買う理由は雰囲気が9割
~最強のインフルエンサーマーケティング~

未 読
買う理由は雰囲気が9割
ジャンル
著者
福田晃一
出版社
定価
1,512円
出版日
2017年12月30日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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~最強のインフルエンサーマーケティング~
著者
福田晃一
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出版社
定価
1,512円
出版日
2017年12月30日
評点
総合
3.8
明瞭性
4.0
革新性
3.5
応用性
4.0
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レビュー

著者はこれまで多くのブランドや企業、行政、人とコラボし、PR、マーケティングを手がけてきた。そこでたどり着いた事実は、「純粋な消費者」は存在しないということだ。消費者は商品を広める力を持っており、さらには商品をともに作り上げる存在になっている。

インスタグラムやTwitter、FacebookなどのSNSやネット検索の発展により、個人が簡単に情報を発信し、商品を獲得できるようになった。今や国内だけで数千万人、海外を含めると数十億人がネット、SNSのアクティブユーザーであり、「個人」の情報を、日々の購入の参考にするのが主流になっている。ネットで影響力を持つインフルエンサーの意見が、市場を大きく動かしている現在、インフルエンサーマーケティングの有効な活用法を知ることは非常に重要だと言えるだろう。

著者は、このような背景を踏まえ、SNS全盛時代にモノを売るたった1つの方法とも言える「雰囲気売れ」の仕組みを、初心者でも明快にわかるように解説してくれる。大企業でも、中小企業でも、個人でもできる非常にシンプルかつ効果が期待できる内容だ。この考えを知った上でPRやマーケティングの方針を決めれば、結果も必然的についてくるはずだ。ソーシャルメディア戦略に関わる人はもちろん、「モノが売れない」ことに悩むすべての人にとって有用な1冊である。ヒットの「種」を植えたいのなら、迷わず本書をすすめたい。

池田 明季哉

著者

福田晃一(ふくだ こういち)
LIDDELL株式会社 代表取締役CEO
1979年高知県生まれ。読者モデルを活用した口コミマーケティングが評判を呼び、2006年、芸能プロダクションとマーケティングによるハイブリッド企業・株式会社ツインプラネットを設立。ギャル・読モというエッジィな影響力を持つ存在を活用し、日本随一のギャルマーケティング企業となる。人気タレントの輩出や多数のトレンドを創出、多彩な戦略で「ヒト売れ」なる消費トレンドを築き、2014年、インフルエンサーマーケティングのパイオニアとなるLIDDELL(リデル)株式会社を創業。
事業開始から東宝、アウディ、コーセー、アシックス、ポケモンカンパニー、ドコモ、楽天、キリン、TBS、テレビ朝日、森ビルほか、1000を超える会社をクライアントに持つ。
電通、博報堂ほか、数々の広告代理店や企業にて、最新のトレンド、インフルエンサーマーケティングについて啓発するほか、NHK、朝日新聞、日経などのメディア、講演会等でインフルエンサーマーケティングについて伝えている。

本書の要点

  • 要点
    1
    マーケティングにおいては、ソーシャルメディアで影響力を持つ「インフルエンサー」の活用が極めて重要である。
  • 要点
    2
    コミュニケーションの場における「熱」の正体は「共感」である。企業はソーシャルメディアの中で、熱のある「共感」と「シェア」を作ることが求められている。
  • 要点
    3
    消費者はインフルエンサーの投稿に自分を重ね合わせてイメージし、インフルエンサーがすすめた商品を購入し、それによって得た体験をシェアする。こうしたポジティブな雰囲気を醸成して生まれる、「雰囲気売れ」のスパイラルが大きな価値を生む。

要約

なぜ「売れる商品」と「売れない商品」があるのか

人は雰囲気でモノを選び、買っている

「モノが売れない時代」と言われて久しい。本書でいうところの「モノ」とは、物質的な「物」だけではなく、人々が心の奥底で求めているものや事柄(コト)まで含めた総称である。つまり、モノがまったく売れていないということはない。ヒットしているモノにはワケがある。企業側による「良いモノを提供する」という押しつけではなく、消費者が求めている「心の声」に耳を傾けて形にする。こうした努力のもとに生まれた商品こそがヒットとなる。なぜなら消費者は、自分で主体的にモノを選びたいと考えているためだ。

消費者が商品の善し悪しを判断するための「心の声」は、曖昧な「雰囲気」のようなものの場合が多い。しかも、その「雰囲気」を生み出している場はソーシャルメディアであり、場の中心にいるのは有名タレントでも、専門家でもなく、一般の人々だ。ソーシャルメディアで影響力を持つ一般の人々を「インフルエンサー」と呼ぶ。この存在を抜きにして、ヒットを生み出すことはきわめて難しいと言えるだろう。

インフルエンサーという存在
petrunjela/iStock/Thinkstock

日本でよく使われているソーシャルメディアは、インスタグラム、Facebook、Twitterなどである。そのユーザー総数は、2017年7月時点で8300万人を突破している。そこで注目されているのがインフルエンサーだ。

インフルエンサーとは、ソーシャルメディア上で影響力を持つ一般の人々を指す。学生やOL、主婦、サラリーマンなどで、ソーシャルメディア上では数万人から数十万人のフォロワーを抱えている。現在は女性に多く、そのフォロワーたちはインフルエンサーに近い価値観の持ち主だと想定される。だからこそ、現在の情報発信の主役である彼女たちに、それぞれの価値観に合った商品PRを頼めば、大きな効果が期待できる。

「自分ごと」になるから人は共感する

企業においても、ソーシャルメディアをはじめとする、デジタルのコミュニケーションが欠かせないものとなっている。デジタルといえども、基本的には人間と人間のコミュニケーションであるため、そこには必ず「熱」が存在する。

デジタルのコミュニケーションの場における「熱」の正体は「共感」だ。これは、ソーシャルメディア上では「シェア」という形で現れ、「エンゲージメント」と呼ばれる。つまり企業にとって、ソーシャルメディアの中で、熱のある「共感」と「シェア」を作ることがこれまで以上に求められている。

ソーシャルメディアの世界では、ユーザーは自分が一目置いている人の価値観に共感する。そして、その同じ感覚を、モノを通して共有しようとする傾向がある。したがって、ソーシャルメディアでCMをする際に重要なのは、モノの価値を並べることではなく、インフルエンサーが、その商品を使って、どう楽しんでいるかを表現することである。共感される投稿の決め手は、人間の内部からあふれる情熱である。どこかの受け売りのような言葉ではなく、いかに「他人ごと」でない「自分ごと」として伝えるかが肝だと言える。

消費者は自分でモノを選び取りたい

インフルエンサーに響くモノの2つの特徴
Peshkova/iStock/Thinkstock

モノの素晴らしさとインスタグラムで流行るかどうかは必ずしもイコールではない。インフルエンサーの心に商品がどれくらい響くかどうかが指標になる。

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スキルアップ・キャリア マーケティング トレンド
著者
福田晃一
出版社
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1,512円
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2017年12月30日
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