで成功している人なんて実際にはほとんどいないのだから、まずは人一倍の努力をしてみればいい。やり方がわからなければインターネットで調べれば様々な方法が出てくる。そもそも、やり方にこだわらずに、思いつくアイデアを次々に試して努力を続けることが、結局は成功の近道だといえる。

また、「自分は何もできない」というのは幻想だ。見方を変えれば短所は長所になりえるし、不得意だと思うなら別のことに挑戦すればよい。もし、リスクを考えて二の足を踏んでしまうのならば、それは、本当に心の底からやりたいとは思っていない証拠である。つまり、本音では現状維持が良いと考えているのだ。

もし経験不足ゆえに自信が持てず、やりたいことにチャレンジできていないのならば、小さなチャレンジと小さな成功体験を積み重ねていくことが重要となる。他人と比べるのではなく、今までの自分と比べて成長を実感していくことで、少しずつ自信が持てるようになるに違いない。言い訳をやめれば行動しやすくなるはずだ。

バランスをとろうとしない
Creative-idea/iStock/Thinkstock

多くの人は、バランスをとることを重視しすぎている。仕事と家庭のバランス、趣味と収入のバランス。しかし、中途半端な状態で心が震えるような充実感を得ることは不可能だといってよい。何かを犠牲にして物事に没頭してこそ、得られるものがあるのだ。

バランスをとろうとするのは、安定を求めるゆえの行動だが、実際には安定した仕事や人間関係など存在しない。むしろ、安定にしがみついてリスクをとらないようにすることが、リスクになりかねない。

バランスをとらなければならないと考えている人は、「ゼロイチ思考」にとらわれすぎている。勝ち負けのように、両極端に考えてしまうのだ。しかし本来、社会も人間関係も多彩で、グラデーションのようになっている。人間関係については、その時々で、必要に応じて関係性を見直していけばよいのだ。

自意識とプライドを捨てる

世間体を気にして、やりたいことに踏み出せないという人がいる。

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要約公開日 2016.09.06
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