いま君に伝えたいお金の話

未読
日本語
いま君に伝えたいお金の話
いま君に伝えたいお金の話
未読
日本語
いま君に伝えたいお金の話
出版社
定価
550円(税込)
出版日
2020年04月08日
評点
総合
4.0
明瞭性
4.0
革新性
4.0
応用性
4.0
要約全文を読むには会員登録ログインが必要です
ログイン
本の購入はこちら
書籍情報を見る
本の購入はこちら
おすすめポイント

投下資金を増やすメカニズムを、誰よりも理解しているお金のプロが真の投資家と言われる。2000年代に多くの人がテレビを通じて見たであろう、投資家として日本でも指折りの知名度を持つ著者が、お金について日本の子どもたちにあてたメッセージが本書である。ちょうど、『君たちはどう生きるか』のように、優しく語りかけるような文体で書かれていて読みやすい。

お金というと、欲の象徴のように語られがちである。一方で、お金は生きていくために必要なものであり、正しく向き合わなければ、お金が不足して逆にお金に振り回される人生になってしまう。お金は一人でポツンといるのが嫌いで、仲間のいるところに行きたがるから、増え始めると一気にドドッと集まってくるという著者の父の教えは、お金というものの本質を鋭く喝破している。その教えから影響を受けた著者は、お金を貯蓄するとき、投資するとき、大きな勝負をするとき、人のために使うときを分け、お金とのいい関係を作ることができたという。

スーパーに並ぶ「さんま」の価格が年によって違うことに着目して、需給と価格の関係を表現しているように、本書は子どもでも理解できるように丁寧に構成された一冊だ。ただその内容は、決して子ども向けにはとどまらない。家計を支える全ての人にとって、改めてお金に向き合う重要な機会となるだろう。お金の本質に切り込んだ本書は、自信を持って薦められる一冊だ。

※本要約は、過去に作成した要約を最新版に合わせて一部再編集したものです。

著者

村上世彰(むらかみ よしあき)
投資家。1959年大阪府生まれ。1983年、通産省(現・経産省)に入省。国家公務員としてコーポレート・ガバナンスの普及に従事する。独立後、1999年から2006年まで投資ファンドを運営。現在、シンガポール在住。著書に『生涯投資家』(文藝春秋)などがある。

本書の要点

  • 要点
    1
    お金は便利な「道具」である。お金には、「何かと交換できる」「価値をはかることができる」「貯めることができる」という3つの機能がある。
  • 要点
    2
    お金の使い方は、自立するため、したいことをするため、困ったときの防波堤にするため、人のために使うため、という4つを意識するべきだ。
  • 要点
    3
    貯蓄するだけではなく、うまく世の中に回していくことがお金を活かす秘訣である。
  • 要点
    4
    お金は貯めて増やすだけでは意味がない。増やしたお金を、社会を良くするため、人のために使ってこそ、真の幸せが得られる。

要約

【必読ポイント!】 お金って何だろう?

お金は便利な「道具」

お金は便利な「道具」である。お金には、「何かと交換できる」「価値をはかることができる」「貯めることができる」という3つの機能がある。お金そのものは、悪いものでもいいものでもない。

お金は、道具であると同時に、社会の血液のような働きをしている。血液が不足したり、うまくめぐらなくなったりすると、身体の具合が悪くなる。同様に、社会の血液であるお金の動きが悪いと、社会も健康ではなくなってしまう。お金を稼いで貯めたら、社会にめぐらせることで価値を増やすというサイクルが大事である。

日本の社会の調子が今ひとつ悪い原因は、お金を使うことより、貯め込むほうを優先しているからだと著者は言う。お金はいっぱいあるのに動いていないから、国で使えるお金が十分ではなくなり、国債という形で借金をして足りない分を補っているのだ。なんだか変だと思わないだろうか。

お金についての4つの大切なこと
Nuthawut Somsuk/gettyimages

お金について、4つの大切なことを覚えてもらいたい。

1つ目は、「自立して生きていくためには、お金は絶対に必要である」ということだ。部屋を借りる、食料を買う、携帯電話料金を払うなどの日々の暮らしには自分で稼いだお金が必要となる。お金が足りなければ、誰かに頼って生きるしかなくなる。自分の自由のためにも、衣食住をまかなえるだけのお金は必要だ。

2つ目は、「やりたいことをやるには、余分なお金があったほうがいい」ということだ。日々の暮らしに必要な最低限のお金に加えて、友だちと遊びに行く、コンサートに行く、欲しいものを買うお金があれば、暮らしが豊かになる。

3つ目は、「困ったときに、お金は君を助けてくれる」ということだ。余分なお金を少しずつでもためておくことで、人生で何か思いもよらぬことが起きた時に、きっと助けになるだろう。

4つ目は、「君がお金を持っていれば、人を助けることができる」ということだ。これは素敵なお金の使い方だ。自分の幸せのために上手にお金を使えるようになったら、次のステップとして、社会や人のために使うと良いだろう。上手にお金を使えるようになった後、人のためにお金を使うことが、実は一番幸せなことである。

お金に支配されないために必要なこと

お金には恐ろしい魔力がある。

もっと見る
この続きを見るには…
会員登録(7日間無料)

3,000冊以上の要約が楽しめる

会員登録(7日間無料)
Copyright © 2023 Flier Inc. All rights reserved.
一緒に読まれている要約
ベルリン・都市・未来
ベルリン・都市・未来
武邑光裕
未読
お金は寝かせて増やしなさい
お金は寝かせて増やしなさい
水瀬ケンイチ
未読
確率思考
確率思考
アニー・デューク長尾莉紗(訳)
未読
運動脳
運動脳
アンデシュ・ハンセン御船 由美子(訳)
未読
知ってはいけない2
知ってはいけない2
矢部宏治
未読
メルカリ
メルカリ
奥平和行
未読
大前研一 2019年の世界~2時間で学ぶ、今の世界を理解する3本の軸~
大前研一 2019年の世界~2時間で学ぶ、今の世界を理解する3本の軸~
大前研一(監修)good.book編集部(編集)
未読
一番伝わる説明の順番
一番伝わる説明の順番
田中耕比古
未読
7日間無料でお試し!
法人導入をお考えのお客様