横山 信弘(よこやま のぶひろ)
株式会社アタックス・セールス・アソシエイツ代表取締役社長
企業の現場に入り、目標を絶対達成させるコンサルタント。支援先はNTTドコモ、ソフトバンク、サントリー等の大企業から中小企業にいたるまで。3大メガバンク、野村證券等でも研修実績がある。企業研修は、基本的に価格がつけられず「時価」。にもかかわらず、研修依頼はあとを絶たない。現場でのコンサルティング支援を続けながらも、年間100回以上の講演実績は6年以上を継続。
全国でネット中継をするモンスター朝会「絶対達成社長の会」は、東京、名古屋、大阪、福岡など全国7カ所で同時にネット中継し、経営者、起業家を400名以上動員する。メルマガ「草創花伝」は3.7万人の経営者、管理者が購読。日経ビジネスオンライン、Yahoo!ニュースのコラムは年間2000万人以上のPVを記録する。『絶対達成マインドのつくり方』(ダイヤモンド社)、『「空気」で人を動かす』(フォレスト出版)など著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。
横山信弘メルマガ「草創花伝」
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【必読ポイント!】 自分で違いがわかるようになるために
自分なりの判断軸を育てる
自分であたりまえだと思っていること、会社や社会であたりまえだとされていることの間に、ギャップが生じると大きな歪みが生じてしまう。情報が溢れる現代において、何を信じるか自分で責任を持って判断することが重要である。そのための判断軸を、本書では「あたりまえの基準」と呼ぶ。
まずは、参考材料の「量」を追求することが必要
あたりまえの基準が高ければ、自分・会社・社会のあたりまえの基準が異なっていようとも、悩んだりストレスを抱えたりすることもない。あたりまえの基準とは「これが普通」と無意識に判断するものさしである。
あたりまえの基準の高さは、どれだけ多く、良質の参考材料に触れたかどうかに依存する。この参考材料には知識だけでなく体験も含まれている。新しい知識や体験のあと、そして新しい目標を達成したあとは参考材料が増える。こうして参考材料をもとに行動したあとはさらに良い参考材料を得られるのである。
参考材料を増やすには、いろいろな体験をすることが重要であり、最初のうちは「量」を追求すべきである。多くの体験をすることで、比較検討するサンプルを増やすことができるからだ。そうすれば、どういう参考材料の「質」が高いかを理解できるようになり、あたりまえの基準がより磨かれていく。
水平読書と垂直読書を駆使する

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所属している組織のあたりまえの基準を知るためには、社内で積極的にコミュニケーションをとることが役に立つ。一方で、一般社会のあたりまえの基準を知るには、他の会社の人との交流がキーとなる。
自分のあたりまえの基準を高めるのに一番手っ取り早いのは本だ。著者は「水平読書」を薦めている。水平読書とは、同じテーマの本を5~10冊ほど並べて、そのテーマに関する箇所だけを読んでいく方法である。