イーロン・マスクの野望

未来を変える天才経営者
未読
イーロン・マスクの野望
イーロン・マスクの野望
未来を変える天才経営者
未読
イーロン・マスクの野望
出版社
朝日新聞出版
定価
1,540円(税込)
出版日
2013年12月30日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
3.0
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おすすめポイント

あのスティーブ・ジョブズを超える男と言われる天才経営者、イーロン・マスク。彼は温暖化と人口爆発から地球を救うため、電気自動車や太陽光発電で環境を守り、人類を火星に送るべく宇宙ロケットを開発しているという、いまやアメリカ大統領以上に世界が注目する人物だ。

しかもイーロンは従来通りに電気自動車やロケットを作るのではなく、ポルシェより速くカッコいいスポーツカーや、これまでの10分の1のコストで作れるロケットなど、未来を切り拓く夢のプロダクトを開発している。2013年にはフォーチュン誌が選ぶ「ビジネスパーソン・オブ・ザ・イヤー」において1位に選出された。こんな映画に出てくるようなヒーローに、ビジネスパーソンなら誰しも憧れと畏敬の念を抱いてしまうだろう。

そんな凄まじい連続起業家であるイーロンについて書かれたこの本は、まるで経済小説を読んでいるかのような、ハラハラと驚きに満ちている。本書を読めばきっとイーロンの事業を応援したくなるだろうし、まだ42歳の彼の将来から目が離せなくなるはずだ。

本書は、仕事に悩み人生に疲れたときのストレス解消にもお勧めしたい。イーロンはただ単に運が良かったのではない。何度も何度も失敗し世界中から非難を浴びても、常に前を向いて前進することで成功を掴み取ってきた。自分の悩みなど、イーロンに比べればほんのちっぽけなものだと気付かされるはずだ。

ライター画像
苅田明史

著者

竹内 一正
1957年岡山県生まれ。徳島大学工学部大学院修了、米国ノースウェスタン大学客員研究員。松下電器産業(現パナソニック)にエンジニアとして入社。PC用磁気記録メディアの新製品開発、海外ビジネスに従事。その後、アップルコンピュータ社にてマーケティングに携わる。日本ゲートウェイ(株)を経てメディアリング(株)の代表取締役などを歴任。現在、ビジネスコンサルタント事務所「オフィス・ケイ」代表。

本書の要点

  • 要点
    1
    地球で起こる人口爆発や環境悪化の加速から人類を救うため、イーロン・マスクは人類を火星に移住させるために「スペースX社」を設立し、宇宙ロケットの開発に取り組んでいる。
  • 要点
    2
    火星ロケットの開発には時間がかかるため、二酸化炭素による地球環境の悪化を少しでも食い止めるべく、イーロンは電気自動車や太陽光発電の普及にも尽力している。
  • 要点
    3
    イーロンはロケット開発で何度も失敗し、テスラ社の資金は底をつきかけたが、諦めずに常に前を向いて問題解決に当たり、成功を手繰り寄せた。イーロンの目標ははるか遠くにあり、今後も彼の野望からは目が離せない。

要約

イーロン・マスクとは

スタンフォードを2日で辞める
iStock/Thinkstock

1971年、南アフリカ共和国の裕福な家庭で生まれたイーロン・マスクは、幼い時から本が大好きで、本を通して事実を知り、知識を吸収しようとする子供だった。そんなイーロンの姿勢と素養が彼の10年後の未来を切り開いていくとは、両親でさえ想像できていなかった。

イーロンは10歳の時に小遣いをためて、念願のパソコンを購入した。12歳の時には早くもソフトウェアを作り上げて500ドルで販売している。PCとの出会いは、のちのインターネット界での大成功につながったが、父親は「PCなんて大して役には立たない」と言っていたそうだ。親の「予言」は往々にして当たらないものである。

イーロンはその後、クイーンズ大学やペンシルバニア大学を経て、スタンフォード大学の大学院に進学。ウィンドウズ95が発売された1995年のことで、まわりはインターネットブームに沸いていたころだったという。

熱気の中心に足を踏み入れてしまったイーロンが、学業に貴重な青春をかけるよりも、起業してビジネスにエネルギーを向けるべきだと決心したのは、当然のことだったかもしれない。応用物理学と材料工学を学ぶためにせっかく入ったスタンフォード大学をたった2日で辞めると、イーロンは1歳違いの弟、キンバル・マスクとオンラインコンテンツの出版ソフト制作会社「Zip2」を創業した。

現代版わらしべ長者
iStock/Thinkstock

24歳で作った会社をコンパック社に3億ドルで売却したことで、億万長者の仲間入りをしたイーロンは、次にインターネットの決済サービス「Xドットコム」を創業。のちにライバル企業であったコンフィニティ社と合体してできた会社があの「ペイパル社」だ。

さらにそのペイパル社を、最大手オークションサイトのeBayが買い取ったことで、共同創業者だったイーロンは約1億7千万ドル(約170億円)の資産を手にする。それを元手に宇宙ロケット企業「スペースX」を2002年に創業するといったように、イーロンはまるでわらしべ長者のように大金持ちになっていった。イーロンの資産は、今や約80億ドル(約8千億円)と言われている。

実はこのペイパル社の売却にあたっては、イーロンの追放劇が裏にある。2000年に開催されたシドニーオリンピックを観に行こうとオーストラリアに旅立ったイーロンは、その道中で社内のクーデターによって解任されてしまったのだ。ハイライトでは割愛するが、本書にて描かれているイーロン追放やペイパル社売却の裏側は、読んでいるこちらがハラハラさせられてしまうようなドラマであり、ぜひ本書をご参照いただきたい。

NASAがやらなきゃ、オレがやる

なぜイーロン・マスクは宇宙ロケット開発に乗り出したのか。それは、アメリカが火星へ人を送り込む希望を捨てたからだった。

実はアメリカが火星に人を送り込むことを諦めたのは、技術的に困難だからではない。

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要約公開日 2014.02.14
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