日本企業がシリコンバレーのスピードを身につける方法

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日本企業がシリコンバレーのスピードを身につける方法
ジャンル
著者
ロッシェル・カップ 到津守男 スティーブ・マギー
出版社
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 出版社ページへ
定価
1,814円
出版日
2017年07月18日
評点(5点満点)
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
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レビュー

Google、Facebook、PayPal、Apple。今や私たちの生活から切り離せないサービスを生み出しているのは、アメリカのシリコンバレーの企業だ。スタートアップから驚異的な速さで成長し、世界中のユーザーに影響を与えている。シリコンバレー企業は、新しい製品を創造し、顧客へ迅速に届けることに長けている。また、顧客からの反応を迅速に収集し、それを製品の改良に役立てている。これらを実践しているシリコンバレー企業が世界の市場を一変させているのだ。

一方、日本企業が直面している課題は、伝統的な日本式経営の長所を残しつつも、目まぐるしく変化する市場と情報の流れにいかに乗り遅れないようにするかということだ。日本企業のトップの多くが、従来のやり方にとらわれず、抜本的な改革を断行しなければならないと述べている。しかし、それを実行できている企業はわずかであり、大多数はほとんど何も変わっていないのが現実である。

では、世界を席巻しているシリコンバレー企業から、日本企業は何を学べばいいのだろうか。それは圧倒的な「スピード」だ。本書では、シリコンバレー企業が実践している経営手法や、その根幹となるマインドセット、アジャイル開発とリーンスタートアップ、目標管理制度などが、実例を交えて体系的に紹介されている。

自社をイノベーション溢れるシリコンバレー企業のような会社にしたい経営者や、より生産性の高い手法を模索しているビジネスパーソンにとって有益な1冊であることは間違いない。

岡 和明

著者

ロッシェル・カップ
Rochelle Kopp
日本企業の海外進出、グローバル化をサポートするグローバル規模のトレーニング・コンサルティング会社であるジャパン・インターカルチュラル・コンサルティング社の創業者で社長。人事管理、異文化コミュニケーション、組織活性化、グローバル人材育成に特化している。特に日本の企業や起業家がシリコンバレーの独自の文化を理解し成功するための協力を惜しまない。

到津 守男(いとうづ もりお)
日本語と英語のバイリンガルで、異文化を対象にしたグローバル組織開発コンサルタントとして豊富な経験を持つ。サンフランシスコ・ベイエリアを中心に25年以上にわたって日系企業とグローバル企業の直面している問題を解決し、パフォーマンスとチームワークを向上させ、組織文化を変革し、M&A後の組織や文化の統合、グローバルリーダーの育成に貢献してきた。

スティーブ・マギー
Steve McGee
ソフトウェア開発会社のプロダクト開発の頻度を高め、リードタイムを短縮し、コミットメントの実現を可能にするアジャイル・マネジメントコンサルタント。日本での6年間の異文化マネジメント・コーチとしての活動を含め、20年にわたる組織変革、トレーニングと人材開発の経験を持ち、異なった価値観を持つシステムを統合する企業の手助けを行ってきた。

本書の要点

  • 要点
    1
    企業が生き残るためには、シリコンバレーを中心とした「21世紀の企業のルール」に則ることがカギとなる。このルールは、ハイペース、柔軟性、自律性を重視する。
  • 要点
    2
    シリコンバレー企業は、価値あるソフトウェアを開発するために、アジャイル開発、リーンスタートアップ、リーンカンバンを活用している。
  • 要点
    3
    シリコンバレー企業のリーダーは、世界を変えるという目標のために、社員のモチベーション向上を重視している。「Autonomy:自律」、「Mastery:マスタリー」、「Purpose:目的」がポイントとなる。

要約

シリコンバレー企業とは

21世紀の企業のルール
jacoblund/iStock/Thinkstock

現在、第4次産業革命の波が世界に波及し始めており、私たちを取り巻く環境が急速に変化している。とりわけ情報の伝達スピードは加速する一方だ。結果、製品やサービスのライフサイクルの短縮化が起こっている。この変化によって、企業が生き残るためのルールも様変わりしている。

まずは20世紀の企業が則っていたルールについて見ていこう。企業は、業界中のマーケットシェアを大きくし、売上や利益の拡大を目標としていた。そのために、多機能の商品を大量に仕入れて、大量生産、大量販売により生産効率を高め、経費削減することが成功の秘訣だと考えられてきた。また、安定して製造供給するために、正社員をベースとした雇用関係、終身雇用が確立された。さらには、トップが決めた戦略や経営計画を、現場で事業部門が確実に実行し、成果を上げることが求められた。しかし、現在はこれらの方法だと、ダイナミックな変化についていけず、競争に負けてしまう。

次に、シリコンバレーを中心とした21世紀の企業のルールを見ていく。21世紀の企業は、絶えずイノベーションを起こし、進化を遂げようとしている。彼らが重視するのは、顧客が体験したときに感じる使い心地、便利さ、満足感、感動、驚き、ストレスのなさといった、価値あるユーザー体験の提供である。経営においては、ユーザー・顧客・市場からのフィードバックに素早く対応できるよう、軽いフットワークと柔軟性を発揮する。

また、企業は社員の持っている能力を最大限に活かし、モチベーションを高めるために権限を委譲する。自主性を重んじるエンパワーメント、そして企業のビジョンや価値観と社員のそれとを一体化させるエンゲージメントを大切にしているのだ。

シリコンバレー式マインドセット
alphaspirit/iStock/Thinkstock

シリコンバレーの厳しい競争のもとで誕生し、高い競争力を持つ企業には、独特の価値観が存在する。その価値観はシリコンバレーの成功を裏付けるものとなっている。シリコンバレー式マインドセットの一部を紹介しよう。

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未 読
日本企業がシリコンバレーのスピードを身につける方法
ジャンル
生産性・時間管理 リーダーシップ・マネジメント 経営戦略
著者
ロッシェル・カップ 到津守男 スティーブ・マギー
出版社
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) 出版社ページへ
定価
1,814円
出版日
2017年07月18日
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