ミライを変えるモノづくりベンチャーのはじめ方

未 読
ミライを変えるモノづくりベンチャーのはじめ方
ジャンル
著者
丸幸弘
出版社
実務教育出版 出版社ページへ
定価
1,728円
出版日
2017年09月25日
評点
総合
4.2
明瞭性
4.5
革新性
4.0
応用性
4.0
要約全文を読むにはシルバー会員またはゴールド会員への登録・ログインが必要です
本の購入はこちら
この要約を友達にオススメする
ミライを変えるモノづくりベンチャーのはじめ方
ミライを変えるモノづくりベンチャーのはじめ方
著者
丸幸弘
未 読
書籍情報を見る
ジャンル
出版社
実務教育出版 出版社ページへ
定価
1,728円
出版日
2017年09月25日
評点
総合
4.2
明瞭性
4.5
革新性
4.0
応用性
4.0
本の購入はこちら
レビュー

ミドリムシで上場したバイオベンチャー「ユーグレナ」。著者の丸幸弘氏(リバネスCEO)は、その立ち上げ時から技術顧問として同社を支えてきた人物だ。これまでベンチャー支援の中で、起業・創業の成功と失敗の事例を数多く見てきた。うまくいっているベンチャーの共通項は何か? それは、世の中の課題をしっかりとつかめているかだ。課題が明確なら、解決のためのルートや、自分が果たすべき役割が見えてくるからである。

本書の魅力は、なんといっても「モノづくりベンチャー」のはじめ方に特化しているという点だ。一般的に、ベンチャーの起業で成功確率が高いのは、IT分野だといわれる。すでに大きな市場が形成されており、成功するビジネスモデルがあるからだ。資金も少なくて済むし、成否も早めに出る。それに比べて、モノづくりベンチャーは研究や設備投資などにお金がかかるし、結果が出るまでの期間も長い。だが、これだけハードルが高くとも、モノづくりベンチャーだからこそ解決できる課題は多い。社会をよくするために欠かせない存在、それがモノづくりベンチャーだ。

台風発電の「チャレナジー」、分身ロボットで孤独を解消する「オリィ研究所」、そして、腸内デザインで病気ゼロをめざす「メタジェン」。本書には、リバネスが支援してきた、独自技術をもつ数々の有望なベンチャーが登場する。その成長ノウハウが、「ここまで明かしていいのか」と思うほど、惜しみなく公開されている。モノづくりベンチャーを志す人にとって、確固たる行動指針を得られる必読の一冊だ。

松尾 美里

著者

丸 幸弘(まる ゆきひろ)
1978年横浜市生まれ。幼少期の4年間をシンガポールで過ごす。06年東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。博士(農学)。02年に理工系大学生・大学院生のみでリバネスを設立し、日本で初めて「最先端科学の出前実験教室」をビジネス化。世界から研究者の知を集めるインフラ「知識プラットフォーム」を通じて、200以上のプロジェクトを進行させる。立ち上げからユーグレナの技術顧問を務め、30社以上のベンチャーの立ち上げに携わる。経済産業省とNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)から認定を受けているリアルテックファンドの共同代表も務める。著書に『世界を変えるビジネスは、たった1人の「熱」から生まれる。』(日本実業出版社)『「勘違いする力」が世界を変える。』(リバネス出版)がある。

本書の要点

  • 要点
    1
    モノづくりベンチャーが研究やビジネスのタネを探す際は、「これをなし遂げたい」という「熱い目的・課題」を見つけることが重要となる。
  • 要点
    2
    丸氏がベンチャーを支援するうえで重視するのは、どれだけスケールの大きな夢を明確に語れるか、そしてその「夢」に対してどれだけ泥臭い第一歩を踏み出せるかである。
  • 要点
    3
    ベンチャーに向いている人は、達成したい目標にたどり着くまでの方法をたくさん考えられる、「諦めの悪い人」だ。

要約

【必読ポイント!】 「解」は転がってはいない、だから一緒に考える

道を切り拓くのは創業者の「熱い想い」

モノづくりベンチャーが研究やビジネスのタネを探す際、どこに目をつければいいのか。

まずは、バイオベンチャー、ユーグレナの事例を紹介する。丸氏の大学時代の友人、出雲充氏は、世界で初めてミドリムシの食用屋外大量培養に成功した。そして、ユーグレナ社の一部上場までこぎ着けた。

出雲氏はミドリムシにこだわっていたわけではない。そもそも当初は、ミドリムシの存在すら知らなかった。起爆剤になったのは、自身のバングラデシュでの経験から生まれた、「人類を飢えから救いたい」という強い想いだった。

手持ちの技術・知識(シーズ)ありきで事業を進めても、まずうまくいかない。また、単なるニーズに応えるだけでも不十分だ。大事なのは、「これをなし遂げたい」という「熱い目的・課題」を見つけることである。

課題を解決できる人を全国から探し出せ
oatawa/iStock/Thinkstock

「リバネス」が手掛ける事業の柱の1つは、世界の課題解決ができる人を探し当てることだ。丸氏が重視するのは「QPMIサイクル」である。個人に、クエスチョン(Q=課題)とパッション(P=熱)がない限り、メンバー(M)とミッション(M)は集まらない。これらがすべてそろうと、イノベーション(I)が生まれやすくなる。

ユーグレナの場合は、出雲氏が大きな課題と情熱をもっていた。そこに、事業化をめざす人と研究者をつなげる役割の丸氏と、藻類を使った培養の専門家である鈴木健吾氏が引き寄せられた。これが発端となり、日本の3人の最先端研究者が、解決すべきテーマについて一緒に考えてくれるようになったのだ。

起業と創業、どちらをめざすのか?

ベンチャーをはじめるにあたり、起業と創業、いずれをめざすのかは区別したほうがよい。起業の場合は、すでにビジネスモデルが確立されている。例えば、飲食店の経営をする、IT系ベンチャーを旗揚げするといったことだ。将来、そのビジネスを売却してお金にしてもいいと考えるのなら、丸氏は断然「起業」をすすめる。また、本来やりたい事業があって、そのための資金を確保したい場合にも、起業が適しているという。

一方、「創業」は「新たな業を創る」ことを指す。モノづくり系ベンチャーでは、「創業」タイプが多くなる。一例として、丸氏が投資をした、孤独の解消ロボット「OriHime」を開発するオリィ研究所を挙げよう。このロボットは手を動かすだけで、足もない。そのため人間に運んでもらわないといけない。物ももてず、愛嬌もなく、何らかの実用的機能もない。おまけにレンタル料は月2、3万円。しかし、利用者は涙を流して喜び、ロボットの注文がひっきりなしにくるという。これこそ、誰も試したことのない、新たなロボット事業の「創業」といえる。

「最強軍団」を集める

ビジョンを語り、泥臭い一歩を踏み出せるか
nd3000/iStock/Thinkstock

ベンチャーをはじめるなら、中核を担う創業メンバーを3人以上集めることが必要だ。これをクリアしたら、そのベンチャーが取り組む課題、熱をチームで明らかにし、長期的なミッションを掲げる。最初にゴールが明確に描けていればいるほど、達成までの長い道のりも苦ではなくなる。

丸氏がベンチャーを支援するうえで重視するのは、次の2点だ。1つ目は、どれだけスケールの大きな夢を明確に語れるか。そして2つ目は、その「夢」に対してどれだけ泥臭い第一歩を踏み出せるかである。

要約全文を読むにはシルバー会員またはゴールド会員への登録・ログインが必要です
「本の要約サイト flier(フライヤー)」は、多忙なビジネスパーソンが本の内容を効率的につかむことで、ビジネスに役立つ知識・教養を身につけ、スキルアップに繋げることができます。具体的には、新規事業のアイデア、営業訪問時のトークネタ、ビジネストレンドや業界情報の把握、リーダーシップ・コーチングなどです。
この要約を友達にオススメする
ミライを変えるモノづくりベンチャーのはじめ方
ミライを変えるモノづくりベンチャーのはじめ方
著者
丸幸弘
未 読
書籍情報を見る
ジャンル
出版社
実務教育出版 出版社ページへ
定価
1,728円
出版日
2017年09月25日
評点
総合
4.2
明瞭性
4.5
革新性
4.0
応用性
4.0
本の購入はこちら
この要約を友達にオススメする
ミライを変えるモノづくりベンチャーのはじめ方
未 読
ミライを変えるモノづくりベンチャーのはじめ方
ジャンル
スキルアップ・キャリア 起業・イノベーション
著者
丸幸弘
出版社
実務教育出版 出版社ページへ
定価
1,728円
出版日
2017年09月25日
本の購入はこちら

related summaries
一緒に読まれている要約

テクノロジー・スタートアップが未来を創る
テクノロジー・スタートアップが未来を創る
鎌田富久
未 読
リンク
ミライのつくり方 2020-2045
ミライのつくり方 2020-2045
GOROman
未 読
リンク
JTの変人採用
JTの変人採用
米田靖之
未 読
リンク
エンジェル投資家
エンジェル投資家
ジェイソン・カラカニス 滑川海彦(訳) 高橋信夫(訳) 孫泰蔵(日本語版序文)
未 読
リンク
モビリティー進化論
モビリティー進化論
アーサー・ディ・リトル・ジャパン
未 読
リンク
未来をつくる起業家 vol.2
未来をつくる起業家 vol.2
ケイシー・ウォール
未 読
リンク
師匠 歌丸
師匠 歌丸
桂歌助
未 読
リンク
さらば、GG資本主義
さらば、GG資本主義
藤野英人
未 読
リンク

weekly ranking
今週の要約ランキング

1
学び効率が最大化する インプット大全
学び効率が最大化する インプット大全
樺沢紫苑
未 読
リンク
2
Think clearly
Think clearly
ロルフ・ドベリ 安原実津(訳)
未 読
リンク
3
共感SNS
共感SNS
ゆうこす
未 読
リンク

Recommendations
イチオシの本

ビジネスの名著を読み直す
ビジネスの名著を読み直す
2019.08.19 update
リンク
『裏・読書 』
『裏・読書 』
2019.08.16 update
リンク
ベンチャー経営者100人が選ぶ 推し本【マーケティング関連企業編】
ベンチャー経営者100人が選ぶ 推し本【マーケティング関連企業編】
2019.08.13 update
リンク
『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』
『共感SNS 丸く尖る発信で仕事を創る』
2019.08.08 update
リンク

Interview
インタビュー

脳内科医が教える「自分を変えるための片づけ」
【インタビュー】 脳内科医が教える「自分を変えるための片づけ」
2019.08.21 update
リンク
24歳店主が語る、「本の本」専門書店を開くまで
【これからの本屋さん】 24歳店主が語る、「本の本」専門書店を開くまで
2019.08.09 update
リンク
「文庫X」を生んだ書店員・長江貴士さんが本との出会いを創り続ける理由
【これからの本屋さん】 「文庫X」を生んだ書店員・長江貴士さんが本との出会いを創り続ける理由
2019.07.26 update
リンク
無意識の偏見「アンコンシャス・バイアス」に気づくには?
【インタビュー】 無意識の偏見「アンコンシャス・バイアス」に気づくには?
2019.07.24 update
リンク
1
学び効率が最大化する インプット大全
学び効率が最大化する インプット大全
樺沢紫苑
未 読
リンク
2
Think clearly
Think clearly
ロルフ・ドベリ 安原実津(訳)
未 読
リンク
3
共感SNS
共感SNS
ゆうこす
未 読
リンク
他人である未来の自分へのメッセージ『すごいメモ。』
他人である未来の自分へのメッセージ『すごいメモ。』
2017.12.18 update
リンク
『現代用語の基礎知識』が読み継がれる理由とは?
『現代用語の基礎知識』が読み継がれる理由とは?
2019.01.28 update
リンク